最近、AliExpressであるICを買いました。

てっきり、もっと大きい表面実装だと思っていたのですが(例えばSOT223とか)届いてみたら、めちゃくちゃ小さいICでびっくりしました。

秋月電子等でSOT23用の変換基板を購入しても良いのですが、送料が高いのとそもそも今すぐ試せないという点から自分で作ろうと思います。

 

 

 

 

 

 

・補足説明

ぶっちゃけこの記事を見て作ろうとしている人は興味本位の人しかいないと思いますが、一応補足説明です。SOT-23からDIP-6に変換する基板は購入することが出来ます。

 

 

しかもめちゃくちゃ安いので、本当に必要な人は絶対に買った方が良いです。

 

 

後、今回はエッチングをします。

エッチング後の廃液は適切に処理してください。

 

川に捨てたり、下水に流してはいけません。

 

・SOT23の大きさ

正直なめてました。
一番大きい右側のやつがDIP-8です。
次に左側の上のやつがSOT-223です。
最後に左側の下のやつがSOT-23です。
 
この大きさの違いが分かるでしょうか?
当たり前ですが小さいだけあって半田付けもやりにくいです...
 
この下の画像が実際の画像です。
下に1/4Wサイズの抵抗をおいていますが、本当に小さいです。
 
しかもSOT-23は表面実装部品のため、ブレッドボードに直接させません(当たり前だろw)
 
そこでブレッドボードにさせるように変換基板を作るわけですね。
 
 

・基板の設計

いつもははKiCadのEeschema(回路図設計ツール)からPCBnew(基板設計ツール)を使って設計していますが、今回は回路図を作る必要が無いため、PCBnew(基板設計ツール)から直接設計しようと思います。
 
 
こんな感じで配線しようと思いました。
後の話ですが、配線の太さ0.5mmは手書きだととてもきついです。
出来れば1mm位はあった方が手書きしやすいです。
 
 
いっぱいコピペします。
A4用紙いっぱいになるようにコピーすると紙の節約になります。
 
 
紙に印刷します。
 
 
 

・基板作り

上の基板の設計データを元に基板を作っていきます。
 
いつもはエッチングした後に穴を開けていますが、今回は穴を開けた後にエッチングします。
 
今回作ってみた時の順序としては下の様になります。
  1. 基板のカット
  2. 穴開け
  3. マジック塗り
  4. エッチング
  5. マジックを落とす
  6. 磨く
  7. 半田付け
 
 

・基板のカット,穴開け、マジック塗り

まず基板をカットします。
基板に線を引き、ミニルーターで切ります。
 
 
こんな感じで切れました。
切り口を軽くヤスリがけします。
 
 
次に穴を開けます。
今回は0.8mmのドリルを使用して開けましたが、ピンヘッダであれば1.0mmの方が良いです。
(0.8mmだとめちゃくちゃ固かったです)
 
穴の開け方のコツはパターンを印刷した紙を重ねて、キリ等でへこみを付けるとドリルの位置が合いやすいです。
また先に0.5mm位のドリルで穴を開けた後、0.8mmで開けると綺麗に開きます。
 
 
次にパターンを手書きします。
こんな感じでパターンを書きました。
これだけでも結構疲れます...
 
ちなみにもし、塗り間違えたり、隣のパターンにくっついてしまったらキリなどで軽くこすればとれます。そもそももう一度塗り直したいなら、無水エタノール等で落としてください。
 
いつも通り、クエン酸によるエッチングをします。

 

 

 

 

 

オキシドールに塩、クエン酸を入れます。

オキシドールは基板が浸るくらいの量を入れて下さい。

クエン酸・塩はひとつまみくらいで大丈夫です。

私はいつも若干クエン酸の量を多く入れています。

(つまり適当で大丈夫です)

 

次にエッチングします。

適当な袋に入れてエッチングします。

電子部品を買うとついてくる袋で十分です。

見えにくいですが、基板がエッチング液に漬かっています。

 

 

エッチング中は少し暖めながら行うとあっという間に終わります。

お湯で湯煎してください。(温度は少し熱いかなくらいがおすすめです)

エッチングが終わると銅箔が溶けて、パターンだけ残ります。

 

 

 

エッチングが終わったのでここで次の記事にしたいと思います。

次の記事が出来ました

 

 

Yukiのプロフィール
使いやすかったもの
Yuki