歯科医師国家試験の合格者数と合格率の推移を考察してみます。
参考資料としてご覧ください。
【歯科医師国家試験の合格者数&合格率の推移】
(グラフにplotしたのは合格者数のみ)
第 99回(2006年) 合格者数2673名 合格率80.8%
第100回(2007年) 合格者数2375名 合格率74.2%
第101回(2008年) 合格者数2269名 合格率68.9%
第102回(2009年) 合格者数2383名 合格率67.5%
第103回(2010年) 合格者数2408名 合格率69.5%
第104回(2011年) 合格者数2400名 合格率71.0%
第105回(2012年) 合格者数2364名 合格率71.1%
第106回(2013年) 合格者数2366名 合格率71.2%
第107回(2014年) 合格者数2025名 合格率63.3%
第108回(2015年) 合格者数2003名 合格率63.8%
(注)合格率は合格者数/受験者数で計算。現浪を合わせた数値です。
とりあえず、合格者が年々減少する傾向にあることが読み取れます。第108回で残念ながら不合格となった方は、来年第109回で絶対合格しましょう。
【考察】
①第107回は第106回から合格者数が341名減少している。新しい出題基準の導入をきっかけとして合格者数を削減しようとしたことが窺える。
②第108回と第107回は合格者数と合格率の双方に変化がほとんどみられない。しかし、第108回は第107回よりも合格者数が22名減少しており、合格者数を削減する方針が継続すると推測できる。
③第107回と第108回のデータから考えられること
・歯科医師数の削減は既定路線だが、国試合格率の急激な低下を避けたいという政策的判断があると推測できる。第109回国試でも合格率が60~65%の間に設定される可能性がある。
・合格率は受験者数で決まる。私立大学の卒業試験がさらに厳しくなる場合には現役生の受験者が減少するため、合格率は上昇する可能性もある。
・合格者数の目安があらかじめ設定されているのは間違いないだろう。
・受験生同士に差がつき、かつ、ボーダーラインが65~70%程度になるように作問されている可能性が大きい。
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