SMAPのリーダーが芸能界を引退しましたね。

 

芸能界引退を報告する文章も批判の的になっていると聞き、公式サイトをチェックしました。

 

おかしなところが全くないとは言わないが、調査協力の意思も被害者への謝罪も書かれている。そこまで批判される文章かな? というのが第一印象でしたが、批判されているのは「ご報告」ではなく、有料のファンクラブ内で公開された、ファンにむけた文章だったようです。

 

芸能人とそのファンが共有する文章を盗み見する趣味はないし、内容を書くつもりもありませんが、すでにニュース等で報道され、SNSのタイムラインに流れる有様ですから、当然見知っております。

 

個人事務所の公式サイトの、世間に向けた文面にない6行を読んだ私の感想は、

(最後はアイドルとして終わりたかったんだな)

というものでした。

 

この感想が気に食わない、あいつは性加害者だぞと憤慨する方は、私の感想の頭に「この期に及んで」という一文を付け加えていただきたい。

 

彼が、晩節を汚すようなとんでもないことをしたというのは想像に難くないですし、高校生のころに痴漢の被害にあった身としては嫌悪感しかありません。しかし、人間には様々な顔があって、彼のアイドルとしての顔――37年間の芸能活動に人生を救われたファンもいる。そんなファンに向けた惜別の感情が、最後の7行に込められていると思いました。

 

 

(示談したのにどうして!)と憤慨するファンの方にお伝えしなくてはいけないのは、フジテレビの記者会見によって、被害者が週刊誌にリークした可能性が低くなったこと。

 

全く中身のない、マスコミとして致命的だったフジテレビの会見ですが、そこで明らかになったのは、問題がおこった2023年6月以降に、港社長が被害を把握していたという、衝撃の事実でした。

 

トラブルがあった直後に社長まで報告があがっているなら、示談が成立する前に事情を知ることができた人物が、当事者以外に“複数”存在する。

 

「被害者がリークしたという妄想」が通じるのは、当事者の2人しか事情を知らない場合のみです。

 

あなたの推しはアイドルとして別れを告げました。

次はあなたが、ファンの品性をみせる番。

 

被害者への二次被害・誹謗中傷につながりかねない憶測は、「金スマ」や「黒バラ」の一場面を切り取って、第二第三の被害者を捏造するSNSの書き込みと何ら変わりありません。

 

絶対におやめください。

あなたの推しと、あなた自身のために。

 

 

番組の流れで発した言葉(テロップ)が切り取られ、歪んだ悪意が拡散されはじめた時に、番組を見ていた視聴者の私はどうすればいいのか?

 

「金スマ」に出演した声優さん(ブルーの娘)は、ご本人が否定されましたが、「黒バラ」で共演したアイドルは何年も前に芸能界を引退していて、直接反論することができない。

だからあえて言いますが、当時の彼女はライブを中心としたアイドル活動と、テレビなどのタレント活動、さらには学業(大学に通い、幼稚園と小学校の教員免許を取得した)と、二足どころか三足の草鞋を履く生活をおくっていました。

 

テレビの人気者になったアイドルには、スキャンダルを狙う写真週刊誌がつきまとって、何カ月も張り込んでいました。

 

しかし、撮影できたのは同じグループのメンバーと公園で100円アイスを食べている写真だけ。

 

その子が普段「不仲ネタ」で言い争う犬猿の仲の設定だったこともあり、週刊誌の発売後は客席のニヤニヤが止まらず、やりずらそうだったMCを、今も覚えています。

 

 

芸能界に入って間もない後輩たちを育て上げ、単独ライブやイベント、バスツアーなど、ファンにとって一生の思い出に残る活動をして、引退の理由をたずねた明石家さんまさんに「思ったよりも売れなかった」と笑いながら、野外ライブで有終の美を飾った彼女。

 

芸能界を引退して8年。

 

その独特なニックネームも、新たに名乗り始めた別人を何人か見かけるようになりましたが、検索すればトップにくる。

 

そんな一般人が、静かに過ごせますように。

 

 

 

 

 

追記

報告書を読みました。

第三者委員会に守秘義務の解除を求められた当事者のうち、被害者が求めに応じ、加害者が応じなかったこと。消されたメールの内容。その他、様々な事実認定をふまえて思うのは、奴は逮捕・収監されるようなことをしていて、そこから逃れるために動き、フジテレビが協力していた(と受け取られても仕方がない選択が多々あった)

芸能界引退のさいに吐いた言葉は嘘ばかりで、最後まで信じてくれていたであろうファンクラブのファンまで裏切った。

そういうことだと思います。

 

報告書にはタレント・広告代理店・スポンサーから性的関係を求められた女性の証言がいくつもあるので、性加害やハラスメントは今回の加害者やフジテレビだけの問題ではなく、テレビ業界全体に巣くっているのではないかと感じました。