2026年6月公開作品。

 

米澤穂信さんのミステリー小説を黒沢清監督が映画化。

 

戦国時代の武将・荒木村重が織田信長に叛逆した史実を元にしたミステリー時代劇です。

 

原作は未読でしたが、予告篇を観て気になっていた映画でしたので、サッカーワールドカップの日本戦の試合中ならば観客も少なかろうと思い、その時間帯に上映される回で観賞しました。

 

ですが、予想外に観客がいました。

 

ネットやマスコミでは日本国民全体がサッカーを応援しているように言っていますが、実際は私のように全く興味の無い人が意外と多くいるようでした。

 

ガラガラの映画館で鑑賞するつもりだっただけに残念。

 

ネットやマスコミの印象操作って怖いですね。

 

この先ネタバレ有り、注意!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荒木村重率いる軍勢が籠城する有岡城で次々と奇妙な事件が発生します。

 

その謎を地下牢に監禁されている黒田官兵衛が解き明かすという物語です。

 

四編の短編からなる連作ミステリーでした。

 

ですので、趣向をこらした謎解きを四回楽しめるというお得な作品であります。

 

……と、言いたい所ですが、一本のミステリー映画だと思って観賞したら短編と繋いだ物語でしたので、ちょっと拍子抜けしました。

 

一応、次々と起きる事件を裏で操る黒幕がいて、それで全ての短編が繋がるのですが、その黒幕は序盤に登場した瞬間から「お前が黒幕だろ」と思ってしまう怪しさでしたので、終盤でその真相が明らかになっても意外性ゼロでした。

 

最初の殺人事件の謎解きも、あの手段で誰にも気付かれずに本当に殺せるのか、と疑問に思う真相でした。

 

二本目の首の謎解きも大して面白みがありませんでしたし、三本目の殺人事件の謎解きの犯人も意外性はありませんでした。

 

総じて、ミステリーとしては並みの出来だと思います。

 

時代劇として観た場合、本木雅弘さん演じる荒木村重と、菅田将暉さん演じる黒田官兵衛の心理戦は面白く観ることが出来ました

 

出演されている俳優さんは皆さん好演だと思います。

 

黒幕を演じたあの俳優さんはミスキャストという気もしますが。

 

あと気になったのが、織田信長に攻められ籠城中という状況にもかかわらず、その緊迫感がスクリーンから伝わってこなかったこと。

 

日本人ならば時代背景を知っているので脳内補完できるのですが、カンヌ映画祭で上映されたときは海外の観客にはイマイチ伝わらないのではないかと思いました。

 

色々と書きましたが、無難に楽しめるミステリー時代劇でした。

 

気になっている方は映画館でご覧になってみて下さい。