2025年、Netflixにてネット配信された作品。

 

今年の3月、野球のWBCを観戦するためにNetflixを契約しました。

 

日本代表は残念ながら準々決勝で敗退しましたが、ちょうど良い機会なのでNetflixでしか観られない映画を観ることにしました。

 

この作品は1975年に公開された高倉健さん主演の映画(→『新幹線大爆破』 感想  参照)のリブートになります。

 

気になっていたのですが、この作品を観るだけのためにNetflixを契約する気にはなれなかったところ、今回のWBCの独占配信があり契約しましたのでこのたび観賞しました。

 

ちなみにWBC終了後、すぐに解約しました。

 

この記事は3月に書いたものをずっと寝かせて、遅ればせながら本日になって発表したものになります。

 

この先ネタバレ有り、注意!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今作の監督である樋口真嗣さんの作品にはこれまで期待を裏切られてきました。

 

特撮の映像は悪くないのですが、人間ドラマの演出が稚拙で登場人物も子供っぽく、大人の観賞に堪えない代物であることがほとんどでした。

 

例外は『のぼうの城』くらいですが、この作品は共同監督の犬童一心さんの演出によるところが大きいと思います。

 

『シン・ゴジラ』は人間ドラマを切り捨てたような演出でしたので、この監督の欠点が目立ちませんでしたし、なによりもあの作品は総監督の庵野秀明さんの色が濃かったので、この監督の作品という印象がありません。

 

 

 

さて、今作ですが、期待値が低かったこともあり、思いのほか楽しめました。

 

国鉄の協力を得られなかった旧作とは違い、JRからの協力を得られたことでリアリティのある映像に仕上がっています。

 

序盤は旧作と同じような流れで物語が進行していきます。

 

ですが、犯人が主人公だった前作とは異なり、今作は草薙剛さん演じる車掌が主役となります。

 

それにより、シンプルなパニック映画として楽しむことが出来ました。

 

この辺りは前作よりも好みです。

 

次々とトラブルが発生し、それに対処していくという王道の展開は、近年、こういう王道の映画が少なくなっていただけに嬉しかったです。

 

途中でこの作品が単なるリブートではなく、1975年の旧作の続編であることが明かされますが、犯人の動機などにこの設定が活かされているのは良いと思いました。

 

ただ、旧作の犯人が自爆したことを警察が隠す必然性がよく分かりませんでした。

 

そこまでして隠す必要はないのではと思います。

 

今作の一番の個性というのは犯人像だと思います。

 

正直、分かりやすい伏線のおかげで犯人はかなり早くに分かってしまいましたので、この辺りの演出はもう少しどうにかして欲しかった気もします。

 

あの人が犯人ならば、あの爆弾をどうやって取り付けたのか、などリアリティの無い犯人なのも気になりましたが、それでも楽しむことが出来ました。

 

この監督の子供っぽい人間ドラマがそこまで気にならなかったのも、犯人が未成年だったおかげだと思います。

 

この作品で一番気になったのは出演者。

 

メインの役どころに草薙剛さんやのんさんといった、ほんわかした空気感の俳優をキャスティングしたのはパニック映画としてはどうかと思いました。

 

それでも草薙剛さんは主人公のキャラクターと合っていたので、ぎりぎりミスキャストとは言えない感じでしたが、運転手役ののんさんは完全にミスキャストだと思います。

 

良い俳優さんだと思いますが、本作のような緊迫感のあるパニック映画には不向きだと感じました。

 

色々書きましたが、それでも135分を存分に楽しませてもらいました。

 

面白い作品だと思います。

 

Netflixに契約しなければ観られない作品ですが、もし観られる環境の方はぜひご覧になってみてください。

 

こういう映画的な作品が劇場公開されずネット配信のみで発表されるのは残念です(ごく一部の劇場で申し訳程度に劇場上映されたのは存じていますが、その程度で劇場公開したと言って欲しくないです)。

 

映画感想として書いていますが、劇場公開されなかった作品を映画と認めたくはないのが本音です

 

ですが、夏に『ガス人間第一号』のリメイク版がNetflixで配信されるのが気になっています。

 

もしかしたら、それを観るだけのために短期間再契約するかもしれません。