2026年5月公開作品。
小川哲さんの小説を中村倫也さんの主演で映画化。
監督は『沈黙の艦隊』の吉野耕平さんです。
この先ネタバレ有り、注意!!!!!!
クイズ番組のファイナリストとして勝ち残った中村倫也さん演じる三島玲央と神木隆之介さん演じる本庄絆。
接戦を繰り広げる二人だが、勝敗を決する最終問題で、本庄は問題が読まれる前に回答し正解、優勝しました。
なぜ、本庄は答えることが出来たのかという謎に、三島が挑む話です。
一文字も読まれない問題に正答するという謎は、物語の掴みとしてはとても魅力的で一気に引き込まれました。
そして、解き明かされた真相も実現可能かどうかはさておき、なるほどと納得できるものでした。
謎に迫っていく展開も飽きさせず、画面に釘付けになりました。
クイズをミステリーに昇華させた発想が素晴らしく、その映像も安っぽさは気になるものの良く出来ていると思います。
……と途中まで思いながら観賞していたのですが、終盤で一気に評価が下がってしまいました。
真相が明らかになってからも物語が終わらず、本庄や三島の自分語りがダラダラと続くことに辟易してしまいました。
特に主人公・三島が『人生はクイズでは無い』というような事を長々と語り出すラストには唖然。
そんなことは観客が観賞後に余韻として感じ取れば良いことで、わざわざ主人公に語らせる必要性はないと思います。
それともこの映画の制作者は、観客の事をこの物語からそのようなテーマをくみ取ることすら出来ない間抜けだと思っているのでしょうか。
せっかく途中までは良い映画だっただけに、終盤は本当に残念でした。
とはいえ、謎解きは面白いので、予告篇を観て気になっている方はご覧になっても損はしないと思います。
そうそう、作中に登場する『ママ、クリーニング小野寺よ』が実在するという事を知って驚きました。
耳に残る歌でした。