Juice=Juice(ジュースジュース)のサブリーダー、稲場愛香さんのJuice=Juice及びハロー!プロジェクト卒業が発表されました。
ハロプロ研修生として1年半。
カントリー・ガールズの1年10カ月。
北海道で9カ月。
Juice=Juiceの4年。
稲場愛香さんというアイドルは、私たちファンに、新鮮な驚きを何度も与えてくれる存在だったと思います。
最初の驚きは、稲場さんの代名詞。
卒業後の進路にもなっているダンス。
Berryz工房がハロ-!プロジェクトを卒業(無期限活動停止)する直前――2015年のハロコンで初めてハロプロダンス部に参加した稲場さんは、カントリー・ガールズのイメージとはひと味もふた味も違う、キレキレのパフォーマンスを見せてくれました。
二つ目の驚きは、タレント力。
私はハロプロの活動のなかでDVDマガジンが2番目に好きなヲタ(1番はライブ)なのですが、数百本見てきたなかでも特に印象的だったのが、カントリー・ガールズのDVDマガジンです。
このなかで、稲場さんは、時と場合によって役割を入れ替えることができる(ポリバレントな)メンバーとして、大活躍されていました。
具体的に言うと、ももち先輩や山木さんがいるときは仕切り役をまかせて、あざといキャラを全開にする。二人がいない時は仕切り役にまわって、年少メンバーをサポートしてきたわけです。
来週のヒルナンデスが楽しみですね。
三つ目は、演技力。
私はハロプロの活動のなかで演劇女子部が3番目に好きなヲタク(1番はライブ)なのですが、稲場さんはカントリー・ガールズやJuice=Juiceの舞台で主役級をつとめ、与えられた役やその場の状況に入り込んだ演技には、目を見張るものがありました。
そして、最後に挙げたいのが歌唱力。
ダンスのイメージが強い稲場さんですが、Juice=Juiceの4年間で飛躍的に成長されたことは、ライブやテレビ(ソロフェス)を見れば一目瞭然だと思います。
ダンス、タレント、演技、歌で、何度も驚かせてくれた稲場さん。今夜の発表は五つ目の驚きとなりましたが、卒業を惜しむ気持ちのなかに、ほんの少し、別の感情も混ざっています。
それは、カントリー・ガールズの落とし物を、稲場さんがJuice=Juiceでひろうことができた安堵。
コロナ禍の活動が続くなか、私が一番心配していたのは、彼女が一度は夢をあきらめなければならなくなった、体調の問題でした。
当時の絶望感に比べれば、新しい夢を見つけて、Juice=Juiceの活動を日本武道館で完全燃焼できる今回の発表は、希望に満ちあふれているのかもしれません。
稲場さんとJuice=Juice、そして誰もいなくなったカントリー・ガールズの8人の未来に、幸多かれと願っています。