虫歯や歯周病で歯が抜けたまま放っておくとお口だけではなく全身に悪影響を及してしまうこともあります。そんな状態を回避するための「失った歯を補う治療」について簡単にご紹介します。

・ブリッジ

部分的に歯を失った場合に受けられる治療です。失った歯の“隣の歯”を土台として人工歯(ブリッジ)を被せる方法です。

メリット
●固定式の為装着しても違和感はほとんどない。
●約2~3カ月の治療期間で失った歯を補うことができる。
●費用をかければ見た目の仕上がりは良い。

デメリット
●ブリッジを固定する為に前後の健康な歯を削る必要がある。
●発音に問題が出る場合がある。
●口の中が不衛生になりやすい。


・入れ歯

部分的、またはすべての歯を失った場合に受けられる治療です。

<部分的に歯を失った場合>
失った歯の“隣の歯”を土台として、自分自身で取り外し可能なバネ付きの入れ歯を装着する方法です。バネをかける歯へ負担がかかることや、入れ歯と歯茎の間に食べ物が入り込み歯茎が痛みやすいこと、経年的にあごの骨が痩せていく傾向にあることなどの問題がありますが、1~2ヶ月の治療期間で失った歯を補うことができます。

<すべての歯を失った場合>
総入れ歯と歯茎の吸着力を支えとして、自分自身で取り外し可能な総入れ歯を装着する方法です。入れ歯と歯茎の間に食べ物が入り込み歯茎が痛みやすいことや、経年的にあごの骨が痩せてしまう(吸収する)ことなどの問題がありますが、1~3ヶ月の治療期間で失った歯を補うことができます。

・インプラント

部分的、またはすべての歯を失った場合に受けられる治療です。歯を失ったあごの骨に、チタンでできた人工歯根(インプラント)を埋め入れる外科手術を行い、人工歯を被せる方法です。周囲の歯に負担をかけることなく、歯本来の機能や見た目を取り戻すことができますが、短くても3~7ヶ月の治療期間を要します。

メリット
●自分の歯に限りなく近く、自然に見える。
●周囲の歯を削らなくて良い。
●自分の歯と同じような感覚で噛めて、食べ●物の味や感触が良く分かる。

デメリット
●歯を抜くのと同じ程度の手術がある。
●全身疾患がある場合には治療できない時も  ある。
●治療期間が長い。
●保険適用外なので、費用が高い。


どの治療方法が適しているかについては歯科医によく相談して、しっかりした診査と診断を受けることをお勧めいたします。



竹芝サウスタワー歯科 石塚