第116回歯科医師国家試験合格体験記その23
ハンドルネーム: あざら歯学生
出身大学: 東京医科歯科大学
受験した国試:116回(現役合格)
dentalkokushiから
あざら歯学生さんは4年生の頃からdentalkokushiのYouTubeをご覧頂いていました。昨年dentalkokushiのカウンセリングを受けて頂き、衛生問題集を購入され、見事にめちゃくちゃ素晴らしい成績で116回国試に合格されました!
成績は「さすが医科歯科っ!」と思わず言ってしまう見事な成績でした。
(dentalkokushiは医科歯科大出身ではないです)
あざら歯学生さんはdentalkokushiと同じように、歯学部とは関係ない資格試験にも興味をお持ちで、僕が合格している資格試験にも合格されているという共通点がありましたので、カウンセリングでは楽しくいろいろお話をさせて頂きました。
合格体験記を読んでいただければお分かりになると思いますが、あざら歯学生さんはいろいろ考えて行動されています。
国試本番で問題を解くのは自分自身ですから、自分だったらどうするのか?という視点を持って行動して頂きたいと思います。
成績が良い方の勉強方法からは必ず得るものがあります。
是非あざら歯学生さんの合格体験記を熟読して頂ければと思います。
1、はじめに
116回国試に現役合格しましたあざら歯学生です。
アザラシをこよなく愛しているのであざら歯学生というハンドルネームになってます(笑)。
私はスパルタゼミ受講生ではありませんが、dentalkokushi先生の無料カウンセリングを受け、YouTube動画と衛生問題集を使用し現役で合格しました。
この合格体験記は効率良く国家試験に合格したい現役生、特に絶対に現役合格するぞと強い思いがある低学年の方々にも届けば良いなと思って書きました。
私個人のやや偏った意見が多く含まれていますが、勉強に悩む誰かの参考になれば幸いです。
2、dentalkokushiの動画とブログを知った経緯
ブログと動画を発見したのは臨床科目の講義が始まった4年生の時でした。
試験前にわからない事柄を解説してくれる動画はないだろうかとYouTubeで探していたとき、dentalkokushi先生の動画と出会いました。
合格するために重要なことを淡々と解説し、正解に至るための思考過程を明白にして下さるdentalkokushi先生の動画には惹かれるものがありました。
当時は国試の存在を全く意識していなかった時期でしたが、CBTに合格するためにコツコツと先生の動画を観ていました。
3、使った教材、使った本
・実践iPad版とANSWER
2冊使ったのには理由がありますので、「4、勉強方法」で後述します。
過去問集は必ず2社購入する必要は絶対にありませんし、余裕が無い方はどちらか1社に絞るべきだと私は考えています。
・模試
時間の関係もあり1社に絞って復習しました。
DES模試(3回分+必修模試) 、麻布(第3回のみ)といった具合です。
現役生の方は実習や卒試がありますので、1社に絞り正答率の高い問題から復習するのが効果的だと思います。
・歯科国試パーフェクトマスター
私個人の意見ですが現時点で国試に最も有用な教材はパーフェクトマスターです。
特に生化学、歯周病、矯正、小児、PD、FDはどのページに何が書いてあるか覚えてしまう程読み返しました。
某有名テキストは購入していません。重要な知識(dentalkokushi先生が言うドーナツの真ん中)とそうではない知識を見分ける事がレイアウト的に難しいからです。同じ理由で教科書も殆ど使用していませんし、購入していません。
・CBT PASS
パーフェクトマスターと対照して載っていない知識をCBT PASSに書き込んで、国試にも活きる私だけのオリジナル参考書を作るという勉強をCBT対策でしていましたので、特に基礎科目については国試直前まで何度も見返しました。
ドーナツの真ん中をしっかりと押さえるためにも、CBT PASSに載っている知識は最優先で押さえるべきだと私は考えています。
・「公衆衛生がみえる」とdentalkokushi先生の衛生系問題集
この2冊を使えば間違いありません。
某有名な本は理解ではなく力技の暗記を重視している点がどうしても受け入れられず購入しませんでした。
理解が伴う暗記をするためにもdentalkokushi先生の衛生問題集と「公衆衛生がみえる」を使うべきです。
「公衆衛生がみえる」は歯科関係の記載が少ないと感じる方もいると思いますが、過去問とdentalkokushi先生の教材で十分にカバーできますので心配は無用です。
・「薬がみえる」
薬理、生理、口腔外科の過去問で分からない事があった時に調べる「辞書」として使いました。
「辞書」は勿論暗記すべきではありませんので、あくまでも覚えるべき知識の理解を助けるために、そして周辺知識の確認をする為に使用しました。
つまり変に読み込んだりはしていないということです。
・口腔病理基本画像アトラス
掲載されている病理像は所見とともに全て覚えました。
国試では変な参考書にある変なスケッチみたいな病理像は出題されません。本物の病理像で典型像を学ぶのが最も大切です。
・大学の講義資料
骨代謝、免疫、放射線、歯科理工の講義資料が素晴らしかったのでパーフェクトマスターよりもこちらを参考に使いました。
読みやすいと思った資料や画像が多い資料は捨てずに残しておくと国試対策で活用できることがあります。
(私は画像がふんだんに使われた組織学の講義資料を捨ててしまって本当に後悔しました。)
4、勉強方法
・国試に向けた私の学習計画
私は元々机に向かうのが苦手で長時間座って勉強できない人間です。
集中力は1時間が限界、家に居る間は限界まで怠ける(夕方まで寝てます)人間ですので、効率良く短時間で質の高い学習ができる計画を立てることで、大学受験や定期試験を乗り越えて来ました。
更に、先述したように4年生からdentalkokushi先生の動画を観ていたこともあり、定期試験やCBT等大学での学習と国試対策の繋がりを意識した計画を立てることで、余裕を持って合格する学習計画を作りました。
(国試対策に費やす時間を最小限にしてアルバイトや趣味に時間を使いながら大学最後の1年間を楽しむのも私の狙いでした)
その計画は以下のものでした。
CBTで可能な限り高得点を取る(弊学では5年生7月にCBTがありました)
↓
この段階で国試に合格する最低限の知識が身につく(パーフェクトマスターや必修過去問等の国試向けの参考書をCBT対策でも併用しました)
↓
知識(過去問を解く為の土台になるもの)が十分なので実習開始後は円滑に過去問演習を始められる
↓
新たに知識を覚え直す必要が無いので思考過程を意識した勉強が可能になる(質の高い勉強ができる)
↓
細かい知識や苦手分野に割く時間が増えて効率良く合格ラインに到達できる
幸いこの計画は順調に進行し、第1回の模試から合格ラインよりそれなりに上の成績を取れるようになりました。
また、CBTで知識を完成させた分、国試対策で知識のインプットに使う時間が減りますので、効率良く短時間の勉強で合格できました。集中力皆無の私にはもってこいです。
やはり、早めに計画を立てて、定期試験やCBTでの勉強を無駄にせず国試に向けて行動するのが合格への最短ルートではないでしょうか。
・過去問をどう解いたか
ここでは実習が始まってから国試当日まで時系列に沿ってお話しします。
★5年生9月〜6年生5月
臨床実地問題で得点する為にも「臨床の基本」を知っておく必要があると考えたので、臨床実習には力を入れて取り組みました。
(世間の歯科医師が当たり前に知っている常識(=臨床の基本)を知らないと国試は解けないようにできていますので、絶対に臨床実習は真面目に取り組むべきだと私は考えています。高頻度で遭遇する症例は確実に国試にも出題されます。)
なので、この期間はエンドをする前日は予習レポートを書きながらエンドの過去問を解く、癌のオペを見学するなら関連する過去問を解いておくといった程度に過去問を進めました。そして実習中に指導医に沢山質問をすると実習も過去問も楽しみながら勉強を進める事ができます。
★6月〜9月
実習にも慣れてきたこのタイミングで本格的に過去問に取り組み始めました。
dentalkokushi先生のYouTube動画はある程度視聴していましたので、動画内で解説されている思考過程を意識しながら、常に問題をどう解くか考えて学習を進めました。
実践iPad版を使いランダムに過去問を解いて思考過程の確認と抜けている知識の補充をしました。
ANSWERも購入していましたので、実践で分からない箇所はANSWERの解説を読んで理解を深めました。2社で解説が分かれる事があり、両方持っていると自力で疑問点を解決できたりするので私は両方購入して利用していました。
第1回の模試迄に過去問1周と苦手問題の復習が終わるペース(通学時間などスキマ時間や土日の昼間に喫茶店でぼちぼち勉強するくらいのペース)で進めました。
この時期は病院見学やマッチング等忙しくなる方もいる筈ですので無理せず勉強を進めると良いかと思います。
★11月〜12月半ば
実習が終わったので、ここからはより深く過去問研究をしました。
問題を解く→思考過程に間違いが無いか確認→ミスがあれば書き込む→類題で使えそうな周辺知識をGoodNoteに書き込む
このような順番で、いつ参考書を見返しても何を考えて勉強したか明らかになるようにとにかく書き込みまくって進めました。
それと同時に間違えた問題と苦手な問題に印をつけ、何回も書き込みを読んで思考過程と重要な知識を復習しました。
★12月後半〜1月
印をつけた問題の解き直し、模試の復習、dentalkokushi先生の衛生系問題集
この3つを周回して国試当日を迎えました。
このようなスケジュールで国試対策を進めました。
過去問を何周したかではなく、1問ずつ愚直に向き合いました。
5、心がけていたこと
・問題を解けるようになるためにするべきこと
私が国試対策において最も心掛けていたのは「使える知識」を増やす事です。
使えるというのは将来臨床で役に立つとかそういった類の事でなく、問題を解く為に役立つという意味です。
試験問題にはただの知識問題もありますが、語呂合わせや変な図表を覚えて得点できるものではありません。丸暗記では合格できないのです。
しかし、問題の解き方、即ち解法を身につけると解けるように出来ています。
解法は過去問演習を通して思考過程を学び、持ち合わせの知識でどう問題を解くか試行錯誤することで身につきます。
例えば、小児の抜歯について謎の表やフローチャートを何度も書いて覚えても、実際の症例を診て抜歯するかどうか判断出来なければ意味が無い訳です。
なので、1/3、1/2だとか後継永久歯への影響だとか呪文のように唱えるのではなく、実際に過去問を解いて、X線写真でここがこうなっているから後継永久歯に影響があるので抜歯すべき、などと問題ベースで覚えた知識を活用する訓練が必要になる訳です。
こうすれば過去問演習を通して「使える知識」が身につくのでは無いかと私は考えています。
余談ですが、使える知識が身につけば過去問を類題ごとにグループ分けできるようになったりします。
dentalkokushi先生がおっしゃっているように大事なことは繰り返し出題されるので、新しい問題を見た時に「これはあの過去問の類題だ!」と気付けると勉強が楽しくなりますし、より一般化された解法が身につく為に変な暗記をする手間も省けます。
・消去法を使えるようにする
先の項目で書きました解法を使って全ての問題が解ければ良いのですが、実際には不可能です。
なので、解法が思いつかない問題は「消去法」を用いて問題を解く事になります。
そこで私が心掛けていたのが「常に本番を想定して消去法を活用する」ことです。
消去法を行う訓練として、思考過程が分からず間違えた問題や正答率が低い問題では、正解する為には持ち合わせの知識でどう選択肢を切れば良いのか検討する機会を意識的に作りました。
そのおかげで、模試の結果を見ると過去問の類題ではない変な問題もある程度の正答率で正解できるようになっていました。
dentalkokushi先生がおっしゃるとおり、消去法を存分に活用して国試に挑むべきです。
・自分のことばで説明できるようにする
思考過程や、ある問題についてどう消去法で解くか等、解法を自分のことばで説明する機会を積極的に作りました。
身につけた知識は他人に説明する、教えることで頭の中が整理されてより確かな知識になります。
解法だけでなく、例えば腫瘍や嚢胞などある用語(病気)について知っていることを説明する、レニン―アンジオテンシン―アルドステロン系(RAA系)や歯の発生等ざっくりとした事柄を一から教えるなどして知識の確認をし合うのも良い勉強になると思います。
幸いな事に、友人たちと勉強する過程で生じる疑問点についてほぼ毎日議論していましたので、自分のことばで問題の解き方を説明してそれについての批評をもらう事でどんどん成長する事が出来ました。
自分が理解できていない事は相手に説明できませんし伝わりませんので、苦手分野こそこの方法で勉強するのがお薦めです。
6、さいごに
合格のためには絶対に合格するぞという強い意志も必要ですが、歯科医師国家試験は資格試験というよりは選抜試験の要素が強く、上位2000人に入れなければ不合格となってしまいます。
つまり、努力の方向性を間違えてしまい他の受験生よりも勉強が下手だった人から順に不合格になるということです。
逆に、正しい情報を得て上手に勉強が出来る人は誰でも成績や出身大学なんて関係なく合格できる可能性があるのです。
私は、スパルタゼミを受講していませんでしたが、dentalkokushi先生の無料カウンセリング、YouTube動画、ブログ、衛生系問題集を活用させて頂き、迷った際にはその都度勉強の方向性を修正する事で合格できたのだと感じています。
無事合格にたどりつけたのはdentalkokushi先生の動画で過去問研究について学ばせて頂いたおかげです!
dentalkokushi先生に心より感謝申し上げます。
無料カウンセリングを随時実施しています。
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