まず英語の文は次の5つの要素から成り立っています。


S=主語 V=述語動詞 O=目的語 C=補語 M=副詞・副詞句・副詞節


そしてM(副詞や副詞句や副詞節)を取り除くと必ず5文型のどれかになります。



・・・・と説明してすぐわかるようなら、苦労はないのですが(^^;


ここはひとつ身体の部位でみていきましょう。


S=頭 V=胴体 ○=足 C=腕 M=尻尾  と考えてください。



文型1(S+V) とりあえず頭と胴体があれば文は成り立ちます。


文型2(S+V+C) 頭と胴体と腕でできています。物がもてます。ちょっと進化しています!


文型3(S+V+○) 頭と胴体と足でできています。移動できますね♪


文型4(S+V+①+②) 頭と胴体と2組の足でできています。蛸の半分ですな。速いかも!


文型5(S+V+○+C) 頭と胴体と足と腕とそろってます。完全体というところかな。


というように身体の部位でみてみますと、なんだか進化の過程みたいですが、実際そうなのです。



各文型が表せることというのは


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文型1は 「Sは~する」という主語と述語だけのダルマさんです。


I wear. 私は着る He runs. 彼は走る I am. 私だよ I do. 私がやる


かなりぶっきらぼうですね。


  尻尾をつければましにはなりますが


   He runs with his father along the river everyday.


with his father

along the river
everyday と3本も尻尾が・・・・猫又か!


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文型2は 「SはCの状態なんだよ」ということしか表せません。


   I am happy. 私はうれしい(うれしい状態なんだよ)


   She looks young. 彼女は若くみえる(若い状態だよ)


   This tasts good. これはおいしい(おいしい味の状態だ)


   It got dark. 暗くなった(暗い状態になった)


 これに尻尾をつけると 


   I am happy now.

She looks young for her age.


 ★このSVCの文型を作れる動詞は少ないです。


 be動詞(~です/~がある)・become(~になる)・look(~にみえる)・tast(~の味がする)・smell(~の香りがする)・make(~になる)・get(~になる) これくらいは覚えておきましょう

 become/get/makeの違いは(~というものになる/自然になる/努力してなる)くらいに今はつかんでおいてください。

 
 
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文型3は 「Sは○を~する」 何をどうするのかがわかりますね。


      ★この○は必ず「を」となります ←ここが大事!


この文型では ○が必ず「を」となります(逆を言うと「を」の場所なのです)し、また「を」がつく日本語は英語では必ず○の場所にはいります。


が・・・しかし  


 I like him. 私は彼が好き これは「を」になっていないじゃないか!


 という質問がありますが、


 私は彼を好きです。というように 彼が→彼を と変えちゃってもまったく変ではありませんね。


 つまりもともとは「彼を」だったわけです。「が」にすることによって強く表現してるだけなのです。


ここで重要なことをひとつ!


  日本語で「を」や「をに言い換えられるもの」は英語では必ず目的語になります!



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文型4は 「Sは①に②を~する」 誰に何をどうするのかまで表せます。


               外に対する働きかけがでてきましたねえ。進化です(?)


    注★ ①のほうが「に」②のほうが「を」となります。←逆はありえません!


      英語は日本語の助詞の働きを「言葉を置く場所」が担っているのです。


    私は彼女にCDを送った。 私はCDを彼女に送った。 CDを私は彼女に送った。


    ↑これらはどれも英語では「は」「に」「を」の場所が決まっているので、


       I sent her a CD.  という文にしかなりませんよ。




さてここで「Sは①に②を~する」というのは文型3で表すこともできるという面倒なことがあります。


 文型3は  「Sは○を~する」でしたね。 


 そうすると上の文でいうと 「私はCDを送った」を表すことができます。


    I sent a CD.


残っているのは「彼女に」ですが、もう本体ができてしまっているので、後は尻尾をつけるしかありません。


 尻尾は(副詞)か(前置詞+名詞)ですね。


 「彼女に」の「に」はどういう前置詞で表したら良いでしょう? 


          to her ですね (前置詞については次に載せたいと思います)


   本体に尻尾をつけて 


          I sent a CD + to her 


     I sent a CD to her.   で出来上がりです。



この文型4→文型3への変換の基本はここまでです。。。。


 ここからは高校1年生ではちょっとつらくなるかもしれませんね


 でも高校2年生なら知っておかないと??ということがでてくるでしょう。


 そして高校3年生なら・・・・必読でしょうなあ

 


  やっかいなことなのですが


 文型3への変換の時の「に」に相当する前置詞が to と for があり


 どちらを適用するかは「どんな動詞が使われているのか」によって違うのです。


 入試でみかけるものを挙げておきます。


(toを使う動詞)

 give tell bring read sell allow teach write

promise lend send grant hand show award pass


(forを使う動詞)

 buy get call find make play leave spare choose

prepare cook order


★ また例外的にtoもforも使えないものがあります


 私は彼に質問した  I asked him a question . (文型4)


           I asked a question of him . (文型3)


 お願いがあるのですが May I ask you a favour ? (文型4)


            May I ask a favour of you ? (文型3)


 私は彼らにいたずらをした I played them a trick . (文型4)
    
              I played a trick on them .(文型3)


  これらは 

    ask a question of.... ....に質問する

ask a favour of ....  ....にお願いする 


play a trick on ....  ....にいたずらする


   という慣用表現だと考えて暗記してしまうしかありません


  まだまだ細かいことが残っていますが 読むのがいやになるかもしれないのでここまでに


受験生はたいへんだのう~(伝兵衛も通った道です 頑張れ!)

 

 


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文型5は ・・・・・ さあたいへんです 完全体なのでいろんなことができてしまいます。


英語でいちばん多く使われるのがこの文型5であり また英作文でみなさんがもっとも間違えるのもこれです。


     「Sは○をCと~」


     「Sは○をCに~」


     「Sは○がCだと~」 


     「Sは○がCすると~」 


     「Sは○がCしていると~」


     「Sは○がCされると~」


      ↑6つもでてきちゃいました。かなりのことが表せますね。


   ここで重要なのは


   ○をCと・○をCに・○がCだ・○がCする・○がCしている・○がCされる


   これを覚えこんでしまうことなのです。お経のように唱えて暗記しましょう(^^)


   学校で○=Cの関係になってるからというような説明をされたのはこのことなのですよ。



★「Sは○をCと~」


 call ○ C ○をCと呼ぶ


 We called my son Baby. 私たちは息子をベイビーと呼んだ


 
 name ○ C ○をCと名づける


 We named my son Baby. 私たちは息子をベイビーと名づけた



★「Sは○をCに~」


l eave/keep ○ C ○を C の状態にしておく


I left the window open. わたしは窓を開けたままにしておいた


           ↑このopenは(開いてる状態という形容詞ですよ)



 elect/choose ○ C ○を C に選ぶ


 paint ○ C ○をCに塗る



★「Sは○がCだと~」


find ○ C ○がCだとわかる 


 We found him honest. 私たちは彼が正直だとわかった


think ○ C ○がCだと思う

I think the jobe good. わたしはその仕事が良いと思う



★「Sは○がCすると~・Cするのを~」(Cの場所には不定詞がきます)



 私は君がそこで泳ぐと思う I think you to swim there.


 君が宿題をするのを手伝うよ I will help you to do your homework.



「Sは○がCしていると~・~しているのを」


 「Sは○がCされると~・~されるのを」  (Cの場所には現在分詞・過去分詞がきます)


 わたしは彼が走っているのをみた I saw him running.


わたしは自分の名前が呼ばれるのを聴いた I heard my name called.


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文型5の「Sは○がCすると~・Cするのを~」では 使役動詞 知覚動詞のときは 原形不定詞にするというのが

ありますが、ここでは割愛しました。

また今度(^^)ノ


プロの家庭教師として33年 少しまったりと・・・



英語は5つの文型に分けることができます。必ずこの5つのどれかになっているのです。

もし5つ以外の型になっていたら、それはもう英語ではありません。別の言語です。


高校生がもっとも見落としているのがこの文型なんですね。ほんとうは1年生の最初に8時間くらいかけてじっくりたたきこまれていれば、後になってとても楽だろうに、可愛そうだなといつも思います。


これが叩き込まれていないがために、英作文が無茶苦茶になっていて入試で点数を大きく落とすことに。


しかも英作文は受験生が思っているよりも配点が大きく、また減点のされかたもすごいのです。


だいたい配点は想像の2~4倍 減点は4~6倍と思っていたほうが無難でしょうね。





さて本題にはいりましょう。


文型が理解できるようになるために必要な知識がひとつあります。


それは「副詞」「副詞句」とは何か? です。これがわからないと文型がわかりません。



① 「副詞」=動詞や形容詞や他の副詞や文全体を修飾する言葉


     置く場所は 文全体を修飾する場合は文末 


     動詞を修飾する場合は動詞の前後か文末


     形容詞や副詞を修飾する場合はその前 


 ちょっと複雑なところがありますので、今は「動詞を修飾する」「場所は文末」とだけ覚えておいてください。



実際にどんなことばが副詞かといいますと


   彼らは今朝早く学校に着いた。 


 「早く」と「今朝」が副詞です。「早く→着いた」「今朝→着いた」と動詞を修飾していますね。


 つまり「~する」にかかることばが副詞なのです。



● now yesterday tomorrow today soon there here before after なども副詞ですよ。



 今 昨日 今日 そこ などが名詞だと思ってはまちがいです。


  場所や時をあらわすものは副詞が多いと覚えておいてください。


  

●本当に truly 親切に kindly 十分に fully 幸せに happily


 美しく beautifully 鈍く dully  優しく gently  


 など「ly」で終わるものは 形容詞を副詞に変えたものです。



● early (早い=形容詞 早く=副詞) fast(速い=形容詞 速く=副詞)


  enough (十分な=形容詞 十分に=副詞) late (遅い=形容詞 遅く=副詞)


などの形容詞にも副詞にも使えるものには注意が必要です。これは覚えてしまうしかないですね。




② 次に 「副詞句」ですが これが重要! 数語でひとつの副詞になるもののことを言います。


 いくつかあるのですが、今はひとつだけ覚えましょう。



 「前置詞+名詞」=「副詞句」なのです! 



 つまり 「学校」は名詞ですが、「学校へ to school 」はもう副詞なのです。


 「学校へ」は動詞にかかるでしょ(^^)




③ さあ 最後が極めつけです。


  
   英語は副詞や副詞句をとってしまうと 必ず5文型のどれかの基本型になります。


  ことばを変えて言うと、文型が骨格 副詞が肉ということです。


   肉をそぎ落としたら骨だけになってしまうわけですね。


   そして英作文では 逆に骨格から考えていけば楽なのです。




プロの家庭教師として33年 少しまったりと・・・



ネットでの授業風景(?)です。


6窓も開いていて伝兵衛は大忙しなのです(><)


一人を教えるのにもこんなに窓が必要!!


そのうえわかりにくい単語などをあらかじめ用意して書いたファイルを送信したり、その場でつくって送ったり・・・・便利だけど教えるほうは大変ですなあ。



生徒の感想はと言うと 「集中できる」そうです。


目の前で先生に見られていると緊張したり、視線が気になることもあるそうで、それがなくしかも部屋には自分ひとりだけ、先生は声だけ、それが気楽でありまた集中できるということでした。


しかし 唯一の欠点は・・・・しゃべっていると「にゃんこ」が机の上にきて「デン!」


マイクにすりすり・ペロペロ(><) 「どけええええ! じゃまあああ!」



  今日の生徒「先生なんかザリザリ言ってますが?」


   伝兵衛 「すまん・・・にゃんこがなめてるw」



どうしてにゃんこは何かしていると目の前にくるのでしょうかねえ(トホホホh)