本日2017年11月11日から、
111回歯科医師国家試験の第1日目(2018年2月3日)まで、
あと
84日です
(本日を除いてカウントしています)
残り84日ですが、焦る必要はありません。
経験から言いますと、模試の成績と本番の成績は関係がないことも多いです!
ですので、模試の成績はあまり気にせず、間違ったところをきちんと整理しましょう。
「弱点がわかって良かった\(^o^)/」
と前向きに考えてください。
模試の成績が良くても不合格になる方はたくさんいますからね。
模試をきっかけに弱点を把握して、不完全な記憶&理解になっている重要事項の洗い出しを全力で行ってください!
あ、模試の復習はきっちりと時間をかけて行ってくださいね。
いい加減に復習する方がいますが、それって全然意味ないですよ。
時間かかってもいいんですよ!
ふわっといい加減に勉強すると、点数伸びないです。
さー、基本的な事項の確認の続きです。
瞬時に回答できないとヤバイと思われる事項を扱います。
しつもん1
扁平上皮癌の高分化型、中分化型、低分化型について説明しろ!
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扁平上皮癌の組織像でいつも癌真珠の形成が認められるわけではありません。
癌真珠の形成が見られるのは一般的に言って高分化型の場合です。
扁平上皮癌の組織像→癌真珠(゚∀゚)キタコレ!!、、、こんな感じで考えている方がいますが間違いです。
きちんと区別してください。
この意味がわからない方はすぐに口腔外科や口腔病理のきちんとした本を見ておいてください。
(医歯薬出版の白い本がおすすめ)
あと高分化型の意味を取り違えている方もいますが、「高分化」とは正常組織に近いという意味です。
絶対に間違わないようにしてください。
しつもん2
コリンエステラーゼ阻害薬について説明しろ!
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①アルツハイマー型認知症治療薬としてのコリンエステラーゼ阻害薬
②重症筋無力症の治療薬に用いられるコリンエステラーゼ阻害薬
以上の2つを区別しましょう。
(以前ブログで少し触れた非可逆的コリンエステラーゼ阻害薬は今回省略します)
①はドネペジルで、②はネオスチグミンです。
ドネペジルは血液脳関門を通過しやすい構造となっているため大脳に作用しやすいわけです。
しつもん3
仮封材の使い分けについて説明しろ!
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①根管治療時の仮封
②インレーやコアの印象採得後の仮封
この2つをきちんと区別しましょう。
①では水硬性セメントやグラスアイオノマーセメントで仮封します。
この場合はグラスアイオノマーセメントで仮封してもOKです。
まだ根管治療中なのですから、タービンで仮封を除去してもよいわけです。
(歯質の形態が変化してもよい)
なお、グラスアイオノマーセメントで仮封しますと、仮封が長期にわたって脱離しません。
水酸化カルシウムを貼薬して長期間経過を追いたい場合や次回来院まで間隔が空く場合(長期出張で次回来院予定が1ヶ月後になる場合など)にグラスアイオノマーセメントで仮封することが多いです。
・・・でも、、、、②ではグラスアイオノマーセメントを使用してはいけません。
グラスアイオノマーセメントは歯質接着性があるのでタービンで除去する必要があります。
(手用器具では除去できない)
タービンで除去するということは、窩洞の形態が変化する可能性がありますよね。
こうなると印象をとった意味がないですよね。
ですから、②ではエキスカや探針で一塊で除去できるレジン系仮封材(代表的商品名:デュラシール)
を使うことが多いです。
(水硬性セメントでもOKですが、一塊で除去しづらいという欠点があります)