今、公開中の映画『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』は3D映画としても上映されています。

 

この『アバター』の一作目が公開されてから一時期、3D映画が多数上映されていましたが、いまではほとんどこの方式で上映されることはありません。

 

今回の『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』が久々の3D上映だと思います。

 

私が人生で初めて観た3D映画は『ベオウルフ/呪われし勇者』という作品でした。

 

監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『フォレストガンプ/一期一会』でおなじみのロバート・ゼメキス監督。

 

新宿のバルト9という映画館でドルビー3Dでの鑑賞でした。

 

3Dの映像作品は大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』でどこのパビリオンかは忘れましたが、立体映像を観た事はありました。

 

ですが、映画館での3D映画はこの『ベオウルフ/呪われし勇者』が初体験でした。

 

『国際花と緑の博覧会』で観た立体映像は手でつかめるのでは無いかと思えるほど、目の前に映像が飛び出してきて驚嘆しましたので、同じような体験ができるのではと期待しながら鑑賞しましたが、この3D映画は画面の奥行きで立体感が出ていましたが、飛び出してくる演出はほとんどありませんでした。

 

正直、少し落胆したものの、それでも立体的に見える映像に最後までワクワクしながら鑑賞したことを覚えています。

 

『アバター』シリーズも画面の奥行きで立体感を見せる演出ですので、映像が飛び出してくることを期待する方には向かないかと思います。

 

『ベオウルフ/呪われし勇者』で3D映画の虜となった私は、様々な3D映画を鑑賞してきました。

 

IMAXという巨大なスクリーンでの3D映画鑑賞や、4DXという椅子が動いたり水や風が噴出してくる椅子に座ってのでの3D体験。

 

IMAXは池袋グランドシネマサンシャインが圧倒的に印象に残っています。

 

個人的に3D映画で映像が飛び出してくる表現が印象的だったのは邦画の『ALWAYS 三丁目の夕日’64』でした。

 

冒頭の東京タワーを真上から映した画面では、東京タワーのてっぺんが目の前に迫ってきました。

 

『ラビット・ホラー3D』という清水崇監督の作品も飛び出してくる表現で印象的な場面がありました。

 

この3D映画自体は、かなり古くから存在していました。

 

昔は、青と赤のメガネで観る『アナグリフ方式』での上映でした。

 

この方式の作品は私は二作観たことがあります。

 

一つは『エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア』、人気ホラーシリーズの完結編です(とはいえ、この作品以降も新作が作られましたが)。

 

この作品はラストの十五分ほどが3Dになっていて、劇中の登場人物が3Dメガネをつけるタイミングで観客もメガネをかけるという趣向でした。

 

二つ目は『超立体映画 ゾンビ3D』という作品です。

 

こちらはあの有名な『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のリメイクで、本家と同じく白黒映画として撮影されています。

 

内容的には本家にはかなわない駄作で、立体映画ということだけが売り物の作品でした。

 

いずれの『アナグリフ方式』の作品も、現在の3D映画と比べると、立体表現は物足りない出来でした。

 

私個人は3D映画は好きなのですが、残念ながら衰退しているのが現状です。

 

もしかしたら今公開中の『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』をきっかけに再び3D映画の人気が復活してくれたら嬉しいのですが、残念ながらそれは難しそうです。

 

次なる3D映画のブームは、もっと革新的な3D表現が出来る技術が発明されてからかもしれません。

 

そのようなブームがくる事を個人的に待ち望んでいます。