6年前、セレッソ大阪のJ1昇格に貢献した黒木選手。

彼がキャプテンマークを巻いた長崎に、セレッソは敗れました。


前線に外国籍選手3人――フォルラン・カカウ・パブロを並べる布陣が問題視されていますが、それがパウロ・アウトゥオリ監督の信念なら、それはそれでしゃあない

しょうもないのは、監督の気まぐれが選手の足を引っ張ったことです。


・球際とセカンドボールの攻防に負けないこと。
・前からのプレスを強めること。
・パスのテンポを上げてゴールに向かおう。
 

上記は、アウトゥオリ監督のハーフタイムコメント。

これらの言葉と同時に行った謎采配が、長谷川アーリアジャスール選手の右サイドバック起用でした。


前線でタメを作ることができる玉田選手を、後半の頭から投入する。

それ自体は全く問題ないのに、どうして椋原選手との交代なのか?

(前半のフォルラン選手とのコンビネーションを見たら、あそこはパブロ選手との交代だよなあ……)


椋原選手の替わりに右SBに入った長谷川選手は、もともとボランチの選手で、トップ下やサイドハーフを任されたことはありますが、サイドバックなど聞いたことがありません。

監督は「ボールを動かしていけ」と要求したそうですが、そんなことができる右SBは(攻撃陣が相手を圧倒していた時代の)酒本・高橋両選手ぐらいでしょう。


長谷川選手は優秀なMFだけど、今のチーム状況で、ほとんどテストされていない右SBで同じことをやれと言うのは酷です。

前半は3ボランチの右に入り、椋原選手と一緒に(前線の選手の)穴を埋めていた長谷川選手ですが、2ボランチの右SBに入った後半は、1人で3人分の守備に追われました。


フォルラン選手の同点ゴールと酒本選手の投入で事なきをえましたが、それまでの約15分でセレッソの右サイドは何度も破られ、2、3点とられていてもおかしくなかったと思います。


シーズンの3分の1にあたる14試合を終えて、5敗のセレッソ大阪。

これは、隣のクラブが(J2時代の)1シーズンで負けた数と並びます。

5敗のうち、4敗がホームゲームというのも良くないですね。

ホームで負け越しているクラブが「1年で昇格」と言ったら笑われます。


社長の「もう一回、やり直します」という言葉を信じたいところですが、