モーニング娘。`14の秋ツアー会場で買った、演劇女子部ミュージカル「LILIUM リリウム~少女純潔歌劇~」のDVDを見ました。


「当日券が飛ぶように売れている」という話はツイッターで見ましたし「スマイレージの和田さんがモーニング娘。`14の工藤さんに惚れた」という噂も耳にしていましたが、観劇は叶わず、内容も知りません。

ハロプロの演劇は当たり外れが大きく、内容が分からないまま買うのは賭けでしたが、今作で脚本と演出を担当された末満氏は、Berryz工房がスマイレージと共演した舞台「我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~」を担当された方ですから、心配はしていませんでした。


モーニング娘。`14の9期10期メンバーとスマイレージの2期メンバーは、年齢もデビュー時期も近く、過去に「ガチ☆キラ」というイベントをファンクラブ限定で行ったことがあります。

先輩のベリが絡んだジャンヌとは、少し違った舞台になりそうです。
ちなみに、ドラクエはⅠを発売日に買っていたりします(笑)

あらすじ
やまない雨が降る、森のサナトリウム。
1000年も昔から続く由緒正しき療養所は、血のつながりを意味する「クラン」と呼ばれ、繭期(造語。思春期にあたる)をむかえた吸血種の少年少女が、退屈な毎日を過ごしていました。
主人公の少女リリー(鞘師里保さん)は、行方不明になったシルベチカ(小田さくらさん)を捜していますが、クランの仲間たちは、シルベチカのことを全く覚えていません。
シルベチカは本当にいたのか? それとも、リリーの妄想なのか?
いつまでも醒めない、夢の中にいるような感覚にさいなまれながらも、友達を捜すリリー。失踪の謎が解けた時、歯車は狂い、クランで暮らす少年少女は、残酷な運命を目の当たりにすることになります。

感想Ⅰ
一言で申し上げると、ハロプロの歴史に残るミュージカルです。
ダークな雰囲気や救いのない展開など、かなり刺激的な内容になっているので、可愛いアイドルのハートウォーミングな舞台演劇(ゲキハロ)が好きな方は受け付けないかもしれませんが、お話は大人の観賞に耐え得るものでしたし、メンバーも全身全霊で打ちこんでいました。
特に、劇中歌の出来が素晴らしいです。
アイドル戦国時代と呼ばれる中、踊りながら歌う「ライブアイドル」としてアイデンティティを保ってきたハロー!プロジェクトと、ミュージカルという表現法は、非常に親和性が高いと思いました。

感想Ⅱ
ここからは「LILIUM ~リリウム 少女純潔歌劇~」のネタバレを多く含みます。まだDVDを見ていない方は、くれぐれもご注意ください。

かつて、ヴァンプは、不死の命を持っていたとされる。
でも、私たちヴァンプは、不死を失った。
時が来れば、全ての生き物と同じように、その命を終えるのだ。


冒頭、鞘師さんのナレーションで伝えられる、ヴァンプの説明。
舞台「LILIUM」に登場するヴァンプ(吸血種)は、私たちがよく知る吸血鬼のような、不老不死の存在ではないことが分かります。
このような前提があると、逆に、「登場人物の中に不死の命を持ったヴァンプがいる」と疑いたくなるもの。
主人公のリリーがシルベチカを捜している間に、こちらは不死のヴァンプを捜そうと思い立つわけですが、そのあたりはあっけなく、2曲目の劇中歌【Eli Eli Lema Sabachthani?】で臭わされました。
間奏部分のキャスト紹介で、唯一、ソロで登場するキャラクター。
工藤遥さんが演じる男子寮の監督生、「ファルス」です。

ファルスが本編に登場するのは、舞台が始まって22分が過ぎたころ。
男子寮のもう一人の監督生キャメリア(中西香菜さん)が、女子寮の監督生紫蘭(福田花音さん)竜胆(譜久村聖さん)をからかう場面です。

キャメリア「やあ、竜胆、紫蘭。監督生も大変だね。
       自分だって繭期のくせに、みんなの面倒みなくちゃならないんだから。

竜胆「他者に依存することは繭期の症状に良くありません。
    だからこのクランでは、何より自立性(自律性)が重んじられるのです。
    そのための監督生制度ですことよ」

紫蘭「そういうお前も男子寮の監督生であろう。さっさと自分の寮に戻らんか!」
キャメリア「そうカリカリしないでよ。ヒステリーは繭期の典型的な症状だ。
       あっ、もしかして薬が足りてないんじゃないか?」

紫蘭「どうやら鞭で打たれたいようだな」
竜胆「この女子寮に何の御用ですか?」
キャメリア「あれ? そういや僕、何しに来たんだろう?」
紫蘭「お前こそ薬が足りてないんじゃないのか? この愚か者めが」
竜胆「紫蘭。口が悪いわよ」
キャメリア「何か大事なことを忘れているような……」
ファルス「ああ~ 貧血が」

(舞台下手から登場し、中央で倒れるファルス)

キャメリア「おいファルス、どうした?」
ファルス「大丈夫…… いつもの貧血だ」
(ファルスにかけよるキャメリア)
ファルスに深々と頭を下げた後、バツが悪そうに目配せする竜胆紫蘭
ファルス「心配ご無用」
キャメリア「ホントかよ」
竜胆「ちょうどいいところにきたわ、ファルス」
ファルス「何だよ」
竜胆「今月のクランの生活方針について、オヤカタ様からお手紙が届いていました。
    ちゃんと告示しておくように」

ファルス「オヤカタ様、ねえ……
紫蘭「サボってはならんぞ」
ファルス「はいはい、わかりました」
キャメリア「あーっ 男子寮もそろそろ薬の時間だ。
       おい、行くぞファルス。もし遅れたらオヤカタ様に怒られるぞ」

ファルス「ちょっと待ってくれよ。ああ~ 貧血がぁ」
キャメリア「しっかりしろ!」

(男子寮に戻る途中の二人)手紙で顔を扇ぐファルス
キャメリア「なあ、ファルス」
ファルス「何だよ」
キャメリア「オヤカタ様って、このクランで一番偉い人なんだよな」
ファルス「ああそうさ。僕たちヴァンプを統べる、血盟議会のお偉方さ」
キャメリア「僕はオヤカタ様に会ったことが一度もない」
ファルス「そりゃそうさ。僕だって会ったことがない。
      あー、その、なにせ、とんでもなく偉い人だからな。
      忙しくてなかなかクランにはお見えにならない。
      僕たち監督生への伝言も、いつも手紙。何だよこの手紙」
手紙をどこか遠くに飛ばすファルス

キャメリア「うわぁー 何やってんだよ」
ファルス「いいからいいから、どうせあんなの意味ないし
キャメリア「オヤカタ様に怒られたらどうすんだよ」
ファルス「もしかしたら、オヤカタ様って…… 化け物みたいな顔したりしてな」
キャメリア「冗談はよせよ」
ファルス「なにビビってんだよ。ほら、男子寮に戻るぞ。
      一見、男子は僕とお前しかいないように見えるけど、
      実は何十人もいるという設定の男子寮に帰るぞ」

キャメリア「何、言ってんだよ」
ファルス「ほら急げ」
キャメリア「待ってよ」


同格のはずの紫蘭と竜胆に、深々と頭を下げられるファルス。
キャメリアが怯えるオヤカタ様の手紙を、ぞんざいに扱うファルス。
【Eli Eli Lema Sabachthani?】の立ち位置といい、怪しさが増します。
こうなると、話は「誰が不老不死のヴァンプか?」ではなく「不老不死のヴァンプは、クランで何をしているのか?」に変わってきました。

そいつはファルスなんかじゃないわ!
ファルスというのは、偽りの名。
本当の名前は…… ソフィー・アンダーソン。このクランの創設者よ。(スノウ)


最初は思いつきだった。
永遠を生き続けるには独りじゃ退屈すぎる。
だから僕は、仲間を作ろうと思ったんだ。
僕と一緒に永遠の時を生き続ける友を。
最初は上手くいかなかった。だけどある時期、
僕の血液を特殊な方法で精製した血清剤を、吸血種に投与することによって効果が現れた。
僕はその薬に「ウル」と名付けることにした。
僕は君たちに、僕の血から作り上げた秘薬を投与し続けた。
君たちの老いは止まった。
どれだけ時が経とうと、君たちはいつまでも美しい少女のままだった。
君たちはもう何十年もこのクランにるんだよ。(ファルス)


男子寮の監督生ファルス。
その正体は、1000年以上前にクランを創設したオヤカタ様――不老不死のヴァンプ、ソフィー・アンダーソンです。
永遠の時を共に生きる仲間を欲したソフィーは、クランに集めた吸血種の少年少女に「自らの血で作った薬(だから貧血だったんですね)」を与えて、その時間を止めました。
そこには当然、なぜ気づかなかったのかという疑問が生まれます。

イニシアチブよ。
ファルスは、ここにいる全員を噛んでいるの。
イニシアチブで、みんなの記憶を操作しているのよ。(スノウ)


僕はイニシアチブで、君たちから余計な記憶を消すことにした。
君たちがこのクランで楽しく暮らしていけるように……
大丈夫! 君たちを必要以上にイニシアチブで束縛するようなことはしていない。
僕が欲しいのは、操り人形じゃないからね。(ファルス)


吸血種は、同族に噛まれると、イニシアチブをとられます。
簡潔に申し上げると…… 何でもアリ。
犬にしてお手をさせたり、3回まわって見事な謎かけを披露し客席から拍手をもらったり、誰かを殺すことまで命令できて、記憶も操作できる。
ファルスはクランに集めた吸血種の少年少女を噛んでイニシアチブを握ることで、自身の実験の材料にしていただけでなく、クランを箱庭として成立させたのです。

君たちは確かに美しい少女のまま時間を止めた。
でも誤算があった。
君たちが不老であることは分かっても、不死であることをどうやって確かめたらいい?
だって、君たちが死ぬのか死なないのかなんて、一度殺してみなくちゃわからないじゃないか。
だから、僕は永遠の少女たちを一度殺してみることにした。
でも…… 誰も生き返らなかった。
不老不死は完璧ではなかったんだ! だから僕は、殺すのをやめた。
薬さえ飲み続ければ、君たちは永遠に生き続けられる。
それなのに……
 彼女は、薬を飲むことを拒否したんだ。(ファルス)


リリーが捜していたシルベチカは、薬を飲むことを拒否して、塔の上から飛び降り、自ら死を選んだ吸血種の少女でした。

ファルス「キャメリア、君はシルベチカの恋人だったね。
      それは申し訳ないことをした。
      せっかく忘れさせてあげたのに、また思い出すなんて、君たちは本当に世話が焼ける。

     さあ、嫌なことは忘れて、またここで永遠に楽しく暮らそう。
     ここは終わらない、永遠の繭期だ!

(ファルスのイニシアチブが発動する)

ローズ「あれ? 私たち、こんなところで何してんだろう?」
カトレア「あー 退屈なのはもう嫌よ。そうだ! 鬼ごっこして遊びましょ?」
ナスターシャム「じゃあカトレアが鬼ぃ~」
(逃げろー わー 待てーい)

マーガレット「あれれれれ? ティータイムの時間だわ。あなたたち行きますわよ」
ジャスミン・クレマチス・ミモザ「はーい、姫ねえ様」
マーガレット「今日は素敵なお茶菓子もあるの」

紫蘭「こらお前たち! もうすぐ薬の時間だぞ」
竜胆「お薬の後は、歴史のお勉強ですからね」

チェリー「あいてててて…… あたし何でケガしてんのよ!
キャメリア「大変だ! すぐに医務室で手当てしないと。
チェリー「ちょっと! 変なとこ触んないでよね。
キャメリア「触ってないよ」
チェリー「(友達のリリーに)あんた……誰よ。そこどいてくれる?」

マリーゴールド「さようなら……」


ファルスのイニシアチブが発動し、かりそめの日常に戻る吸血種たち。
私が思う、リリウムの残酷さを象徴する2つの場面のうちの1つです。
物語の舞台となるクラン(サナトリウム)には、繭期(思春期)を迎えた吸血種の少年少女が集められています。
これは一種の「隔離」ですが、記憶を残したまま独りで何十年も生きているスノウ(和田彩花さん)や、ダンピールという理由で虐められているマリーゴールド(田村芽実さん)を除けば、悲壮感はありません。
繭期が終わり、大人のヴァンプになるまでの短い間の出来事と、皆が信じて疑わないからです。
外の世界に出ていけば(戻れば)クランの寮生活は思い出に変わる。
しかし実際は、クランに送られた(ファルスにイニシアチブをとられた)時点で、吸血種の少年少女は、その人生を終えたも同然です。
(登場人物の中で、マリーゴールドだけが「間違って生まれてきた子」扱いされていますが、その他の人物も、クランに送られてきた時点で「望まれた子供」ではなかったのかもしれません)

クランに集められた吸血種は、寮生としての平凡な――お薬と、お勉強と、暇つぶしの毎日を送り、何かあれば(ファルスのイニシアチブで)記憶を消される。これを何年も何十年も何百年も繰り返すだけで、繭期は終わらず、大人にはなれない。もし死んでしまえば、古びたノートに×印がつけられ、次の日から存在そのものを忘れ去られてしまう。
そう、シルベチカのように……

物語の真相を知ると、暗く、沈んだ気持ちになります。
それと同時に、リピーターが増えた理由も分かりました。
男子寮の監督生なのに、女子寮を訪れるキャメリア。
劇中歌【シルベチカなんて知らない!】の、たぶん何かの勘違いだ♪

劇中歌【繭期のティーチング】を歌う、竜胆紫蘭
ファルス⇒リリーの「あれ? 自己紹介まだだっけ」
【ひとりぼっちのスノウ】

真相を知った上で最初から見れば、一つ一つの場面が違った意味を持つ。日常の楽しい会話ですら、どこか禍々しさを感じます。

クランの退屈な日常を表現するのは、ローズ、カトレア、ナスターシャム(鈴木香音さん、竹内朱莉さん、勝田里奈さん)の三人組。
主にコメディエンヌとして活躍する三人ですが、劇中、ドラゴンクエストのネタで盛り上がる場面がありました。リリウムの世界にテレビゲームはないと思いますし、違和感を覚えた方もおられたでしょう。
そこで、私なりに、あのネタを考えてみました。
ドラゴンクエスト(ドラクエ)の主人公は、勇者ロトの血を引く者です。
勇者は自分が勇者であることを疑いもせずに、竜王(ラスボス)を倒す旅に出ます。一般の住民はモンスターに怯え、町から出ようともせず、勇者が世界を平和にすることを切望し、話しかけられる度に同じことを言う。世界征服が目的の竜王は、なぜか自分の城に引きこもったまま勇者を待ち続けています。
クランに集められた吸血種も、ドラクエのキャラクターも、自分が自由意思で生きていると思い込んでいます。しかし、吸血種の少年少女は退屈な毎日を過ごすだけ、竜王は玉座から動けない。

彼らの世界が箱庭にすぎず、あらかじめ定められた予定調和から抜け出せないことを知っているのは、世界を作った本人とその協力者。そして、客席にいる私たちだけです。


これで元通りだ。……君たち以外はね。(ファルス)

リリー、私と貴女は800年間このクランで生き続けてきた。
800年もの長い間、ファルスの血を体内に摂りつづけたことによって、私たちの体はファルスと同化していったのよ。
私たちはファルスなの。
だから、ファルスのイニシアチブの影響を受けなくなってしまったの。(スノウ)


スノウとリリーはクラン創設時の(正確には、ファルスが永遠の少女を皆殺しにした後、一から集め直した時の)メンバーでした。
800年の長きに渡ってウルを摂取するうちに、ファルスと同化し、そのイニシアチブの影響を受けなくなったことで、記憶を失わなくなります。
ファルスの望みは、彼女たちが紫蘭と竜胆(二人は自ら望んで永遠を生きることを受け入れ、ファルスの手助けをしていた)のようになり、最終的には不死の友として、共に永遠を生きることだったでしょう。

ドラゴンクエストでも、竜王と対峙した勇者は選択を迫られます。
「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを やろう。」
竜王の誘いに「はい」と答えるか「いいえ」を選ぶか……


スノウとリリーは、どのような選択肢を選んだのか?
その結末は、是非、DVDをお買い求めください。

感想Ⅲ(追記)
※ここからは、DVDを見た前提でお話させていただきます。




ファルスリリーについて』
不死の命を持つ(持たされた)二人に共通して言えるのは、幼さです。
例えるなら、虫で遊んでいるうちに足をとってしまって泣いちゃう子供

ファルスの孤独には同情すべきところもありますが、だからと言って、ウルとクランをつくり、1000年の長きにわたって多くの吸血種の少年少女の人生を狂わせてきた行動は業が深く、彼が本当にTRUMPなら、不老不死の覚悟が足りないと言わざるを得ません。

不老不死を求めるファルスは、不死かどうかを確かめるために永遠の少女たちを殺してきましたが、殺す選択があるなら、その前に薬を止める手もあった。少女が(薬を拒否したシルベチカのように)急激に年老いれば、不死の可能性は限りなく低い。その時はイニシアチブを使って薬を飲ませて、記憶を消せば良いだけではないでしょうか?
(不死だからといって不老とは限らない……ということなら、ファルスの薬を飲まなくなったリリーにも「老い」がおとずれるわけですが)

リリーは、ファルスと同化したことでクランで暮らす者のイニシアチブを握りましたが、その後の行動は、あまりにも衝動的・短絡的すぎます。
クランの真相を知った全員が、リリーと同じ結論になるとは限らない。
紫蘭と竜胆のように協力する者や、スノウのように迷う者もいました。


イニシアチブを握られた吸血種には意識がある(マーガレットがスノウを襲うシーンでそういう描写がある)わけで、真相を忘れたまま殺し、殺され、死んでいった仲間の心情は、想像を絶するものがあります。
(私が思う、もう1つの、リリウムの残酷さを象徴するシーンでした)

何百年何千年と生きたとしても、不老不死になった瞬間に時が止まり、それ以上の成長は見込めないということなのかもしれませんね。

スノウについて』
800年前は親友だった、スノウリリー
「あんた誰よ。そこどいてくれる?」
リリーが(チェリーに)言われたように、スノウもまた、ファルスのせいで記憶を失ったリリーから、同じことを言われた過去があると思います。

「誰かと関わると、余計な思い出が増えてしまう」
「思い出なんてしょせん、いつかは消える幻だもの」
「どうせ失うなら、最初から手にしないほうがいいのよ」


リリーより先にファルスのイニシアチブから解放されたスノウは、独りぼっちになることを選んだわけですが、心のどこかで、リリーが自分と同じようになる(親友に戻る)時を待っていたのではないか?
……そんなことを考えると、切なくなります。

こちらは、エピソード【永遠に咲きつづける花】の一節。

スノウ「ねえリリー。もし…… もしもの話。
     永遠に枯れずに咲き続ける花があったら、あなたはどう思う?」

リリー「えっ?」
スノウ「あなたはその花を見て、どう思う?」
リリー「私は…… 私はたぶん、かなしい気持ちになる」
(泣き出すスノウ)
リリー「スノウ、どうしたの? また泣いてるの?
     どうして? 私、前にも泣いているあなたを見たことがある。
     あなたと話したのは、こないだが初めてだったのに」

(逃げ出すスノウ)
リリー「スノウ!」
(スノウを追いかけるリリー)


スノウの最後の決断は、この時に決まっていたのかもしれません。

(リリーの発言は、真相を知る前なので仕方がないのですが)