1992年から30年近く続いてきた、お笑い怪獣 明石家さんまさんがパーソナリティーをつとめるMBSヤングタウン。(土曜日)

 

そんな大看板――関西以外の方にご説明するなら、オールナイトニッポンのような番組「ヤン土」の最後におこなわれるコーナーがSNSで話題になっています。

コーナーのタイトルは、

「ヤン娘。は いやせません!」

 

ヤン娘。というのは、モーニング娘。`20など、ハロー!プロジェクト(通称:ハロプロ)に所属するアイドルたち。

番組がはじまった当初から、明石家さんまさんのアシスタントには(ハロプロの事務所である)アップフロントのタレントが起用されており(初代アシスタントは加藤紀子さん)、1999年からはハロプロのアイドルが歴代アシスタントをつとめてきました。

太陽とシスコムーン、安倍なつみ、保田圭、りんね、中澤裕子、松浦亜弥、あさみ、里田まい、後藤真希、石川梨華、加護亜依、柴田あゆみ、吉澤ひとみ、藤本美貴、高橋愛、道重さゆみ、光井愛佳、鞘師里保、工藤遥、飯窪春菜、横山玲奈

(敬称略)

 

「いやせません」のコーナーは、ヤンタンに出演するアイドルがリスナーのお便りを紹介し、お題となるセクシーワードを読み、明石家さんまさんに(演技の)ダメ出しをいただくという内容。

 

「いやせません=恥ずかしがって上手くできないアイドルx明石家さんまさんの熱血指導」というネタなので、アイドルに読んでもらうセクシーワードひとつで、リスナーに与える印象が大きく変わってしまうわけです。

 

ハロプロのアイドルが、“あの”明石家さんまさんと毎週ラジオ番組をできている重要性を理解した上で、10年以上前から聴いている自分の率直な感想を言わせていただくなら……

 

最近のいやせませんは、時代にあわない。

 

番組のヘビーリスナーである爆笑問題・太田光さんがおっしゃった(番組内でさんまさんも言及されていました)「セクハラですよ」が否定できない内容になってきています。

 

今から書くのは、実際に番組で採用されたセクシーワード。

もっとコスって

こんなかたいの……はじめて

ねえ、まだかたいままだよ

もっとしっかりつっこんで

全部はいっちゃった

過激になっているというか、直接的な表現になっていて、共演者の村上ショージさんが釘を刺す場面も増えています。

もっとヒドいものもありましたが、口に出すのもはばかられるので(ブログといえども、公開されたものではあるので)自粛しました。

 

「アイドルxセクシーワード」という組み合わせと言えば、最近では日向坂46が自身の冠番組で披露しているらしい(関西地方では放送されていない)のですが、その内容は「初ガツオ」「ハムカツ」「ゆたんぽ」「タンクローリー」といった言葉をセクシーに囁くもの。

 

ヤンタンは明石家さんまさんの番組ですから、いやせませんのコーナーを日向坂のように変える選択肢はないでしょう。

 

ファンが望むコーナーは、ハロプロの冠番組でやればいい。

しかし、さんまさんが「いやせません」のコーナーを続けている理由――ファンのためが本当なら、採用するネタに気をつける(直接的な表現を除く)か、コーナーそのものをやめて、出演者(さんまさん)のフリートークを増やしたほうが良いと思います。

 

こういうことを書くと「昔は~」みたいな話になりがちですが、昭和と令和では世の中が大きく変わっています。このコーナーの問題は、採用されたネタを強制的に言わされることなので、番組のスタッフさんが、まわりから「セクハラ」を指摘されるような投稿を採用しないことが肝心でしょう。

 

 

追記(2020年8月23日)

ネットの炎上を受けて、いやせませんで採用されるセクシーワードがどうなるのか注目していましたが、昨夜は未成年のメンバーに「もっと速く動かして」「カッチカチだね」などと言わせたそうで(飯窪さんには「なんで一人でいっちゃうの」「そんなに大っきいの入らないよ」と言わせたそうで)これはもうダメだなと思いました。

 

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