今回コメントするのは110回B-24です。
この問題はとうとう出たか、All-on-5 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル って感じですw
まず問題を確認してみてください。
問題そのものは難しくありません。
別にAll-on-5のことを知らなくても解けます。
でも112回に向けてこの2つの補綴の特徴を知っておいた方がよいでしょう。
説明の都合上Bの方から解説しますね(´∀`)ノ
<Bについて>
この補綴の設計はインプラントオーバーデンチャーの典型です。
画像のように両側の3番あたりにフィクスチャーを埋入するのが普通です。
(下顎の場合、フィクスチャーを2本埋入することが多い)
バータイプのアタッチメントを装着するかどうかは担当歯科医師の好みによって決まる・・・かな??
あ、義歯内面の写真も見てくださいね。
義歯内面に部品があることに気づいていますか??
実は110回では義歯内面に部品を装着する術式も聞かれていました!
それが110B-4です!
このように頭の中をつなげていくような勉強をしてください。
意味もわからず覚える勉強では今の国試には合格できません。
間違った勉強をして、気づいたときには数回不合格になっていた。。。ということになりかねませんので、十分注意をして勉強してください。
論理性 汎用性のある勉強は本当に重要です!
小難しい言葉だけ覚える勉強をしてはいけませんよー∠(`・ω・´)
<Aについて>
この補綴の設計は5本のフィクスチャーを埋入し、床付の上部構造を装着して咬合させようとするものです。
インプラントの世界ではAll-on-5といいます。
4本埋入の場合もあります。
その場合はAll-on-4といいます。
6本埋入の場合もありまして、その場合にはAll-on-6というんですねー
この方法の特徴はフィクスチャー埋入当日にprovisional restoration として上部構造まで装着する点です。
1日で噛めるようになります!
というのが特徴です。
午前中に埋入→休憩→止血確認後、午後にprovisional restoration の装着というイメージです。(1日コース・・・)
ここから先はちょっと余談なんですが、フィクスチャーを4~6本埋入して、床付の上部構造を装着するので治療費は高額となります。
(インプラントはそもそもフィクスチャーの仕入値が高いんだが)
あと、通常はsedation下で実施します。
ですので、麻酔の先生と一緒に実施することになりますね。
All-on-4といえば、ポルトガルのマロ先生という方が有名で、日本にもマロ先生に習った先生がいらっしゃいます。