私、頸椎椎間板症を……頸椎を痛めてしまってて、実は1カ月間お休みをいただいていたんですけど、なんかそれまで、私モーニング娘。に加入して8年目なんですよ。なんかモーニング娘。の中ではもう卒業をぜんぜん考えるくらいの年なので、なんとなく「そろそろなのかなー」なんて思っていたんですけども、休業すると、なんか私がこうやって家で寝ている間にメンバーは今ごろ歌ってて、とか(想像して)

 

ビックリしましたね痛くて。朝起きたら痛くって。私は肩甲骨のほうの神経に刺激が当たっていたみたいで、肩甲骨が、左肩の肩甲骨が朝起きたら「えっ? 動かないかもしれない」感じになって、そのまま病院に行ったところ「動かないでください」と。

カラーをもらって、ムチウチの人みたいな感じになって(固定されて)ずっと。車の揺れも痛くて、車に乗っているだけでもこうガタンって、痛い痛い痛いって、(1カ月間は)仰向けですね。

あとストレートネックが私あるので、ストレートネックなんですよ凄く。スマホ首というやつで、だからとにかくアゴを押して首を戻して、仰向けになって。

 

(今は)首を後ろに引っ張る筋肉を鍛えています。

ある日突然なったので、誰でもなる可能性があるんだなって。

 

仕事上、体を使うのはしょうがないことですけど、だからなおさら辞めたくないなと。今は頑張ってますね。

踊ってるんですよツアー中なので。やってるんですけど、けっこう「あ、ヤバいかも」という日は(あります)

これらの発言は、10月5日にMBSラジオで放送された「MBSヤングタウン(土曜日)」で、ゲストの小田さくらさんが話されたものです。

 

明石家さんまさんがパーソナリティーをつとめる「ヤングタウン」は関西ローカルの番組ですが、さんまさんが大御所芸人ということもあって、近年は番組内のやりとりがニュースに取り上げられたり、ネットで話題になってきました。

しかし今回、小田さんの発言をうけて書かれた内容は、小田さんが話した内容と乖離(かいり)していて、非常に悪質です。

小田さくら 「頸椎の損傷で正直もう年齢的にも潮時かなと考えた。無理して復帰したけど、今もコンサート中に激痛で動けなくなる事がある」

radikoのタイムフリーを利用し、放送を聴いていただければ分かることですが、小田さんがモーニング娘。卒業を意識したのは首を痛める前の話で、その理由も「モーニング娘。のなかでは卒業を考える年だから」という、受動的なものでした。

小田さんはケガをしたことで「だからなおさら辞めたくない」と発言されていますし、潮時とも、無理をして復帰したとも言っていない。コンサート中に「ヤバいかも」と思ったことはあっても、「激痛で動けなくなることがある」なんて、ヤンタンでは言っていないのです。

 

ヤンタンでは、以前も久住小春さんの発言が誇張して伝えられ、大炎上したことがあります。今回の小田さんの発言をねじまげて広めている方は、小田さんの首のケガを心配する気持ちよりも、小田さんの活動を邪魔したり、モーニング娘。やハロプロを非難したいという悪意が勝っているのではないでしょうか?

 

 

しかし、これらの反応を別にしても――

頸椎椎間板症の治療から復帰し、RIJFのグラスステージに立った小田さんが、現在おこなわれているモーニング娘。`19の秋ツアー中に「ヤバいと思う瞬間がある(首に痛みがある)」とお話しされた事実そのものは、真剣に考えなければいけないと思います。

 

私が悲しかったのは、明石家さんまさんの「本当は、完治するまで休んだほうがいい」というアドバイスに対する、小田さんの返答。

「そうすると、若い年齢がすぎてしまうかな。若いうちにやりたいかな。(さんまさんのアドバイスは)確かにそうですけど(痛みと)付き合いながらやりたいかなって」

多くのアイドルにとって、アイドルの活動が限られた時間のなかでおこなわれるものであることは理解していても、それがケガの完治をさまたげるものになってはいけません。

学生時代。最後の大会に出るために無理をして、選手生命を失うほどのケガをしてしまった者として言えるのは、人生青春よりも長く、自分の体は“一生つきあっていく”“かけがえのない”もので「一生つきあっていく痛みなら、常に相談しながら共に生きていくしかないが、治るものは治したほうがいい」ということです。

 

小田さんの首も、浅倉さんの腰も、無理はしていただきたくない。無理をする理由が「アイドルができる時間の短さ」なら、噂されている「25歳定年説」なんて、蹴っ飛ばせばいいのです。