第六十回角川俳句賞授賞式と史子さんを祝う会 | DEN

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「田」俳句会のブログ

 2015年1月16日(金)、第六十回角川俳句賞の授賞式が東京會舘にて開催されました。応募総数835編の作品の中から柘植史子さんの「エンドロール」が選ばれ、栄えある第六十回角川俳句賞に輝きました。


第六十回角川俳句賞授賞式1
 授賞式では、「エンドロール」を押してくださった選考委員の池田澄子さんから講評があり、そのあと記念品・賞金の授与へと移りました。史子さんの受賞に際しての謙虚なおことばに、我々も受賞の重みと悦びをあらためて噛みしめる思いでした。最後は編集長のつげ幻象さんから花束が贈呈され、我々の悦びは最高潮に達しました。史子さん、第六十回の角川俳句賞受賞、おめでとうございます!


 池田澄子さんの講評では、 「ことばは静かであっさりしているが、表現は的確。鋭い感性で捉えられているが、作品は上手そうな顔をしておらず、読者にすべてが委ねられている。理屈や主張がなく、我慢が効いている。自然体だけど非凡」といったおことばをいただき、あらためて「俳句は我慢の詩」であることを深く心に刻まれた一日でした。


 授賞式のあとは、歌人・俳人合同の新年会へと移り、史子さんは多くの俳人に囲まれながら祝福を受けられました。会の途中には、歴代の角川俳句賞作家が檀上に揃い、角川俳句賞の歴史的な意味や重みがあらためて認識される一幕もございました。


角川歌人・俳人新年会

 新年会も終わりに近づいたころ、田主催の「柘植史子さんを祝う会」へとお声がけした俳人を誘導し、すでにお集まりいただいた田会員に迎えられて会は始まりました。


 乾杯のあと、みなざっくばらんに歓談される中、幻象さんの進行のもと、史子さんからのご挨拶と主宰からの祝辞へと移り、さらに来賓の方の中から第五十回、第五十八回角川俳句賞作家のお二人、仲寒蝉氏、広渡敬雄氏からも祝辞をいただきました。また、今回の受賞のキャスティングボードを握られた選考委員の小澤實氏からも祝辞を頂戴し、選考過程の一幕もご披露いただきました。最後は角川俳句・短歌の編集長である鈴木忍氏からの祝辞で締めくくり、会はおひらきとなりました。


 たいへん心あたたまる会となりましたこと、幹事としてあらためて主宰、副主宰はじめご準備、ご参加いただいたすべての方に厚く御礼申し上げます。また、幻象さんには司会役として臨機応変に進行いただき、ありがとうございました。

 授賞式、新年会にご参加されました史子さんのご主人様、義姉様もお疲れさまでした。日頃から田を支えて下さり、この場を借りてあらためて感謝申し上げます。

 最後に受賞されました史子さんに心よりお祝い申し上げます。史子さんの受賞を糧にこれからも一歩一歩、田も前に進んでいければと思います。                               

                                     (栄司記)


史子さんを祝う会会場2