私鉄特急で初めてJRの東京駅に乗り入れたリゾート21をベースに、JR東日本のリゾート特急スーパービュー踊り子に劣らない設備を備えた編成。他の電車と何が違うのかと言うと、トンネルに入るとイルミネーションが点灯する車両(ロイヤルボックス)があるということらしい。現在は高級リゾート列車「THE ROYAL EXPRESS」に改造された。
乗ってみたい列車と試験車たち
ラピート
乗ってみたい列車と試験車たち
ラピート
JRの空港特急は「はるか」であるが、南海の空港特急がラピートである。はるかは米原、京都、新大阪と幅広く走るが、ラピートはなんばのみである。車内は飛行機のように丸窓でゆったりとしたシートピッチが特徴。なんばから関西空港まで最速26分で結ぶラピートαがいたが、ノンストップが廃止され今は26分では関西空港に到着しない。ロボットみたいな顔は、飛行機の鋭さとSLの逞しさを合体したものらしい。
ソニック883
ソニック883
787系に次ぐ九州第2の水戸岡デザインの特急電車。博多~大分間を走る。この区間は高速バスも多く、凌ぎを削っている。車内はトリビアにもなった耳のような形状(正しくはヘッドレスト)が付いていて、グリーン車は某ネズミっぽい黒い色。普通車は赤、緑、青の3色である。ワンダーランドエクスプレスの通称通り、奇抜なデザインで人気を集めた。
宴
宴
485系の足回りに新型車体を組み合わせたJR東日本の団体用お座敷列車。中はお座敷列車だけあって全部畳敷き。和風列車は昔の国鉄東京鉄道管理局時代から存在していたが、客車が老朽化していたので、485系をベースにした新しいお座敷列車を開発し、宴と名付けた。3年と年数は短かったが、EF63と協調運転して碓氷峠を走ったこともある。
E2系
E2系
まず長野まで開業する北陸新幹線用の新型車と、開業時期から東北・上越新幹線で活躍する200系新幹線の置き換えとなるJR東日本新幹線のスタンダードとして、1995年にこの試作車が登場。東北新幹線で試験を積んだのち、1997年3月にやまびこ、さらに10月に北陸新幹線あさまとしてデビューした。この試作車は、あさま用の車両としては唯一他の新幹線と連結ができる。
E3系
E3系
山形新幹線と同様に在来線の田沢湖線、奥羽本線の線路幅を広くした秋田新幹線を走るため、サイズが在来線並みになっている。しかし、400系と違い、グリーン車が2列ずつになっている。こちらもE2系同様に東北新幹線で試作車が試験したのち、秋田新幹線開業の1997年3月にこまちとしてデビュー。のちの1999年には山形新幹線用のE3系も登場した。
TRY-Z
TRY-Z
新幹線の間に挟まれる形で登場するが、新幹線ではなく在来線用の高速試験車。在来線特急をどれだけ速くできるかを試験した。アクティブサスペンションや油圧ブレーキ・レールブレーキという珍しい機構を採用した。最高速度150キロで、主に常磐線を走っていた。衝突実験に使われたと言われているが、実際は普通に解体された。片方の顔がフレッシュひたちに似ている。
WIN350
WIN350
JR西日本が時速350キロ運転を将来実現するために開発されたのがWIN350、つまり500系だ。試験車両でありながら500系を名乗っているのは、500系の開発用だから。WIN350は300系よりさらに車体が低く、パンタグラフカバーは大きくなった。1992年に小郡~新下関間で350.4km/hを記録したが、1996年に量産車の500系が登場するとあっさり用済みとなりすぐ廃車になった。いまは米原と博多に1両ずつ保存されている。
スター21
スター21
21世紀のスターになるため、いや東日本の新幹線がどれだけ速く、快適に走れるかを実験していた新幹線。実際には952形と953形に分かれていて、953形は新幹線では珍しい連接車。1993年、上越新幹線燕三条付近で当時動力分散方式最速の時速425キロを叩き出した。E2系、E3系の営業運転開始を見送った後、1999年に廃車。なぜかWIN350と違い、同じ時期にありながら高速で走行する映像が極端に少ない。
ドクターイエロー
ドクターイエロー
WIN350、スター21ときて300Xかと思いきや、この車両。新幹線の線路や架線に異常はないか新幹線と同じ速度で走りながら検査する、いわば新幹線のお医者さんなのだ。およそ10日に一度走行する。東北・上越新幹線でもこのドクターイエローだったのだが、老朽化やさらには200系新幹線ベースのため山形・秋田の各ミニ新幹線の走行が不可能のため、E3系ベースのイーストアイに取り替えられた。東海道・山陽新幹線では今でもドクターイエローが走っている。
小山、宇都宮、熊谷、高崎付近からの通勤客増加による混雑を緩和するために、新幹線では世界初のオール2階建てを採用した新幹線がMAXだ。12両全部が2階建てで、1245人を乗せられる。しかし、12両固定編成が仇になり、他の新幹線と連結が出来ないこと、多様なニーズに対応できないことから東北新幹線からは僅か5年で撤退した。
400系
400系
1992年7月1日、それまでの奥羽本線を新幹線と同じ標準軌に改軌した山形新幹線が開業、その山形新幹線専用車両こそが400系である。山形新幹線は線路幅こそ標準軌だが、トンネルや踏切は奥羽本線時代からのものをそのまま使用しているため、車体幅が在来線と同じ幅の車体になっている。そのためグリーン車は2+1列になっている。
つばめ
つばめ
1975年の廃止後、国鉄及びJRは栄光の列車名であるつばめの名に相応しい列車を作ることが出来なかった。1992年、JR九州はつばめの名を復活させ、JR九州を代表する特急、さらにはつばめに恥じない列車へと育成する計画を立ち上げることになる。現在はつばめの名は新幹線が冠する。787系自身は九州新幹線全通までリレーつばめで走った後、かもめやきりしまに転身した。
出雲地方にかかる枕詞「八雲立つ」に由来する(小泉八雲も同じ由来である)やくもをもっと速くした列車がスーパーやくもだ。それまでの国鉄特急色から、あざやかな紫色に変わった列車にはパノラマグリーン車が連結している。現在は改造されて「ゆったりやくも」になった。改造後もやくもとして長らく走っていたが、2024年に新型車両に置き換えられることが決定した。
ハイパー有明
ハイパー有明
1988年にJR初の新型特急電車としてデビューした783系。まずはスーパー有明として運転開始。その後、ハイパーサルーンからハイパー有明、ハイパーかもめ、ハイパーにちりん、ハイパーつばめに活躍した。しかし、名前を統一するためにハイパーを外して有明、かもめ、にちりん、みどり、ハウステンボスに使用される。最近はかもめ、にちりんでの運用は減り、みどりやハウステンボスがメインとなっている。
スーパービュー踊り子
スーパービュー踊り子
踊り子に使用される185系は、それまでの特急よりも普通に使用されるぶんリゾート特急には不向きだった。伊豆急行から乗り入れてきたリゾート21に刺激を受け作ったのが251系である。2階建て車両にサロンルーム、子供用プレイルームなど、飽きさせない仕掛けが満載。A特急料金なので、他の特急より少し高い。伊豆観光の代名詞的存在だったが、E261系に置き換えられた。
しおかぜ
しおかぜ
しおかぜは、本来は高松~宇和島を結ぶ特急で、瀬戸大橋開通後は岡山~松山間がメイン。高松~伊予市が電化された際、いしづちとともに新型の振り子式電車に置き換えられた。8000系は四国初の電車特急で、南風で実証ずみの自動振り子を採用する。車体に書かれているとおり時速160キロの試験記録を有するが、実際は130キロである。
ビバあいづ
上野~会津若松を結ぶあいづは利用客低迷から1993年に廃止された。しかし、新幹線と接続する郡山から会津若松、喜多方への乗客を輸送するために、新幹線接続特急として生まれ変わったのがビバあいづだ。しかし、やはり会津方面の利用客低迷に歯止めをかけられず、2002年に廃止された後快速あいづライナーに格下げ。
スカイライナー
スカイライナー
京成上野から成田国際空港へ向かうスカイライナーの2代目がこの車両だ。初代と違うのは、東成田駅とは異なり、成田空港駅のホームが空港直下の地下にあるため、非常口のドアが付いている点が異なる。スカイライナーで活躍したが、新型スカイライナーの登場で、シティライナーに転用。現在はシティライナーからも引退した。
アーバンライナー
アーバンライナー
近鉄は古来から名阪ノンストップ特急を運転してきたが、ライバル新幹線は100系に変わったのに比べ近鉄特急は何も変わらずイメージダウンする一方だった。そこで、近鉄のイメージを一新する新しい特急車両がアーバンライナーだ。アーバンライナーは近鉄の他の特急に比べるとシートピッチが広くなっていてゆったりした旅ができる。
ロマンスカー
ロマンスカー
ロマンスカーは小田急が3000形から運転を開始した箱根・江の島方面特急列車に使用される車両の通称で、この車両は4代目の10000形ロマンスカーだ。10000形は1987年に小田急創立60周年を記念して作られた特急車両。はこね、さがみ、えのしま、ホームウェイなどの名前で活躍したが、現在では長野電鉄の特急ゆけむりに使用される。
スーパーあずさ
スーパーあずさ
中央東線の特急あずさを速達化するためには、相模湖以西の急カーブで速度をあまり落とさなくても走れる車両が必要だった。そこで、JR東日本初の振り子式を搭載したE351系がスーパーあずさに投入された。振り子式かつ停車駅を少なくしたこの列車は、所要時間の短縮に貢献したが、車体傾斜装置のE353系に置き換えられる。
スーパーくろしお
スーパーくろしお
1989年、天王寺駅の改良工事完了により、関西本線と阪和線の線路が繋がり、大阪環状線方面と阪和線の直通ができるようになった。さらに梅田貨物線を経由すれば、新大阪や京都にも直通できる。この工事完了に伴い登場したのがスーパーくろしおだ。スーパーくろしおは新宮よりの先頭車にパノラマグリーン車がついている。381系は日本で初めて振り子式を搭載した車両で、自然振り子のため乗り心地は最悪。
元祖レッドアロー5000系が老朽化してきたので、置き換えとして登場したのがニューレッドアローだ。ニューレッドアローは通勤、観光両方に利用する利用客が多いので、両方に配慮した設計がなされている。名前からして速そうだが、実際は時速100キロで、スーパーとかちや東海道線の普通列車よりも遅い。
あさぎり
元祖レッドアロー5000系が老朽化してきたので、置き換えとして登場したのがニューレッドアローだ。ニューレッドアローは通勤、観光両方に利用する利用客が多いので、両方に配慮した設計がなされている。名前からして速そうだが、実際は時速100キロで、スーパーとかちや東海道線の普通列車よりも遅い。
あさぎり
1991年、あさぎりが御殿場から沼津まで区間が伸びたのを契機に、小田急の片乗り入れから相互直通運転に切り替えた。そのJR側の車両が371系だ。新幹線100系をモチーフにしており、X編成なのはそのためである。1編成しかないので、検査で走れないと小田急あさぎりが代行する。2012年に廃車後、富士急行で富士山ビュー特急になったが、これはひどい有様。
あさぎりはもともと小田急から国鉄御殿場線に片乗り入れする急行列車の名前で、急行ながら3000形ロマンスカーを使っていた。その3000形は老朽化したことや、直通区間が沼津まで伸びたのを契機に、20000形に置き換えた。20000形は展望車はないが、代わりに2階建て車両を連結。こちらも富士急行にいったが、こちらもまあひどい有り様。
東海道線
東海道線
東海道線こと東海道本線は東京から横浜、静岡、名古屋、岐阜、米原、京都、大阪を経由して神戸まで結ぶ日本の鉄道の大動脈。そのうち、東京から熱海までがJR東日本の路線。211系は1985年に登場したそれまでの113系に代わる新しい近郊型電車。東日本の東海道線は、全部の近郊型電車にグリーン車がついている。現在では211系はいないが、グリーン車はE231系やE233系に引き継がれた。