第117回歯科医師国家試験合格体験記その1
ハンドルネーム:Jr
出身大学:東京医科歯科大学歯学部
受験した国試:116、117回
117回の成績
116回の成績
dentalkokushiから
Jrさんは116回国試でとても惜しい成績で不合格になられましたが、スパルタゼミを受講されて、見事に成績をしっかり伸ばされて合格されました。
Jrさんには勉強の方向性を指摘することが多かったのですが、成績を伸ばすために大事なことは勉強内容を絞ることです。出ないことやっても仕方ないですから。
大事なところをしっかり深めて、どうでもよいところはやらないというメリハリが重要です。
dentalkokushiも国立大学の卒業生ですので、とても波長が合いました。
これまでの経験上、国公立大学の方は国公立大学を卒業した人に習った方がよいと感じます。
JrさんにはAnkiアプリの活用方法も含めて、かなり詳細に合格体験記を書いて頂きました。
そういえば、「東京医科歯科大学」って書ける合格体験記は今回の117回で最後なんですね、、、
それではJrさんの合格体験記をお読みください!!
はじめまして。
スパルタゼミを受講して、第117回歯科医師国家試験に合格したJrと申します!
この合格体験記がこれから国試を受験する方の参考になれば嬉しいです。
【昨年116回(現役時)について】
成績ハガキの画像を見ていただければわかると思いますが、現役時に受けた第116回は必修が1点足らず、不合格となりました。
自分の大学は臨床実習が秋まであるため、国試勉強だけに集中できる期間が3か月でした。
この期間をどう感じるかは個人によるとは思いますが、自分は甘く見積もっていた節がありました。
他の国公立大学の方もほとんど同じような状況だと思います。
実習をこなしながらの勉強は大変だと思いますが、なるべく早く国家試験対策への勉強はスタートさせた方がよいです。
自分の同期の中でも、早めに国家試験対策を始めた人で不合格だった人はいなかったです。
今の国家試験は短期間の勉強のみで突破できるようなものではないので、きちんとした先生の指導を仰ぎつつ、コツコツと積み重ねていくことをおすすめします。
【勉強に使った教材】
自分が今年使った教材は
・dentalkokushi先生の動画教材(受講生限定動画+YouTube公開動画)
・dentalkokushi先生が提供してくれる教材→「素朴な問題集」や「衛生問題集」
・dentalkokushi先生からLINEで不定期に送信されるオリジナル問題
・DES模試(全国模試3回分・必修模試2回分)
・過去10年分の国試過去問
・「薬がみえる」(MEDIC MEDIA)
・「公衆衛生がみえる」(MEDIC MEDIA)
・歯科国試パーフェクトマスター(医歯薬出版)
です。
今年の勉強では、dentalkokushi先生の教材を全て理解した上で筋道を立てて覚えていくことを目標としました。
国家試験を受験した感想でも述べましたが、今の国家試験は単純な丸暗記だけでは合格できない試験となっています。
dentalkokushi先生の教材では思考過程を重視した説明があるので、その思考過程を自分でも再現できるようになるまで反復演習しました。
その反復演習の手段としては、医学部の友人に勧められた「Anki」というアプリを活用しました。これについては後述したいと思います。
過去問のやり方については、過去の合格体験記を参考にして、107回まで試験形式で解き直しました。PDFを厚労省のサイトからダウンロードして、そのまま書き込んで解いてみると試験形式で演習できます。過去問アプリで演習していると、選択肢の位置や雰囲気で覚えてしまっている問題もあると思うので、一度この試験形式で練習してみることをおすすめします。
実は意外と覚えていないことが分かると思います。
古すぎる過去問は扱いが難しいところもあるので、そこはdentalkokushi先生にお任せする形でよいと思います。古い過去問の中でも重要な問題は、教材の中に組み込んでくれています。
参考にした合格体験記はこちらです。
https://ameblo.jp/dentaldentalkokushi/entry-12795900418.html
みえるシリーズについてですが、国家試験はこの教材から作っている問題も多いのではないか?と思えるほどポイントが重なっている点が多いです。
分厚い本なので、通読する本ではなく辞書的に使う本ですが、重要事項の確認に使うのにとてもおすすめです。
ぜひdentalkokushi先生の教材や国試過去問と照らし合わせてみてください。みえるシリーズは歯科医師免許を取得した後も使える教材だと思うので、持っておいて損はないと思います。
【Ankiアプリ(以下Anki)の活用について】
率直にいうと、自分は暗記があまり得意ではありません。
生物のような暗記科目より数学や物理のような科目の方が好きな人間です。
しかし、医療系である以上は膨大な量の暗記は避けては通れない道です。そこで自分がおすすめするのがAnkiを活用してdentalkokushi先生の教材を覚えていくことです。このアプリの利点はいくつかあるので紹介させていただきます。
①インプットの練習ができる
インプットとアウトプットの比率は効率的な勉強には重要です。しかし、国家試験の勉強は過去問や模試を実際に解くようなアウトプットの練習に偏りがちな面もあると思います。
そこでおすすめの方法は、Ankiを使ってdentalkokushi先生の教材のインプットの勉強を進めていくことです。
Ankiは人間の忘却曲線に合わせてちょうど忘れそうなときに暗記事項を出題してくれる設計となっています。暗記する事項としては、dentalkokushi先生の教材の内容を覚えるようにすれば大丈夫です。変に自己流で知識を選んで覚えるのはおすすめしません。
まずは、dentalkokushi先生の教材で扱っている内容を覚えるのを目標にしましょう。第一回から模試の成績が変わってくるはずです。
このように復習間隔を機械が管理してくれます。
②画像を取り込める
自分は文字より画像で覚える方が定着率がよかったので、dentalkokushi先生のスライドをそのまま画像として記憶するようにしていました。
Ankiは画像の覚えるべきところを目隠しすることもできるので、重要事項を目隠しして出題させることができます。この反復練習を行ううちに自然と画像が頭の中に浮かんでくるようになります。
このようにスライドを暗記カードのようにすることができます。
③自分オリジナルの検索ノートができる
Ankiは自分で作ったカードの検索機能がついており、語句が含まれているカードを一覧にして検索することができます。
カードが多くなってくると、気になった語句を調べると関連事項が出てくる自分だけのオリジナルノートになります。
受験直前期には知識も増えてきていちいち本を開いて調べる手間もあったのですが、この検索機能のおかげで効率よく勉強を進めることができました。
例えば「アドレナリン」と検索すると、「アドレナリン」の語句が含まれるカードが一覧で出てきます。調べ物をしたいときに非常に便利です。
④デバイス間の互換性が強い
Ankiはアカウント毎にデータを管理していて、同じアカウントでログインすればPC・iPhone・iPadどの端末でも同じ進行状況でカードを暗記することができます。
PCで作ったカードを外出先でiPhoneを使って覚えるといったことも可能なので、場所を選ばずインプットの勉強ができる点がとても良いです。自分はウォーキングしている時にiPhoneでAnkiを繰り返していました。
Ankiの活用方法については、他医療系国家試験の受験生で使用している方のブログなどもあるので、興味のある方はぜひ使ってみてください。暗記が苦手な人には特におすすめできます。
【dentalkokushi先生の教材の有用性について】
それでもどの教材をやるのが合格するために必要なのかわからない!という方もいると思います。そこで見ていただきたいのが、dentalkokushi先生の教材の的中率です。自分はdentalkokushi先生の教材がなければ、この必修の点数は取れていなかったと断言できます。
117回を受験した方は覚えていると思うのですが、酵素共役型受容体について問われた問題(117C6)が出題されました。
以下の画像は「素朴な問題集」という受講生限定教材の一部なのですが、酵素共役型受容体で重要なのはインスリンだとそのまま触れられていました。この必修問題はスパルタゼミ受講生であれば秒殺で正解した人が多かったのではと思います。
一般問題に関しては、TLRについての問題 (117A66) も的中していました。
これも素朴な問題集からの抜粋なのですが、この問題をやっていればdのTLR4-リポ多糖という選択肢はすぐに選べたと思います。
この二つの具体例はあくまでも一部であり、その他の問題でもdentalkokushi先生の教材で触れられていたことを聞いていた問題は多くありました。
また、スパルタゼミ生が受けることができるサービスとして、わからないことがあったらLINEでdentalkokushi先生にいつでも質問することができるというものがあります。周りに歯科のことが話せる先生がいなくなりがちな浪人生にとってとてもありがたいサービスなのですが、この質問対応の質もとても高いです。
こちらも具体的な例を挙げると、dentalkokushi先生は国試に出ないと思われるところを質問されると「やんなくていいです」とバッサリ切ってくれます。
この1年間自分自身が質問して「やんなくていいです」と言われたところは結局一つも117回で出ていません。
国試勉強中、「この知識は本当に必要なのか?それともどうでもいい知識を覚えようとしてしまっているのか?」という点にずっと悩まされると思います。
その不安点をdentalkokushi先生はバッサリ切ってくれるので、とても勉強がやりやすかったです。(ちなみに返信もとても速いですw)
上記の問題は過去問(113D39)なのですが、どこまで覚えればよいのか微妙なところだと思いますが、結局117回では出ませんでした
今の歯科医師国家試験は試験範囲も広く、いろいろな教材もたくさんあります。
でも、大事なことは、国家試験本番で実際に点数を取れる知識を教えてくれる教材であるかどうかだと思います。
実際の国家試験に出ないようなところばかりを勉強していても点数は伸びないし辛くなるだけです。
ぜひdentalkokushi先生の教材で知識のインプットをやってみてください。問題の視点が変わると思います。
【浪人生活について】
学部生の時は一人暮らしをしていたのですが、今年は実家へ帰り、自宅浪人をしていました。浪人生活の注意点はいくつかあるのですが、項目ごとでまとめていきたいと思います。
①アルバイト
dentalkokushi先生もよく言っている通り、浪人生はアルバイトをした方がいいです。国試まで10か月という長い期間での戦いになるので、四六時中家にこもって勉強するのは現実的ではありません。集中力があれば違うかもしれませんが、それほどの集中力がある人は現役での合格をつかめていると思います。浪人生活は良くも悪くも自由に使える時間が大量にあります。勉強をするのもだらけるのも、全て自分の自由です。アルバイトをすることによって、規則正しい生活を維持することにもつながります。
アルバイトの種類については、歯科助手が臨床の勉強にもなるのでおすすめです。大学から離れるとどうしても実際の臨床現場から遠ざかってしまうので、臨床での動きを忘れがちです。また、座学のみの勉強をずっとしていると、モチベーションも下がりがちになってしまいます。
自分は大学受験でも一年浪人しているのですが、アルバイトで働ける分、国試浪人の方がはるかにマシだと感じました。給料も頂けて自己肯定感も得られるので、ぜひ歯科助手アルバイトを検討してみてください。
②運動
浪人生活は室内にいる時間がどうしても多くなるので、運動の習慣を生活に取り入れることをおすすめします。一日中、iPadや問題集を見て座りっぱなしだと病んでくるのが普通です。
自分は現役の受験時、この生活だったのですが、今になって思い返すとなかなか異常な生活だったと思っています。今年はほぼ毎日実家の近くの緑地をウォーキングして、不定期でサウナに併設されているジムにも通っていました。
少しの運動を取り入れるだけでも気分がリフレッシュされ、次の勉強をするやる気が出てきます。
長期戦になるので、運動に限らず何かしらのストレス解消策を作っておいた方がよいです。「何をすればいいのだろう?」という人はジムで運動した後のサウナがおすすめです。頭がとてつもなくスッキリして、夜はぐっすり眠れます。
③周囲の人のサポート
環境が許されるのであれば、実家に帰れる人は実家に帰った方がよいと思います。一人暮らしでやらないといけない炊事や家事がなくなるだけでも、かなり勉強に集中できる環境になります。自分が第117回で合格をつかむことはできたのは、家族のサポートのおかげもあると思います。浪人生活において、周囲の人のサポートの影響はとても大きいです。
【最後に】
この1年で学んだこととして、良い歯科医師になるための勉強と国家試験に受かるための勉強は似て非なるもので、完全には一致していないということがあります。ここを混同してしまうと、今の国家試験はなかなか合格しにくいものとなっています。
dentalkokushi先生がよく言う言葉ですが、講師を選ぶ権利は受験生全員に平等にあります。合格を勝ち取るためには、きちんと国家試験のことをわかっている先生の指導の下で勉強することをおすすめします。その面で、dentalkokushi先生は最高の先生です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。