エネルギーには、いろんな種類があります。

・力学的エネルギー
・熱エネルギー
・光エネルギー
・化学エネルギー
・核エネルギー
・電気エネルギー

その中で、もっとも利用しやすいエネルギーが電気エネルギーです。

他のエネルギーに変換するときのロスが少ないですし、電線を通して遠隔地に送ることができます。

このようなメリットがあるので、エネルギー資源を利用するときには、「発電」によって、一度、電気エネルギーに変換してから利用するんですね。

現在の生活は、身の回りに電気エネルギーがあふれかえっていますが、電気エネルギーが利用可能になったのは、実は、それほど昔のことでは
ありません。

2つの画期的な発見によって、利用可能になりました。

最初の大発見は、1800年ころに起こったボルタ電池の発明です。

1800年ころといえば、日本では江戸時代中期、伊能忠敬が日本を旅して地図を作っていたころです。

それまでは、電気といえば静電気。

金属を布でこすって帯電させ、放電させてバチっと火花が散るというのが電気だったんです。

これでは、利用できませんよね。

ボルタ電池が見つかったきっかけは、意外なところにありました。

1700年後半にカルヴァーニという人が、導線に異なる金属板をつないで、死んだカエルの足に触れるとカエルの足がビクンと動くのを発見し、

動物に電気の源があると考えて「動物電気」と名づけたんです。

「カエルは関係ないんじゃないのか?」

と考えた物理学者のボルタは、水溶液に異なる金属板を浸して、導線でつなぐと、継続的に電流が流れることを確認。その仕組みを改良してボルタ電池を作りました。

この人です。



これによって、人類は初めて「電流」を手に入れたのです。

「電流」という新しいツールを手に入れた人類がやったことは何か?

それは「電気分解」です。

水溶液と電極のさまざまな組み合わせで電気分解をしました。

これによって、次々と新しい元素が見つかったのです。

電気分解による元素の発見を最も得意とし、「元素ハンター」と呼ばれた男。

それが、デービーです。

デービーはこの人↓(ハンサムで人気があったそうです)




彼は、この方法で6つの元素を発見しました。

今なら、確実にノーベル賞ですね。

しかし、デービーが発見した最も価値のあるものと呼ばれているものは、これらの6つの元素の他にあります。

それは、電気に関する2つ目の画期的な発見に深く関わっています。

続きは、来週の記事に書きますので、お楽しみに!