洋種山牛蒡 | DEN

DEN

「田」俳句会のブログ

竹似草の項で、お話した、「色水葡萄:色水草」。此れは子供時代の私達の勝手なネーミング。

インターネットで調べたら、この草の名前は”洋種山牛蒡」との事。

人生後半で始めて知ったこの事実。改めて、身の引き締まる想いでした。
洋種山牛蒡 洋種山牛蒡

この実は、夏の盛りの頃=水遊びが出来る頃。濃紅色に熟れて、潰すと、水が赤い色に染まるので、子供の色水遊びには必需品でした。

色々な色の水を作って、オレンジジュースや、苺水、メロン水等と名づけて遊んでいました。

この草の葉も、水中で揉むと、緑色が出ました。

ただ今判った事なのですが、洋種山牛蒡は、毒性があるとの事。そんなこと、当時は、子供達は誰も知りませんでした。

竹似草はその容姿といい、汁液といい、あまり好もしいものには見えず、毒が在ると信じられていました。

色水の、制作材料としては、色紙が有りました。千代紙ではなく、色紙です。

染料が、水溶性塗料仕様であったのか。濡れると直ぐ水に流れ出ました。夏など、汗をかいた手で折っていても手が色に染まった記憶が有ります。

此れは、24色近く色が有り、色水屋さん(子供遊びの定番職種)には必要不可欠のものでしたが、洋種山牛蒡の作る色水は、そのどれにも無い、貴重な色を提供してくれました。


写真の、洋種山牛蒡は、区民センターの2階の屋上のプランターに咲いていました。

きっと、鳥が?運んできた物と思われます。鳥の運び来るこの様な植物を、実生の植物と言ったりするそうです。

八川