本人にも話しておいたのですが
〇木さんのケースは
今までに診た歯根嚢胞の中では最も重篤なケースです
そもそも歯根嚢胞とは何か?
(詳細な説明は別途検索して頂きたいのですが)
ということですが…
その原因は 歯に起因するものと
そうでないものとに分かれます
言い換えると
『歯の治療後に発生し(時間を掛け)成長するもの』
と『歯の発生過程の中で 偶発的に発生するもの』
と があります
そして前者のなかでも 責められるべきは
歯科医の不手際によって大きく成長してしまったものです
今回の〇木さんのケースでは
その原因は 左下6番(6歳臼歯)の根管治療にあった
と云って宜しいかと思います
根管治療の その中でも特に
大臼歯の根管治療の不良(再発)は7割にも達します
確かに ”奥歯” であればあるほど
治療の難易度が高いのは事実です
しかも口腔内という握り拳大の広がりの中で
『汚れたものをキレイにして行く作業』ですから
面倒なことこの上ないのですが
『予後不良率70%以上!』となると大問題です
そんな事実を歯科医は知らないのぉ???
いいえ みんな知っています
知っているけれども どうしようもできないのです
政治家がケシカランことをしても
『ご本人の説明責任』とか
『自ら出処進退は自ら考えるべき』
と云っているのに似ています
不良治療を乱発しても 誰も牽制球を投げられないどころか
むしろ 『口コミ』評価が高いことさえあるのです