英語は5つの文型に分けることができます。必ずこの5つのどれかになっているのです。
もし5つ以外の型になっていたら、それはもう英語ではありません。別の言語です。
高校生がもっとも見落としているのがこの文型なんですね。ほんとうは1年生の最初に8時間くらいかけてじっくりたたきこまれていれば、後になってとても楽だろうに、可愛そうだなといつも思います。
これが叩き込まれていないがために、英作文が無茶苦茶になっていて入試で点数を大きく落とすことに。
しかも英作文は受験生が思っているよりも配点が大きく、また減点のされかたもすごいのです。
だいたい配点は想像の2~4倍 減点は4~6倍と思っていたほうが無難でしょうね。
さて本題にはいりましょう。
文型が理解できるようになるために必要な知識がひとつあります。
それは「副詞」「副詞句」とは何か? です。これがわからないと文型がわかりません。
① 「副詞」=動詞や形容詞や他の副詞や文全体を修飾する言葉
置く場所は 文全体を修飾する場合は文末
動詞を修飾する場合は動詞の前後か文末
形容詞や副詞を修飾する場合はその前
ちょっと複雑なところがありますので、今は「動詞を修飾する」「場所は文末」とだけ覚えておいてください。
実際にどんなことばが副詞かといいますと
彼らは今朝早く学校に着いた。
「早く」と「今朝」が副詞です。「早く→着いた」「今朝→着いた」と動詞を修飾していますね。
つまり「~する」にかかることばが副詞なのです。
● now yesterday tomorrow today soon there here before after なども副詞ですよ。
今 昨日 今日 そこ などが名詞だと思ってはまちがいです。
場所や時をあらわすものは副詞が多いと覚えておいてください。
●本当に truly 親切に kindly 十分に fully 幸せに happily
美しく beautifully 鈍く dully 優しく gently
など「ly」で終わるものは 形容詞を副詞に変えたものです。
● early (早い=形容詞 早く=副詞) fast(速い=形容詞 速く=副詞)
enough (十分な=形容詞 十分に=副詞) late (遅い=形容詞 遅く=副詞)
などの形容詞にも副詞にも使えるものには注意が必要です。これは覚えてしまうしかないですね。
② 次に 「副詞句」ですが これが重要! 数語でひとつの副詞になるもののことを言います。
いくつかあるのですが、今はひとつだけ覚えましょう。
「前置詞+名詞」=「副詞句」なのです!
つまり 「学校」は名詞ですが、「学校へ to school 」はもう副詞なのです。
「学校へ」は動詞にかかるでしょ(^^)
③ さあ 最後が極めつけです。
英語は副詞や副詞句をとってしまうと 必ず5文型のどれかの基本型になります。
ことばを変えて言うと、文型が骨格 副詞が肉ということです。
肉をそぎ落としたら骨だけになってしまうわけですね。
そして英作文では 逆に骨格から考えていけば楽なのです。