不定詞の形とはどんなものでしょう? 〔to+動詞の原形〕ですか?
きっとその答えがいちばん多く返ってくるでしょうね
でもそれだけだと思っているから大変なことになるのです!
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不定詞の形には(動詞の原形を~で表すと)
①〔to ~〕
②〔not to ~〕
③〔for ● to ~〕
④〔to have P.P〕の基本の4つの形があります
この4つのどれもが不定詞と呼ばれるもので、notとto~を切り離したり
for ●とto~を切り離したりできないのです。このことをよく頭に叩き込んでください
では訳し方ですが
①の訳し方は不定詞を制すその1でやりましたね
②はその1の訳し方をすべて否定すればいいです
~しないこと
~しないことは・が・を
~しないための....・~しないような....
~しないために・~しないように
~しないとは
~しないのに
~しないで
その結果~しない
~しないなら
③は●に目的格(himとかusです)と呼ばれるものが入り
これがなんと 不定詞の~にくる動詞の主語になっています
つまり
●が~すること
●が~することは・が・を
●が~するための....・~するような....
●が~するために・~するように
●が~するのに
●が~して
その結果●が~する
●が~するなら
目的格なのに主語とは驚きですが、英語は記号言語なので
to~の前にfor...をおけば ...は~の動詞の主語に自動的になってしまうのです
これが参考書などで「意味上の主語を持つ不定詞」とでてくるものです
この「意味上の」という言い回しが混乱する原因のひとつなのですが
「その文の主語ではなくて 不定詞に使っている動詞に対してだけの主語」
ということをいいたいわけです
高校生のみなさんはきっとこんな構文を知っているはずです
It is ___ for ... to ~ .
これをどう訳しますか? 例をだしてみます
It is easy for him to study English .
さて「彼にとって英語を勉強することはたやすい」と訳した人
これも間違いではないのですが そう見てしまうことはやめましょう
to ~の前にfor...があったら 大きなひとつの不定詞とみなす癖をつけて下さい
「彼が英語を勉強することはたやすい」とつかむようにしましょう
④ さて4つ目の形です 過去分詞をP.Pと表現しますよ
すると〔to have P.P〕という形の不定詞になります
これはその文が表す時制より前のことをあらわすという不定詞です
不定詞は必ずその文の時制といつも一致するという性質を持っています
つまり現在形で表された文の中の不定詞は現在のことを表し
過去形で表された文の中の不定詞は過去のことを表しています
しかし 文自体は現在のことを言うとしても文の一部である不定詞の部分では過去のことを言いたいという時 どうしたらいいでしょうね
まさか to+過去形の動詞 をつかうわけにはいきません
そこでつくられたのが この〔to have P.P〕という形なのです
そして ①から④までの形の組み合わせがでてくるわけですが
⑤ for ● not to ~
⑥ not to have P.P
⑦ for ● to have P.P
⑧ for ● not to have P.P
ちなみに⑤の訳し方は
⑤
●が~しないこと
●が~しないことは・が・を
●が~しないための....・~しないような....
●が~しないために・~しないように
●が~しないとは
●が~しないのに
●が~しないで
その結果●が~しない
●が~しないなら
となります
結局のところ不定詞には8つの形があったわけですね。
〔to+動詞の原形〕だけでは間に合うわけがないのでした。
以上が高校生にとっての不定詞の急所だと伝兵衛は感じています。
英文法にはたくさんの中身がありますが、不定詞は最も早く最も深く理解しておきたいものなのです。
がんばって早く自分のものにしてください(祈!)
※ もし誤記などありましたらお知らせくださいな
伝兵衛はめんどくさがりなので編集に見落としがあるかもしれませんので
すんません(汗;