デンヨビの田原です。
こんにちは。
 
教育について、日々、勉強しながら実践しているんですが、教育に関わるようになって15年、まだまだ新しい発見があります。
 
 
教育は、奥が深いです。
 
気づいたことは、そのときにメルマガやブログに書くようにしています。
 
以前、授業設計について勉強したときに、一番、印象に残ったのが、キャロルの時間モデルでした。

http://ameblo.jp/tahara-phys/entry-11884395514.html
 
そのことを、マークさんが感想に書いてくれました。
 
 
●マークさん
 
さて 今年もデンヨビ更新の時期が来ました。おそらく 3回目かなと思います。田原先生の物理ネット予備校とともにお世話になっています。
 
私は去年電験は取得しました。
 
今年はメルマガの感想を書きたいと思います。さまざまな有益なメルマガを田原先生は送ってくれましたが、印象に残っているのはキャロルの時間モデルと学びほぐしです。
 
詳細は書けませんが、ハッとさせてくれる内容でした。
キャロルの時間モデルに関しては合格というある一定のレベルに行くには人それぞれの時間がある。
 
だからたとえ時間はかかっても それだけの時間をかける根気、あきらめない忍耐があれば誰でも到達できる。というものでした。これは 多くの人に勇気をくれる事実だと思います。
 
 
電験はもともと、大学に行く金銭的余裕のない人が実力、能力を示すためにあったと聞きます。だからとてもフェアで素晴らしい試験だと思います。
 
デンヨビには 田原先生と、質問すれば丁寧な回答を迅速に返してくれる浅井さんがいます。まさに最強です。
 
デンヨビのさらなる発展、(具体的には大学の電磁気学レベル、電験2,1種レベル)を願い
今年の更新の感想とします。]
デンヨビの田原です。
こんにちは。

更新キャンペーンがスタートし、早速、続々と感想が届いています。

こっそりさんからは、僕の講座の特徴について、うれしいご指摘がありました。


●こっそりさん

私はデンヨビの他にも田原先生の講座を受講しています。

田原先生の講座は「グラフと図形化」から「規則性を見抜く」事に重点を置き、初学者でも図で解かりやすく物理の原理原則から解説されています。

他の講師やテキストでは、私たち教わる側の「学びたい気持ち」を前提としていますが、全ての人が強い学びの心を持っている訳ではありません。

多くの人は様々な理由から、学ぶ事を強いられますが長続きはしません。
その結果、多くの人が挫折し自己嫌悪に陥ります。

普通は「学びたい」→「理解する」→「学びが面白い」となる事が理想とされますが、田原先生の講座は、学びたい人と共に

「面白い」→「理解できる」→「もっと学びたい」

と実感できる逆のプロセスになっています。

そのプロセスを通して「自分にもできるんだ」という自信と積極性が湧いてきます。

これは「教育のコペルニクス的転回」な事だと思います。

私はデンヨビを通して、単に資格に合格するというだけでなく
「学びのパラダイムシフト」に遭遇していると思います。
田原です。
こんにちは。

学びほぐし(unlearn)という言葉を知っていますか?
  
   
「(学んだことを)忘れる、学び直す、(習慣・誤りなどを)捨てて頭を入れ変える」
 
  
という意味なのですが、この「学びほぐし」の重要性を多くの人が説いています。
   
 
哲学者の鶴見俊輔は、ハーバード大学に留学していたときに、ヘレン・ケラーに図書館で会い、「私はハーバードの学生です」というと、ヘレン・ケラーは、
 
 
「私はその隣のラドクリフ女子大でとてもたくさんのことを学んだ。だがその多くを“Unlearn” しなくてはならなかった」
 
 
と言ったそうです。鶴見は、その言葉に強烈な印象を受け、
 
 
「アンラーンということばは初めて聞いたが、意味は分かった。型通りにセーターを編み、ほどいて元の毛糸に戻して自分の体に合わせて編みなおすという情景が想像された」
 
 
と感じたのだそうです。
 
 
  
作家の大江健三郎も、次のように語っています。
 
 
「知識は覚えただけでは身につかず、それをまなびほぐしたものが血となり肉となる。小説家も教育や臨床の現場ではないけれど、言葉で「学び返す」「教え返す」という同じ作業をしているのだ。」
  
  
僕は、"unlearn"という言葉を、最近知ったのですが、物理を学んでいる人は、"unlearn"を意識することで、学びやすくなるんじゃないかと思いました。
 
 
理論の勉強をしている人も、公式を覚えただけでは身に着かず、問題を解くことができませんよね。これは、皆さんが身に染みて体験していることだと思います。
 
 
では、何が必要なのかというと、それを学びほぐす、unlearnすることが必要なのです。
  
  
自分の血となり、肉となるようにしていくことが必要なのです。
 
  
デンヨビで伝えているのは、どうすれば学びほぐせるのかという具体的なアドバイスです。
 
 
それを手掛かりにしながら、自分の手と頭を使って問題を解いていくことによって、丸暗記した知識を学びほぐして、自分の血肉にすることができるように考えて作ってあります。
 
 
今、無料で公開しているデンヨビ無料動画セミナーでは、交流回路の学びほぐし方を伝えています。
 
 
明日(2日)までの限定公開ですので、必ず見てくださいね。

無料動画セミナーはこちら



動画セミナーを視聴した方の感想です。


【動画セミナー(1)への感想】

●Takeharaさん

本当に暗記型でなく応用形の合理性がよくわかりました。

●1ribuさん

抵抗なく理解できました。

●にいなおさん

なるほどと納得するお話でした。ただ何回かお聞きしないとほんとかなぁ?とおもったりもします。


【動画セミナー(2)への感想】

●にいなおさん

一回目にメールしたほんとかなぁという疑問が少しなくなってきたように思えます。


【動画セミナー(3)への感想】

●gcpさん

他の人とQ&Aが共有でき、自分に必要なレベルまでさかのぼって学習できるのは素晴らしい。

●youさん

他の人の質問が見れるのはいいですね。

●にいなおさん

なるほどと納得しました。ほんとの基礎からゴールまでどのくらいかかるんだろう?ほんとになんどかいろいろの講座を受講しましたがものになってません。


明日のライブ講義は、無料動画セミナーを視聴してきたことを前提にして行う「反転授業形式」です。
 
 
ライブ講義では、僕が教えることはしません。
 
大江健三郎はunlearn とunteach を「学び返す」「教え返す」と、訳し、対のことばとして心に留めていたのだそうです。
 
 
「これが正しいんですよ」
 
 
と一方的に僕が教えるのではなく、解法など、あらかじめ考え方を伝えておいて、その場で、対等な立場で、一緒に考える場を作ります。
 
 
僕がライブ講義でやりたいことは、

unteach=既得の知識(習慣)を忘れさせる
 
ということ。
 
 
ライブ講義では、脳が熱くなるくらい頭を使ってください。
 

そのために、こちらの無料動画セミナーを受けておいてください。

無料動画セミナーはこちら
先日スタートした無料動画セミナーにどんどんコメントがついています。

いただいたコメントは、どんどんアップしていきます。

他の人のコメントを読んで気づくこともあると思います。

いくつか紹介しますね。

【動画セミナー(1)への感想】

●susumuさん

交流回路の問題を解法体系に基づいて解いてみたくなりました

●galoisさん

フィズヨビでも言われていることではありますが、
解法体系に忠実に照らし合わせて問題を解く訓練を積むことが試験
場でいかに自分を助けてくれることになるか。本当にその通りだと
思います。

●takaさん

問題の解き方にとても興味があります。初めて見る問題はなかなか
解けませんが田原先生の指導をマスター出来れば解けるようになる
と思います。

●migeoさん

抽象化することで交流回路が解けるとあり、ただ公式を暗記すれば
解けると思っていたので意表を突かれました。

●hidezoさん

抽象化した解法体系をマスターすることで、
問題に対応できる”軸”ができると思います。

理論の”軸”ができるように精進したいと思います。

●gcpさん

今まで暗記主体になっていました。もしかしたら自分でもできるか
もと思えました。


8月2日までの限定公開です!

無料動画セミナーはこちら
問題の解き方には、「役に立つ解法」と「役に立たない解法」の2種類があります。


もし、あなたが一生懸命「役に立たない解法」を身に着けているとしたら、あなたのせっかくの努力が無駄になってしまうかもしれません。


それどころか、勉強すればするほど、頭の中が混乱してしまい、点数が取れなくなってしまうという恐ろしいことも起こる可能性があります。


努力するほど、結果が出なくなる・・・。


こんな残念なことはありませんよね。


朝の通勤時間を使ってコツコツと勉強したり・・
休日に家族と過ごす時間を犠牲にして必死に勉強したり・・・


電験3種の受験に挑戦している方は、一生懸命に努力している方が多いと思います。


その努力が、効果を上げるのか、無駄になるのか・・・それを簡単なチェックポイントで見分けることができるとしたら、貴重な時間を無駄な努力に費やすリスクを避けることができます。



今日、皆さんにお伝えするのは、

「役に立つ解法」と「役に立たない解法」とを判別するリトマス試験紙。


このリトマス試験紙を使って、今マスターしている解法を判別してみてください。


そして、もし「役立たない解法」を一生懸命マスターしようとしていると判定されたら、あなたが理論で点数をとれない原因がそこにある可能性が高いです。


これまで費やした時間は無駄になったかもしれませんが、これから無駄なことに時間を費やすことを避けることができ、合格に向かって力強い一歩を踏み出すことができます。


今日の記事が、合格と不合格を分ける分水嶺になるかもしれませんね。


では、早速、見分け方について説明していきます。


◆見分け方は簡単!1つの解法で何種類の問題が解けるのか?


分かりやすく説明をするために、極端な例を出しますね。


あなたが、あるテーマについて100問の問題練習をしたとします。
毎日3問ずつ練習して、34日間かけて練習しました。


もし、その問題集の著者が100個の異なる解き方で解いていたらどうでしょうか?


「たくさんのやり方を知っていてすごいな!さすがプロ」


なんて思いますか?


僕なら絶望的な気持ちになりますね。


仮に100個の解法を血のにじむような努力をして覚えたとしても、試験に出た問題に対して、100個のうちのどれを使えばよいか分からないかもしれません。


100個も違ったやり方があるのなら、試験に出るのは101個目の別のやり方でないと解けない問題かもしれません。


箱の中に100個の違った形のレゴブロックがあって、限られた試験時間の中で、問題にぴったり合うブロックを探し出さなければならないようなものです。


しかも、もしかしたら、自分は持っていないかもしれないという不安を抱えながら・・・。


これが、「役に立たない解法」の典型的な例です。


あなたは、大丈夫ですか?
このパターンにはまっていませんか?


では、「役に立つ解法」とはどのようなものでしょうか?


また、極端な例を出しますね。


もし、そのテーマのすべての問題を解くことができる

「1つの解法」

があるとしたらどうでしょうか?


同じ100問を練習するとしても、やり方が全く違ってきます。


その1つの解法で本当に解けるのかどうかを自分で確かめるために100問を使うのです。


100問もあれば、いろいろと異なる設定が出てくるでしょう。
それらの異なる設定に対して、いつも同じやり方で解いていきます。


最初は半信半疑であったあなたも、10問、20問と続けていくにしたがって、「1つの解法」に対する信頼度が上がっていきます。


また、その「1つの解法」を使いこなしていきます。


100問を解き終えたころには、自由自在に「1つの解法」を使いこなすことができるようになっていることでしょう。


そんなあなたが、試験に臨んだとします。


何が起こると思いますか?


問題では、初めて見る回路が登場するかもしれません。


でも、慌てる必要はありません。やるべきことは1つしかないのですから。


自由自在に使いこなすことができるようになった「1つの解法」を用いて、その問題を解くことができるはずです。


「役に立つ解法」と「役に立たない解法」を判別するリトマス試験紙、それは、

「多くの異なる設定の問題を、1つの解法で解けるのかどうか」

ということです。


難しい言い方をすれば、


「その解き方に一般性があるのかどうか」


ということです。


たとえば、デンヨビの「交流回路の解法」は、どんな問題でも同じ3ステップで解きます。


いろんな異なる回路が出てきても、いつも同じ3ステップで解くことができます。


だから、3ステップ解法をマスターしているデンヨビ受講生は、


「交流回路の問題だ!」と思った瞬間、解けることを確信できるはずです。


あなたが身に着けている解法が役立つものなのかどうか。ぜひ、リトマス試験紙で調べてみてください。


あなたがこれから使う貴重な時間を、有益なものにするために。
先週は、「元素ハンター」と呼ばれたデービーが、電気分解を利用して次々と新しい元素を発見してきたという話を書きました。

「電池の発見が何をもたらしたか」


しかし、6つの元素を発見したことよりも大きな発見と言われているものがあります。

それは何なのか?

それが、今日のお話です。

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1799年にロンドンに設立された王立研究所。

この研究所が設立された目的は、ずばり、

「一般市民に科学的な知識を普及すること」

でした。

そのため、王立研究所の教授に求められたのは、科学的な知識だけでなく、講演をエンターテイメントとして行うスキルでした。

初代教授のガーネットは理事会とのトラブルですぐやめてしまい、2代目の教授のヤングは、研究者としては一流だったのですが、講演の内容が難しすぎて不評で、すぐにやめてしまいました。

3代目として選ばれたのがデービーでした。

デービーは、研究能力とエンターテーナーとしての能力を兼ね備えた人物で、まさに王立研究所の教授が適任でした。

デービーの講演は、毎回、大盛況。

ロンドンの貴族や裕福な市民の間で大人気だったのです。


そのころ、ある青年が、製本職人の見習いとして働いていました。
彼は、知識欲が高く、製本に出される百科事典をむさぼるように読んで独学で科学を勉強していました。

そんな彼のところに、幸運が舞い込みました。

お客さんが、デービーの講演のチケットを持っていたんだけど、用事でいけなくなったということで、彼にくれたのです。

デービーの講演のチケットは高価で、職人見習いの給料では購入できるようなものではなかったので、彼は大喜びでデービーの講演を見にいきました。

デービーの講演を聞いた彼は、その面白さに感動し、何とかして科学の道に進むことができないかと考えました。

そこで、彼は、デービーの講演のノートに様々な説明の絵を書き込み、それを製本して1冊の本にして、手紙と一緒にデービーに贈呈しました。

彼は観察眼が鋭く、絵がすばらしく上手で、製本されたノートのできばえは、デービーを驚かせました。

そこで、デービーは、彼を実験助手として雇うことに決め、屋根裏部屋に住むことを許可しました。

こうして、彼の科学者としての人生が奇跡的にスタートしたのです。

彼の名は、マイケル・ファラデー。



後に、電磁誘導の法則など、数多くの偉大な発見をし、電磁気学を大きく前進させた人物です。

電磁誘導の発見により、人類は、力学的エネルギーを電気エネルギーに変換することができるようになりました。

この仕組みを利用して発電機が開発されました。

水車によって発電機を回すのが水力発電。

火力や原子力によって生まれた熱で水蒸気を作り発電機を回すのが火力発電や原子力発電。

ファラデーが発見した電磁誘導の法則によって、人類は様々なエネルギーを利用できるようになりました。

製本職人の見習いだった青年が、世界を変えたのです。


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ファラデーは、一生を王立研究所で過ごしました。

デービーの後を継ぎ、王立研究所の教授になりました。
ファラデーの市民講座もとても好評でした。

クリスマス講演の「ロウソクの科学」は書籍化されていて、今でも読むことができます。



受講者のケンケンさんから感想をいただきました。

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電験を勉強したきっかけは発電工場に勤務している為、電気の知識を習得したいという思いから始めました。


ボイラーを生かしタービンを回し電気を作る流れは、電験の電力の分野(火力発電)に出てきます。又、工場内の様々な機器は電気の知識を必要とするものが多々あります。


電験を勉強をしていくなかで多くの公式を目にし暗記では対応出来ない問題にあたり行き詰まりを感じていました。


ホームページや書店の本など色々と見てみたがとても理解できるレベルに達する事ができませんでした。


田原さんの講義を受けて公式を理解する大切さを知ることができました。
また難問を図にしてイメージすることや考えて方を変えてみることは解答の近道だと実感しています。


一年を通して理論の講義を繰り返し見て感じたことは、はじめ電気の世界(磁気の世界、静電の世界)がぼんやり見えていたものが、徐々に慣れてきているように感じています。


これらの知識を現場でも役に立てられるよう次回の試験に向けてチャレンジしていきたいと思います。

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電気というのは、身近なところにあり、生活を大きく変化させてきました。


電気のことを理解すると、身の回りの見え方が代わってくると思います。


ケンケンさんのように、発電工場で勤務されていると、なおさらだと思います。


理解することを目標にして、その結果として、問題が解けて、資格が取れるというように考えると、未来に対してポジティブな気持ちになりやすいのではないかと思います。

デンヨビの無料講義はこちら
エネルギーには、いろんな種類があります。

・力学的エネルギー
・熱エネルギー
・光エネルギー
・化学エネルギー
・核エネルギー
・電気エネルギー

その中で、もっとも利用しやすいエネルギーが電気エネルギーです。

他のエネルギーに変換するときのロスが少ないですし、電線を通して遠隔地に送ることができます。

このようなメリットがあるので、エネルギー資源を利用するときには、「発電」によって、一度、電気エネルギーに変換してから利用するんですね。

現在の生活は、身の回りに電気エネルギーがあふれかえっていますが、電気エネルギーが利用可能になったのは、実は、それほど昔のことでは
ありません。

2つの画期的な発見によって、利用可能になりました。

最初の大発見は、1800年ころに起こったボルタ電池の発明です。

1800年ころといえば、日本では江戸時代中期、伊能忠敬が日本を旅して地図を作っていたころです。

それまでは、電気といえば静電気。

金属を布でこすって帯電させ、放電させてバチっと火花が散るというのが電気だったんです。

これでは、利用できませんよね。

ボルタ電池が見つかったきっかけは、意外なところにありました。

1700年後半にカルヴァーニという人が、導線に異なる金属板をつないで、死んだカエルの足に触れるとカエルの足がビクンと動くのを発見し、

動物に電気の源があると考えて「動物電気」と名づけたんです。

「カエルは関係ないんじゃないのか?」

と考えた物理学者のボルタは、水溶液に異なる金属板を浸して、導線でつなぐと、継続的に電流が流れることを確認。その仕組みを改良してボルタ電池を作りました。

この人です。



これによって、人類は初めて「電流」を手に入れたのです。

「電流」という新しいツールを手に入れた人類がやったことは何か?

それは「電気分解」です。

水溶液と電極のさまざまな組み合わせで電気分解をしました。

これによって、次々と新しい元素が見つかったのです。

電気分解による元素の発見を最も得意とし、「元素ハンター」と呼ばれた男。

それが、デービーです。

デービーはこの人↓(ハンサムで人気があったそうです)




彼は、この方法で6つの元素を発見しました。

今なら、確実にノーベル賞ですね。

しかし、デービーが発見した最も価値のあるものと呼ばれているものは、これらの6つの元素の他にあります。

それは、電気に関する2つ目の画期的な発見に深く関わっています。

続きは、来週の記事に書きますので、お楽しみに!
sarphさんは、多くの資格試験で合格している方です。

そこには、「過去問と分かりやすい参考書で勉強する」という成功法則があり、そのやり方で、多くの資格を取得してきているのだそうです。

しかし、電験3種には、そのやり方が通用しなかったのだそうです。


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いつもお世話になってます。


電検3種の挑戦は昨年の5月からです。


いつものように「過去問題集」と分りやすい参考書を5冊購入し、1日平均3~4時間勉強したんですが、“全く歯が立たない”というのが本音でした。


それでもなんとか「法規」だけは引っ掛かってくれました。


今までやってきた、資格には「過去問題の反復学習」というノウハウが役に立たないのです。


参考になるかどうかわかりませんが、これまでわたしが取得してきた資格のハウツウを 関心のある方に誰にでも詳しく無料で教えてきました。


今までは私は以下のテキストと問題集でそんな苦労も知らずしてに国家試験を取得できました。


第2種電気工事士ならば
テキスト「2012年第2種電気工事士筆記問題集」社団法人日本電気協会
オーム社 技能試験テキスト 「二種電工技能試験DVD付」 オーム社

第1種電気工事士
テキスト「第1種電気工事士筆記筆記試験完全マスター」社団法人日本電気協会
オーム社問題集 「第1種電気工事士筆記試験模範解答集」 オーム社
技能試験テキスト 「一種電工技能試験DVD付」 オーム社

ボイラー一級、二級
問題集ーインターネットで少し古いものでしたら、ダウンロード可能
2級は過去問題集を販売しています。
問題集「ボイラー協会、過去問題集」1冊500円、6~10冊位

危険物乙4
「基礎から最新問題までよくわかる乙4類危険物取扱者受験教科書」藤本博之著

第3種冷凍機械
「第3種冷凍機械過去問題集」
「SIによる上級冷凍受験テキスト」

消防設備士
問題集「これだけはマスター!第四類消防設備士試験 筆記鑑別編」
工藤正孝,電気書院


以上のような資格は過去問を徹底的にマスターすれば難なく合格できたのですが…。


しかしこの「電験3種」について言えば、田原先生がいつも仰るこの過去問だけでは通用しない。つまり同じような問題がほとんど無いのには驚かされました。


同じような問題に見えても、方程式はそのまま使えず、本当にその問題が分かっていないと解けないということに、昨年の試験をうけてつくづく実感しました。


これは電検3種に対する理解が深くなったというのでしょうか?


それで昨年は田原先生を知る前でしたから、「ユーキャン」など企業の資格取得は数万から数十万円という高価なものが多い中、インターネットで探してみて比較的安い「S式」と「K式」をそれぞれ4~5万円で購入しました。


ところが仕事を終えて、1日5~8時間喫茶店やファミリーレストランなどで勉強をしてやっと「電検3種」の過去問題を6割程度にしか理解できませんでした。


今年は解答を見る勇気もありまん。


今年に入って時々田原先生の講義をネットで見させて頂くのですが、田原先生はビジネスだけではなく、本当に“みなさんに「理論」を解らせてあげたい”、“電検3種などに合格させてあげたい”という熱いものがネットを通じて伝わってきます。


私の願いも、私を含めて皆さん全員に「電検3種」を始め欲する資格を取得していただくことです。


これからもよろしくお願いします。

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資格試験対策について、たくさんの成功体験を持っているsarphさんが、そのやり方とは違うやり方をするというのは、難しいことです。

にもかかわらず、現状をしっかりと受け止めて、新しいやり方に挑戦しているのがすばらしいです。

それは、簡単なことではないと思います。


理論分野の問題は、理解の抽象レベルを1つ上の階層に上げて、

「表面的には違うように見えるけれど、上の階層では<同じ>だ!」

という理解をする必要があります。


電気工事士などの場合は、過去問と似た問題が出題されるので、理解の抽象度を上げなくても合格できるんです。


でも、電験3種の理論や機械では、それが通用しません。


勉強法を変えなくてはならないのです。


僕は、高校物理で理解の抽象レベルを上げるためにどうすればよいかを10年以上実践してきました。


理解の抽象レベルを上げるための超具体的なノウハウを持っています。


これが、他の電験3種対策講座との一番の違いです。
一度、うまくいったやり方があると、そのやり方を手放すのが難しくなります。

うまくいけばいくほど、そこから抜け出すのが難しくなるのです。

これは、物理学の歴史をふりかえっても明らかなことです。


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物理学の世界では、ニュートン以来「機械論的自然観」に基づき、発展してきました。

自然界は、原子という安定な粒子からできていて、すべての物質や現象は、その原子の集合と離散、運動によって説明できると考え、それらを支配する法則と初期条件を知れば、未来を予想できると考えたのです。

ニュートン力学は、天体の運動や、マクロな物体の運動を十分な精度で予想することができました。

ニュートン力学の成功は、機械論的自然観に対する確信を強めました。

また、キリスト教世界においては、自然を支配する法則は、この世界の創造主の設計図を意味するため、自然法則を発見するということは、創造主である神の意図を知るという意味もありました。

アインシュタインは、電磁気学から生じた座標変換に対する矛盾を解決するために、ニュートン力学を発展させて相対性理論を作りましたが、それは、機械論的自然観を脅かすものではありませんでした。

しかし、光や電子についての実験から生まれた量子力学は違いました。

光や電子が、粒子性と波動性の二重性を持つことが明らかになり、波動性を記述する

「シュレディンガー方程式」

によって求まるのは、「存在確率分布」なのです。

つまり、ニュートン力学以来、自然を理解するためのやり方であった、

Step1 ある物体に注目し、法則を書き下す。
Step2 法則の微分方程式を、ある初期条件のもとで解く。
Step3 解が求まり、その物体の未来の状態が予測できる。

という枠組みが成り立たないのです。

これは、機械論的自然観の崩壊も意味します。

さらには、自然法則=神の設計図 という位置づけも危ういものになります。

そのため、量子力学の考え方を、多くの物理学者はなかなか受け入れることができませんでした。

あのアインシュタインでさえ、

「神はサイコロ遊びをしない」

といって、量子力学の確率的な解釈を拒んだのです。


機械論的自然観が大成功を収めていたがゆえに、そこから抜け出すのは、非常に難しいことだったのです。


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大学生になって、はじめて量子力学を勉強したときに、それまでのやり方や考え方が通用せず、混乱しました。

力学などの決定論的な物理をマスターして得意になっていたので、そのやり方に固執していたんです。

その結果、量子力学にすごい苦手意識を持ちました。

そして、嫌いになりました。

何年か経って、背景や歴史を知り、学びなおしてようやく理解することができました。

そのときに知ったのは、

理解の仕方というのは1つだけじゃなくて、たくさんあるということでした。

この経験の後、理解できないときは、理解の仕方が間違っているんじゃないかと疑うようになりました。

そして、それは、異なる理解の仕方を身につけるチャンスでした。

今の僕は、大学生のころよりは理解力がありますが、その理由は、理解したい対象に対して、複数の理解の仕方を持っていて、さらに、それらでうまくいかないときは、新たな理解の仕方を検討するという柔軟性を持っているからです。

暗記中心の勉強だけしかしてこなかった人が、理解型の勉強に取り組むことで得られるものは大きいと思います。

複数の理解モデルを持ち、それを切り替えることによって、これまで理解できなかったことが簡単に理解できるようになると、自分自身の可能性が大きく広がると思います。