No.72 金沢だより<12月> | DEN

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「田」俳句会のブログ

金沢に冬将軍がやってきました。連日の寒波、鰤起し、霰、少しですが初雪も。鈍色の空と寒さにおののき冬籠になりがちですが、冬青空を狙って師走の街中に句材を拾いました。



●金箔の雪吊?「金箔きらら」

武藏が辻周辺の夜の街路が輝いています。「金箔きらら」のイルミネーションが夕方よりライトアップされます。木の入ってない雪吊オブジェクトです。金箔は雪の結晶の模様です。


エムザ前の金箔きらら。髪を結う女性の彫刻が入っています。



●近江町

ずわい蟹を初め、加賀野菜、生花、衣類、何でも売っている近江町市場。腸を取り去った立派な鮭がずらりと吊られています。正月用に注文された札が付いています。市場を出て、バス停近くにある紙屋のショーウィンドーに見惚れました。


吊売りの鮭。忙しい年の市の様子。


立体折紙、去年今年? サンタクロースや兎、十二支など。



●冬日和

冬青空は賜りものです。一人で、犬を連れて、友人と出掛けて、小さな冬を見つけました。


寒鴉。冬芽のたくさん付いた桜の木にいる鴉が楽しそうでした。

〈極月の人を見てをり寒烏 加藤楸邨〉


冬蕨。俳句を始めて、初めて出会いました。吟行会で友人に教えてもらいました。

〈冬の花蕨渦なす煙上ぐ 小林千史〉


枇杷の花。家の近くの郵便局へ行く路地で。

〈裏口へ廻る用向き枇杷の花 山崎ひさを〉


朱雀記