ついに明日は下期筆記試験です。
では、当ブログも最後の問題、
過去問120問目を制覇しましょう。
法令問題 #120
【平成21年度(2009)法規問12】
解答
(a)-(3)、(b)-(2)が正解。
(関連条文抜粋)電技解釈第61,62条
以下、問題文及び解答です。
※以上、アンダーラインは当ブログにて。
まず上図より、高圧架空電線は図の角度で2本張られており、その張力は(イ)よりそれぞれ9.8kNであることから、これらを合成した張力は赤矢印の向きに9.8kNとなります。この合成した張力を以下で用います。
設問(a)
次に上図において、求める支線の想定最大荷重をT[kN]とし、地面と支線との成す角をθとすると、(次の「103.支線の張力」の中の関係式を、以下の計算では用いています)
三平方の定理より支線の長さは10mであるから、
となり、それぞれの値を上の関係式に代入すると、
となります。よって、正解は(3)。
設問(b)
支線により線を使用する場合、前述の条項より、素線を3条以上より合わせたものである必要があります。この問題では計算により素線の最少条数を求めます。
素線1条当りの引張荷重をt[kN]、支線の引張荷重(ここでは設問(a)の想定最大荷重)をT[kN]、素線のより合わせによる引張荷重の減少係数をK、支線の安全率をFとすると、支線の最少の素線数nは次式で表されます。
ここで、素線1条当りの引張荷重tに関して、問題文(ウ)より素線直径2.6mm、素線の引張強さ1.23kN/mm2であることから、
となり、求める支線の最少素線数nは、
となります。この求めたnの値から、素線は最少でも6条以上は必要なため、正解はこれに最も近い選択肢(2)の7(条)となります。
よって、正解は(2)。
(参考リンク)
最後のひとりごと
試験1日前
昨年8月に上期筆記試験が実施
されて、それからおよそ7ヶ月。
明日は下期筆記試験日です。
今や電験三種は年2回実施となり、
さらにCBT受験も可能となり、
過去問が出題されるという方向転換
がなされ、電験三種受験には
かなりの追い風が吹いています。
ぜひ明日は
春の電験を満喫されてください。
結果はどうあれ、受験することに
価値(勝ち)があると思います!
下期受験情報はこちらより
【電験三種下期試験受験案内】
(約2.6MB)