No.86 金沢だより<2月> | DEN

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「田」俳句会のブログ

令和六年能登半島地震は石川県内各所に大きな被害をもたらしましたが、一歩一歩復旧が進んでいます。いつの間にか兼六園の梅が咲き始め、河北潟の白鳥の北帰行が近づいています。少し遠出をしたくなり、観梅に、龍を探しに、京都を訪いました。



●河北潟周辺の白鳥

河北潟を少し離れた収穫後の田んぼ二枚に、白鳥のための水が張られていました。およそ千羽ほどの白鳥の長閑な姿に魅了されました。白鳥を見た帰路は内灘の被災地の現実を見せつけられました。


長閑な白鳥たち

地震禍の能登を離れた白鳥もいると思います。近くに寄っても逃げません。




白鳥それぞれマイペース

一斉に同じ方向に首を並べる時もありますが、羽を伸ばしたり日向ぼこしたりの白鳥も。



●北野天満宮

ほどよい梅の咲き頃の参道には、菅原道真公にちなんだ撫牛(臥牛の石像)がたくさんいました。よく手入れされた梅園は紅白とも満開の梅。その華やかさに圧倒されました。


白梅と撫牛



梅園「花の庭」



●妙心寺

目当ての龍を見に天満宮から足を伸ばしました。妙心寺は法堂(はっとう)の、狩野探幽「雲龍図」です。探幽55歳の時に描かれ、京都随一ともいえる天井龍です。


八方睨みの龍

法堂は座禅や法話などに使われています。探幽の龍の下で修業ができるなんて羨ましい。



●龍安寺

石庭で有名な世界遺産、龍安寺。その本堂・方丈の細川護熙筆「雲龍図」の襖絵。約3年かけて描いたという襖絵40面、一度は見たいと龍安寺へ向かいました。三寺社巡り、バスと徒歩で一万三千歩でした。


「雲龍図」襖絵の一部

首相を経験された方の本格的な作品。静かな迫力が伝わってきました。


朱雀記