2024年7月公開作品。
現在に蘇った日本の歴史上の偉人たちで組織された内閣が改革に取り組む姿を描いた映画です。
この先ネタバレ有り、注意!!!!!
予想していたよりも面白い映画でした。
浜辺美波さん演じるテレビ局の記者の目線で物語が展開されていきます。
歴史上の人物を蘇らせるということですが、クローンではなくAIと立体映像を使っての復活となります。
この辺りの設定も上手く物語に絡めていて良かったと思います。
徳川家康を野村萬斎さん、豊臣秀吉を竹中直人さん、織田信長をGACKTさん、坂本龍馬を赤楚衛二さん、他にも多くの偉人たちが蘇りますが、作中メインで活躍するのはこの四人になります。
ですので、それ以外の偉人たちのファンの方は少々物足りなく感じるかもしれません。
演じられている俳優さんは皆さん好演されています。
豊臣秀吉役の竹中直人さんと土方歳三役の山本耕史さんは、過去に大河ドラマでも同役を演じていらっしゃいましたので、役に説得力があります。
GACKTさん、赤楚衛二さんも格好良かったです。
偉人たちが改革を行っていく前半、権力争いへと発展していく後半ともに面白く観賞しました。
終盤の徳川家康の長い演説も私は楽しめましたが、このシーンは人によっては退屈に感じられるかもしれません。
邦画のエンタメ作品には珍しく、メッセージ性の高い作品ですが、この映画の制作者たちの思いがどこまで観客に浸透するのでしょうか。
個人的には観客の心を揺さぶるほどの感動を生み出せていない気もします。
面白い作品なだけに、この辺りは惜しいところです。
監督が武内英樹さんですのでコミカルな演出が多めですが、観客を爆笑させるほどのコメディにはなっていないのも残念。
でもパロディなどクスリと笑えるシーンの連続で最後まで引きつけられました。
邦画のこういう映画に観客が多く入っていたのは嬉しく思いました。
予告編を観て気になった方は、観て損をしない作品になっていると思います。
面白かったです。