11月28日・29日におこなわれたモーニング娘。`23の横浜アリーナ公演が、無事に終わりました。
1日目の「SPECIAL」には、モーニング娘。を卒業したOGの皆さんが参加して25周年を祝い、
2日目「SANCTUARY」をもって、モーニング娘。の9代目リーダー譜久村聖さんが、ハロプロをご卒業されました。
アンジュルムの前リーダーで、譜久村さんのハロプロエッグ同期にあたる竹内朱莉さんがSNSに書かれた「こんなに暖かくて優しさに包まれた卒コンは初めてでした」という感想がピッタリの、素敵な卒業公演だったと思います。
メンバーのパフォーマンスはもちろん、恋ぴんくに染まった横浜アリーナ、ファンの一体感が本当にすごかった。
1万2千人のファンの本気。譜久村さんやモーニング娘。`23を想う気持ちが、ライブハウスの熱気に包まれるアリーナを作り出したのでしょう。
コロナ禍で「声を出せないライブ」が何年か続いたからかもしれませんが、昨夜の雰囲気は久しぶりの感覚で、コロナ前の記憶が蘇りました。
セットリストも素晴らしかったです。
ネ
タ
ば
れ
注
意
!
①Wake-up Call~目覚めるとき~
②HEAVY GATE
③セクシーキャットの演説
④気まぐれプリンセス (23 Ver.)
⑤What is LOVE? (23 Ver.)
⑥恋愛Destiny~本音を論じたい~
⑦Only you
⑧時空を超え 宇宙を超え
⑨愛しく苦しいこの夜に
⑩元気ピカッピカッ!
⑪なんざんしょ そうざんしょ
⑫グルグルJUMP
⑬好きな先輩
(井上・弓桁)
⑭悲しくなるようなRainy day
(生田・石田・小田・野中・羽賀)
⑮秋麗
(譜久村・横山・岡村)
⑯Moonlight night 〜月夜の晩だよ〜
(牧野・北川・山﨑・櫻井)
【メドレー】
⑰未来の太陽
⑱ワクテカ Take a chance(updated)
⑲Say Yeah!-もっとミラクルナイト-
⑳What's Up? 愛はどうなのよ〜
㉑いきまっしょい!
㉒OK YEAH!
㉓Happy大作戦
㉔すっごいFEVER!
㉕わがまま 気のまま 愛のジョーク(23 Ver.)
㉖Go Girl ~恋のヴィクトリー~
㉗涙ッチ
【アンコール】
㉘Neverending Shine
㉙One・Two・Three (23 Ver.)
㉚まじですかスカ!
【ダブルアンコール】
卒業セレモニー
㉛I WISH
(譜久村聖)
㉜みかん
【トリプルアンコール】
ありがとうございました。
私は一番の幸せ者です。
また会う日まで頑張ります。
(譜久村さんの肉声コメント)
新曲や定番だけでなく、各世代のアルバム曲も入っていて、娘。の歴史を感じました。
「愛しく苦しいこの夜に」
歌ってくださって、ありがとうございます。
この曲が収録されたアルバム「Fantasy!拾壱」が発売されたころには、メインボーカルのメンバー🐢が卒業していて、ライブは叶わず……。
そのイメージが強すぎるゆえか、歌われる機会がほとんどなく、同期の道重さんや後輩たちがFCイベントで歌ったことはあるものの、モーニング娘。としては初めての歌唱でした。
「ハロプロエッグ時代に優しくされ、好きになった」というエピソードがある譜久村さんがモーニング娘。にいるうちに披露していただけたことで、襷は受け継がれたと思います。
歌っている時の照明に、譜久村さんのイメージカラーだけでなく、オレンジも配色されていた演出が心憎くて、先人への愛とリスペクトを感じました。
モーニング娘。に新メンバーが入った時の定番、MCからの「好きな先輩」も良かったです。
新メンバーだけで歌われる登竜門的な楽曲ですが、緊張からの緩和と申しますか、歌い終わったあとの笑顔と、はじけるように飛び跳ねて去っていく後ろ姿が印象に残っています。
新人が「好きな先輩」を歌うツアーは、先輩が何を歌うかも注目ポイントですが、その選曲・人選も見事で、それぞれの歌声が楽曲に合っていました。
卒業セレモニーのソロ曲は「I WISH」
今から13年前の9期メンバーお披露目イベントで、譜久村さんは、このような所信表明(作文)を書かれています。
これからモーニング娘。として頑張っていくために、みなさんに、これからの私の目標をきいていただきたいと思います。
私の目標は、先輩がたの良いところを吸収し、追いつき追い越せるようにしていきたい。あとは、自分らしさを忘れずに頑張っていきたい。これが私の目標です。
今まで楽しいこと、辛いこと、泣きたくなるようなこともたくさんありました。けれど、大好きなハロプロエッグの仲間たちと支え合い、どんなことでも頑張ってこれました。
私が約2年半学んできたことは、どれも大切なことばかりです。そんなハロプロエッグで学んできたことをいかし、これからさらにつなげていけるようにしたいです。
I WISHに「人生って素晴らしい ほら誰かと出会ったり恋をしてみたり」という歌詞がありますが、私がハロー!プロジェクトに恋をしたように、ファンの皆さんにも今よりもっともっとモーニング娘。そしてハロー!プロジェクトに恋をしてもらいたいです。
私たちは、みなさんの応援があってこそ、こうやって舞台に立たせていただいているのですから、応援していただけるにふさわしい自分であるように、これからどんどん、歌やダンス、そして私はちょっと苦手ですがトークも頑張っていきます。
9期メンバーは、支え合っていく仲間です。
先輩がたにもいっぱい質問して教えていただき、助けてもらおうと思っています。
どうぞこれから応援よろしくお願いします。
普通のアイドルなら、
「私がハロプロに恋をしたように、ファンの皆さんには私に恋をしてもらいたいです」
と書くと思うんですよ。
それが譜久村さんは、
「今よりもっともっとモーニング娘。そしてハロー!プロジェクトに恋をしてもらいたいです」
と書かれている。
ハロプロリーダーとして、モーニング娘。“以外の”ハロプログループ・メンバーについて質問されても、その魅力を語ることができた譜久村さんは、加入当時の気持ちを忘れずに、13年間のモーニング娘。人生を歩まれたのだと思います。
卒業コンサートから一夜明け、多くのハロプロメンバーがSNSやブログで譜久村さんとの思い出を語っておられますが、驚かされるのは、感謝を伝える具体的なエピソードが、所属グループや世代の垣根をこえて出てきたことです。
「研修生の時から優しくしてくれた」
「会うたびに気にかけてくださった」
「あたたかい言葉をたくさんもらった」
「モーニング娘。のツアーに帯同した研修生の名前と誕生日を覚えていて、お祝いしてもらった」
「グループの結成日やメジャーデビュー日など、グループの記念日には必ずメッセージをくれた」
「ハロコンでアドバイスをいただいた」
「パフォーマンスやInstagramにあげた写真など、いっぱいホメてくれた」
「譜久村さんの言葉で自分を信じることができた」
「気持ちの整理がつかなくて少し大変だった時、そっと寄り添ってくれた」
「精神的に辛かった時に食事に誘ってくれて、いつの間にかスマートに会計を終わらせていた」
他にもいろいろありますが、このような心遣いは、ハロプロリーダーだから……という単純な話ではありません。
ハロプロが好きでハロプロに入ったアイドルが、生まれたての純粋な心――ハロプロ愛を持ち続けたまま積極的に生き、朝の陽のような愛情で、皆を包んだからだと思います。
最後になりましたが、譜久村聖さん。
ご卒業、おめでとうございます。
9期メンバーお披露目イベントのイントロクイズで、東京・大阪の全公演で一問も答えることができなかった鞘師さんに(そっと)解答権のマイクを手渡した譜久村さんの優しさ。
プラチナヲタの残骸になりかけていた私は、モーニング娘。の未来に希望を感じることができました。ありがとう。
嗣永さんが「ももち」としてブレイクした後、しばらくして外仕事だけでなく、ハロプロ内でも雑な扱いをされるようになってきた時も、慕い続けてくださいましたね。
ベリヲタの端くれとして、感謝しています。
譜久村さんは2008年にハロプロエッグ(研修生)の4期生として加入されましたが、当時のエッグは今の研修生と真逆の環境にありました。
譜久村さんの先輩――ハロプロエッグの1期から3期までは36人いましたが、ハロプロのメンバーとしてハロプロからデビューできたのは、美勇伝の岡田さん、℃-ute有原さん、ソロデビューした真野さんと、スマイレージの初期メンバー(和田さん・前田さん・福田さん・小川さん)のみ。
全体の19%しか昇格できていません。
5人に1人の割合です。
エッグは、ハロメンに話しかけてはいけない。
連絡先を交換してもいけない。
そんな、鉄の掟もありました。
譜久村さんの所信表明の「ハロプロエッグで学んできたことをいかし、さらにつなげていけるようにしたいです」には、自分が頑張ることで、エッグの仲間たちにもチャンスがくるという、希望と決意がこめられていたと思います。
頑張りは先駆けとなり、大きな実を結びました。
ハロプロを守ってくださり、ありがとうございます。