最近ストレスのせいか、頭痛や肩こりがひどくて・・・
こんな悩みをもっていませんか?
もしかたらそれ、睡眠時の「歯ぎしり」や「食いしばり」によって引き起こされているのかもしれません。
このような噛み合わせの不具合は、単に食事がしにくいというだけでなく、体全体の歪みにもつながります。
ひどくなると、顎関節症、頭痛や肩こり、吐き気などにつながる可能性だってあるんです。
歯医者さんにいって見てもらえば、一目瞭然で歯ぎしりや食いしばりの痕を指摘されるとは思いますが、中には自覚症状のないかたもみえるそうです。
そんなときに第三の証人になってくれるのが、「ナイトガード」というマウスピースのようなものになります。
これは歯科技工士が診断された患者さん用に作るもので、保険が適用できるということもあり、費用は一つ4000円~5000円ほどで作ることができます。(正確な金額は歯科医院によります)
スポーツ用のマウスピースは保険適用外とのことなので、もっとお値段がするかとは思いますが、こちらも歯科技工士が作ることには違いありません。(中には院長先生が作るところもあります)
それでは歯科技工士が作る嚙み合わせ改善グッズ
- マウスピース
- ナイトガード
スポーツ用マウスピース
出典:トリコ歯科
使用目的
- パンチやタックルなどの衝撃から歯を守る
- 瞬発的な食いしばりから歯を守る
- 歯で自分や相手を傷つけることを防ぐ
よく、ボクサーやラグビー選手が口にしているのを見るかと思いますが、これは自分の歯を守るだけではなく、自分の歯で相手を傷つけないようにするためのものでもあります。
これはあくまでもスポーツをする際に使うものであり、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりの改善には向いていないという歯科医院さんの見解があります。
睡眠時の歯ぎしりや食いしばりには不向き
- ソフトタイプが多いため、夜間の持続的な歯ぎしりや食いしばりには耐久性が足りない
- 余計に食いしばりの力が強くなる可能性がある
ナイトガード
ナイトガードには「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があります。
ナイトガードソフトタイプ
「メリット」
- ハードタイプに比べ、装着による違和感は少ない
「デメリット」
- スポーツ用マウスピースと同様、やわらかいために穴が開きやすく睡眠時の歯ぎしり防止に不向き
- 歯を覆う範囲が大きくなるため、唾液の循環が悪くなり、虫歯のリスクが高まる可能性がある
- 熱に弱く変形しやすい
ナイトガードなのに睡眠時の歯ぎしり防止に向いてないとはどういうこと?と思うかもしれません。
確かにこれも歯を守るものではありますが、装着感の違和感が少ないということ以外にあまりメリットはありません。
僕もよく作りましたが、材質が柔らかいゴムのため熱に弱く、作ってるはなから変形がこわかった記憶があります。
これに加え、スポーツ用マウスピースと同じく柔らかい素材では、余計に食いしばりの力が強くなる可能性があるとのことで、ナイトガードを作る際には、ハードタイプをオススメする歯科医院が多いようです。
ナイトガードハードタイプ
「メリット」
- 一定の硬さを持ちながら歯よりも柔らかい素材のため、歯ぎしりと食いしばりから歯を守れる
- ナイトガードの厚みのぶんだけ噛み合わせを高くすることで、噛む力を緩和する効果がある
- ナイトガードについた傷を確認することで、歯ぎしりや食いしばりをしているかどうかの確認ができる
「デメリット」
- 使い始めは違和感があり、アゴの痛みや口の渇きなどが生じる場合がある
- 正しく使わないと歪んだり、ばい菌が繁殖したりする
- 定期的な歯医者でのメンテナンスが必要
- 耐用年数に個人差がある(一般的な耐用年数は2〜3年程度)
メリットのなかにある「噛む力を緩和する効果の理由」としては、咬合の仕組みにあります。
アゴの力を抜いて、自然に口を開けてみるとわかりやすいかと思いますが、この状態でのアゴの筋肉はリラックスしています。
ここから徐々にアゴを閉じていくたびに筋肉に力が加わります。
最終的に一番力が入るところは、歯と歯ががっちりと嚙み合わさったところとなりますので、ここへナイトガードを歯と歯の間に差し込むことで、厚みの分だけアゴが開いて筋肉がリラックスした状態を保つことができるといった仕組みです。
そしてナイトガードは作って終わりではなく、歯ぎしりなどをすることで傷がつくので、定期的に歯科医院へ持っていきメンテナンスしてもらうことや、細菌が繁殖しないように専用の洗浄液に浸すことなどの手間がかかります。
まとめ
今回紹介したハードタイプのナイトガードは、僕の奥さんも毎日使用しています。
歯が痛いとのことで歯医者さんに行ったところ、奥歯の嚙み合わせに問題があり、睡眠時におきる食いしばりなどの歯への負担と骨への負担を減らすことが目的とのことです。
毎回歯科医院へ行くたびにメンテナンスをしてもらったり、洗浄液に浸すなどの手間はかかっているようですが、少しづつ歯痛の症状が改善されています。
手間と5000円程のコストはかかりますが、身体と歯への負担軽減を考えると安いのかなとも思います。
特に歯ぎしりなどの症状にお困りの方や、自覚症状がある方への参考になれば幸いです。
では、また。