2024年4月公開作品。

 

『ゴジラVSコング』の続編で、レジェンダリー・ピクチャーズ製作の『モンスター・ヴァース』の5作目になります。

 

公開から日にちが経ちましたが、このたびようやく観賞することができました。

 

この先ネタバレ有り、注意!!!!!

 

 

 

 

 

 

本作、元々はコング単体の映画として企画されていたはずでしたが、いつの間にか前作同様にゴジラとの共演作品になっていました。

 

ですので、物語はコングがメインで、ゴジラは添え物扱いになっています。

 

ゴジラ目当てで観に行くと、肩すかしを食らうかもしれません。

 

コングは感情表現も豊かで手話で会話もできるので、キャラクター的に私の考えている怪獣の概念からは外れています。

 

ですから、コングの出ているパートは怪獣映画を見ている気がしませんでした。

 

本作の悪役・スカーキングも怪獣という感じでは無かったです。

 

一方、出番の少ないゴジラですが、こちらはかろうじて怪獣映画っぽい雰囲気を維持していました。

 

日本製作の過去作を思い起こさせる描写がいくつかあります。

 

終盤でゴジラが対戦するシーモは冷凍怪獣という設定で、ハリウッドにしては怪獣っぽいキャラクターに仕上がっていました。

 

予告編でも姿を見せていたモスラも登場します。

 

今回のモスラはデザインが好みでは無かったです。

 

脚が妙に大きくて正直気持ち悪かったです。

 

ゴジラとコングの仲裁をするという展開は、『三大怪獣 地球最大の決戦』を彷彿とさせて悪くは無かったのですが。

 

人間ドラマも登場人物を最低限に絞っているので、前作の小栗旬さんのような無駄なキャラクターもほとんどいなくて単純明快な物語に仕上がっていました。

 

映像的には怪獣たちが3DCGアニメっぽく感じられ、現実味がないように私には感じられました。

 

日本の『ゴジラ-1.0』の方が私には映像的に良かったです。

 

それでも巨額の制作費をかけているだけあって、迫力ある映像を楽しむ事が出来ました。

 

色々ツッコミだしたらキリが無い脚本ですが、それでも娯楽映画としては無難に出来た作品だと思います。

 

繰り返し見たいと思うほどの作品ではありませんが、入場料分は楽しめました。

 

続編を作る気満々な様子ですが、対戦相手の怪獣がもっと魅力的でないと次回作は苦しい気もします。