『日本人は手先が器用というが、あんな肉眼で見えない小さい穴の中を手先だけでどうこうできるはずがない。顕微鏡を使わないから痛い部分をつつくことになり、取り残しが出て、それが要再治療の原因となるわけだ。  顕微鏡が導入されない理由は簡単で、お馴染みの「保険適用ではない」からだ。  顕微鏡を使用するとどうなるか。RCTの施術中、ずっと寝ていられる。痛みは一切ない。日本でRCTをやった人なら誰でも、いつ次の痛みがくるのかびくびくし続け、寝るなどもってのほかだったはずだ。  長期間痛い思いをした上に不完全な治療がいいか、一週間内に二回の通院で寝ている間に完全な治療が終わるか、どちらがいいだろうか。』

 

ホントに 独善的な御仁ですねぇ…

*『あんな肉眼で見えない小さな穴』 ですか?

いいえ 肉眼で見えますよ 

位置的に見えずらいことはありますが

我ら歯科医は根管の大体の位置は分かっています

そして それは大きく外れることはありません

来る日も来る日も根管と格闘しているんですから

熟練の技が磨かれないわけがないでしょう

毎日10人以上の根管治療をやっているのに

熟達しないとしたら ”能力に問題あり” でしょう

 

*『取り残しが出て、それが再治療の原因になる』?

確かに残髄炎というのはありますが

まぁ 稀ですよ

しかしねぇ 前のブログでも言いましたけど

歯髄組織は取り残して当たり前なんですよ

どんなに取り除こうと取り残しはあるのです

取り除けないものを無菌化して固定すること

それが 根管治療なんですよ 大丸クン

そんなことが分かっていないんですか?

その程度の知識だけで歯科治療を批判してるのですか?

 

*『RCTのあいだ中 寝ていられる』?

そんなに時間がかかるんですかねぇ…

患者はねぇ 

寝ていられるほど長い治療には耐えられませんよ

そもそも寝ながら口開いていられると思います?

しっかりと口を開いていてくれないと

900万円の顕微鏡を使おうとも治療出来ません!

 

*『痛みは一切ない』

ええ それは麻酔が効いていれば痛みは感じませんよ

間違って痛いところ(要するに神経が生きている所)

を突くからじゃないんですよ 大丸クン

抜髄根の根尖を突くと痛いんですよ 

そしてそれは正常なんです

歯科医はその痛いところまで治療を進めたいわけです

根管に慎重にファイルを入れて行き

その微妙に痛みを感じるところまでを治療したいのです

ですからね その位置を確認する必要があるんですよ

その境目は顕微鏡では見えないんですよ

だって顕微鏡は胃カメラとは違うんですからね

 

*『長期間痛い思いをした上に

…一週間内に二回の通院で…』

繰り返しになりますが

抜髄の場合には 根管治療は2,3回

1回で終わらせることもあります

因みに 感染根管治療では 

週二回で終わりません

もちろん顕微鏡を使っても です!