プロの家庭教師として33年 少しまったりと・・・



英語は5つの文型に分けることができます。必ずこの5つのどれかになっているのです。

もし5つ以外の型になっていたら、それはもう英語ではありません。別の言語です。


高校生がもっとも見落としているのがこの文型なんですね。ほんとうは1年生の最初に8時間くらいかけてじっくりたたきこまれていれば、後になってとても楽だろうに、可愛そうだなといつも思います。


これが叩き込まれていないがために、英作文が無茶苦茶になっていて入試で点数を大きく落とすことに。


しかも英作文は受験生が思っているよりも配点が大きく、また減点のされかたもすごいのです。


だいたい配点は想像の2~4倍 減点は4~6倍と思っていたほうが無難でしょうね。





さて本題にはいりましょう。


文型が理解できるようになるために必要な知識がひとつあります。


それは「副詞」「副詞句」とは何か? です。これがわからないと文型がわかりません。



① 「副詞」=動詞や形容詞や他の副詞や文全体を修飾する言葉


     置く場所は 文全体を修飾する場合は文末 


     動詞を修飾する場合は動詞の前後か文末


     形容詞や副詞を修飾する場合はその前 


 ちょっと複雑なところがありますので、今は「動詞を修飾する」「場所は文末」とだけ覚えておいてください。



実際にどんなことばが副詞かといいますと


   彼らは今朝早く学校に着いた。 


 「早く」と「今朝」が副詞です。「早く→着いた」「今朝→着いた」と動詞を修飾していますね。


 つまり「~する」にかかることばが副詞なのです。



● now yesterday tomorrow today soon there here before after なども副詞ですよ。



 今 昨日 今日 そこ などが名詞だと思ってはまちがいです。


  場所や時をあらわすものは副詞が多いと覚えておいてください。


  

●本当に truly 親切に kindly 十分に fully 幸せに happily


 美しく beautifully 鈍く dully  優しく gently  


 など「ly」で終わるものは 形容詞を副詞に変えたものです。



● early (早い=形容詞 早く=副詞) fast(速い=形容詞 速く=副詞)


  enough (十分な=形容詞 十分に=副詞) late (遅い=形容詞 遅く=副詞)


などの形容詞にも副詞にも使えるものには注意が必要です。これは覚えてしまうしかないですね。




② 次に 「副詞句」ですが これが重要! 数語でひとつの副詞になるもののことを言います。


 いくつかあるのですが、今はひとつだけ覚えましょう。



 「前置詞+名詞」=「副詞句」なのです! 



 つまり 「学校」は名詞ですが、「学校へ to school 」はもう副詞なのです。


 「学校へ」は動詞にかかるでしょ(^^)




③ さあ 最後が極めつけです。


  
   英語は副詞や副詞句をとってしまうと 必ず5文型のどれかの基本型になります。


  ことばを変えて言うと、文型が骨格 副詞が肉ということです。


   肉をそぎ落としたら骨だけになってしまうわけですね。


   そして英作文では 逆に骨格から考えていけば楽なのです。