第20回 芸工展2012
「修復のお仕事展Ⅳ ~伝えるもの・想い~」
(Produced by あくさいず)開催します。
芸工展とは、東京・谷中地区を活性化させる取り組みのひとつとして平成5年に始まった地域のイベントです。谷中・根津・千駄木・日暮里・上野桜木・池之端界隈で「まちじゅうが展覧会場」と銘打って、地域に暮らす人々が様々な企画展示・イベント等を行います。ガイドマップを片手に谷中界隈を散策しながら、皆さん思い思いに楽しんでおられます。
(芸工展URL: http://www.geikoten.net
)
この芸工展で伝世舎の主催として「修復のお仕事展 ~伝えるもの・想い~」を開催しました。あまり一般的には知られていない「修復」の仕事を、知ってもらえればと思い、様々な分野の方々の参加を得て展示を行いました。
今年も昨年に続き、「修復のお仕事展Ⅳ」として、昨年までの反省点も踏まえ開催することになりました。今回は11の分野で構成し、より充実した内容になると思っています。
皆まだ若く、分野も別々ですが、「次に世代に作品を残す」ためにがんばっている人たちです。その仕事の一端をご覧ください
谷中界隈散策がてら、是非お立ち寄りください。
会 期:2012年10月7日(日)~14日(日)
会 場:旧平櫛田中(ひらくしでんちゅう)邸アトリエ※
〒110-0002 台東区上野桜木2-20-3
※今年も場所が変わりました。
開催時間:11:00~18:00(最終日は17:00まで)
参加者:
油絵修復 武田恵理・中右恵理子
建造物保存活用 もば建築文化研究所(中村文美・梅田太一)
紙本保存修復 鈴木 香里
西洋絵画模写 土師 広
染織品修復 山崎真紀子
東洋書画修復 伝世舎(三浦功美子・嶋根隆一)
保存修復支援 NPO法人 文化財保存支援機構(八木三香、松本洋子)
保存修復品製造販売 ㈱パレット(長谷川雅啓)
仏像彫刻修復・制作 ㈱東京文化財センター(柿田喜則)
埋蔵文化財公開・活用 東京大学埋蔵文化財調査室(原祐一)
埋蔵文化財修復 武蔵野文化財修復研究所(石原道知)
※旧平櫛田中邸アトリエ
日本近代を代表する彫刻家である平櫛田中は、谷中・上野桜木に70年にわたって暮らし、数多くの作品を世に送り出しました。
上野桜木の平櫛田中アトリエは大正8年、横山大観、下村観山ら日本美術院の画家たちの支援により建てられました。日中安定した光を得るため、北側に天窓を備えた近代的アトリエ建築の先駆けです。
普段未公開のアトリエをご覧になれるいい機会ですので、皆様お越し頂ければ幸いです。
また、今回は2種類のワークショップを行います。
ワークショップ1
「水戸藩士 立原杏所が描いた忍岡を巡る」
日時:10 月7日(日)、14 日(日)
地下鉄千代田線根津駅 1番出口(外)に午前10時集合 雨天決行
講師:原 祐一
見学コース
東京大学浅野地区~上野~旧平櫛田中邸アトリエ 2時間程度の予定。
参加費:無料
ぜひ、ご参加ください。
ワークショップ2
「知って遊ぼう!古伊万里そば猪口」
日時:10月13日(土)13:30~15:00
概要:江戸時代の古伊万里そば猪口の魅力をご紹介。
そして、そば猪口の文様を切り紙して遊ぼう!
講師:森 由美(陶磁研究家)
内容紹介:江戸時代の小さな器「古伊万里そば猪口」は、どうやって作られた? どんな風に使われた? 何の絵が描いてある? などなどを、分かりやすくご紹介。
そば猪口の謎がちょっと解けて、江戸時代が身近になったところで、「切り紙そばちょこ」に挑戦!
実在のそば猪口に描かれている文様を、切り紙で体感しよう。
(『切り紙そばちょこ』(著・中島由美&下中菜穂 エクスプランテ刊)を使用します)
http://www007.upp.so-net.ne.jp/xpl/sobachoko.htm
費用:200円(資料、材料実費)
持ち物:カッター(ない方、貸し出します。ただし数に限りあり先着順)、
眼鏡(細かい作業なので必要な人は忘れずに!)
会場は少し分かりにくい場所にあります。近いうちにルートをここでご紹介しますので、参考になさって下さい。