一月の勉強句会 ~福永耕二と仲栄司~ | DEN

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「田」俳句会のブログ

一月二十六日(土)、勉強句会「福永耕二を読む」を行いました。

 

今回は『墓碑はるかなり』の著者である仲栄司さんが参戦。

栄司さんはそれぞれの発表について、丁寧にコメントをしてくださいました。

いつもとは違う雰囲気に、参加者一同、目を輝かせ活気あふれる勉強句会となりました。

 

特に主宰の発表では、主宰と栄司さんが互いに身を乗り出すほどの熱い議論が交わされました。

 

『墓碑はるかなり』のあとがきにはじまり、今まで主宰が発表されてきた議題についても改めて栄司さんにお伝えして、頂いた回答について更に議論を広げ……といった具合に、いつまでも話題は尽きません。

結局、後半の席題句会もあるのでなんとか切り上げましたが、主宰も栄司さんもまだまだ語れるぞといった雰囲気でした。

主宰がとてもいきいきとしていらしたのが印象的で、また、それが嬉しく思われました。

 

また、栄司さんには「福永耕二は相馬遷子への強い想いがあった」と熱のこもった発表をしていただきました。

今までの勉強句会ではあまり話題に上らなかった相馬遷子ですが、そのあたりを掘り下げてみるのも面白そうです。

 

議論が白熱して充実したものとなった結果、席題句会は大急ぎで行われました。

「30分で5句なんて無理!」と思いましたが、気づけば30分後にはちゃんと手元に句が揃っていました(善し悪しは別にして)。

こうして俳句というのは鍛えられていくのだなあとしみじみ実感いたしました。

 

はじめてお会いした仲栄司さんは、とても明るく優しく、そして頼もしく感じました。

栄司さんがいるとその場の空気が明るく変わるのは、やはりお人柄なのだろうな、と思います。

勉強句会は残り2回。

栄司さんの『墓碑はるかなり』の熱量に負けないように、しっかりと学んでいきたいです。

 

(井の頭公園にある動物園へ栗鼠を見に行きました)

 

笠原小百合 記