同じ条件なら、給与は【交通費アリ】で実施すると、税金が安くなる! | ドラマ監修の税理士が教える!おひとりで出来ちゃう確定申告!

ドラマ監修の税理士が教える!おひとりで出来ちゃう確定申告!

田園調布・自由が丘・奥沢の税理士が、勝ち組の経営者が必ず知っている経営のノウハウをお伝えしています。会計・経理・財務・節税が中心となりますが、経営論についても触れていきます。今よりもちょっと上のステージの経営者を目指していきましょう。

こんにちは、東京都大田区・田園調布税理士事務所の所長の山内です。







最近、飲食店・アパレル・ネイルサロンなどなど、人材がなかなか集まりません・・という業種が多いですね~。



地元の駅前などをフラフラ歩いていると、いたるところでバイト募集の看板や張り紙を見かけます。









時給1000円。










私が高校・大学ぐらいの頃でしたら、「なかなかいいじゃん!」と思った相場なんですけど、社会人ともなると、安く見えますよね~。


うーん、薄汚れたオトナになってしまいましたかね(汗)










さて、今日はそんなところから、お給料のハナシです。



社長としては、人件費というのは極力安上がりにしたいものですが、そんなこんなで採用がなかなか決まらない。








ここで、時給をちょっと上げた状態で、再度募集をかけようと考えた。


もともとは、時給は1,000円だったんだけど、これを1,100円にしようと思った。








でも、よくよく考えてみたら、この給料には、交通費は支給をしていないことを思い出した。


だから、2通りの考え方があるかも知れないと思った。








【A案】時給1,100円。交通費支給ナシ。

【B案】時給1,000円のままだけど、交通費支給アリ。





A案とB案、結局の支出額が同じだったとした時、果たしてどっちが良いのか???











税金的にはですね~、会社・従業員ともにB案が望ましいんです。


例えばですね、それぞれの条件で働いていって、次のようになったとします。






【A案】給与1,100,000円

【B案】給与1,000,000円+交通費100,000円








このとき、会社側としては?




【A案】給与1,100,000円が経費となる。

【B案】給与1,000,000円が経費となって、交通費も経費となる。




ただし!交通費は消費税がかかってるので、消費税を納める立場の会社であれば、消費税が安くなることになります。

(給与に消費税はかからないので、消費税が高くなったり安くなったりはしません。)









そして、従業員側はどうでしょう?



【A案】給与1,100,000円をベースに所得税計算 → 納付が若干あります。

【B案】給与1,000,000円をベースに所得税計算 → 納付ゼロ円で済みます。










ということで、できる限りであれば、給与+交通費支給の形態にした方が、税金的にはトクになることが分かります!











・・とは言うものの、これはあくまで税金的に述べているだけですからね?


やっぱり募集の張り紙を見たとき、まっさきに注目するのは時給。








1,100円か1,000円か。







見栄えの問題もありますから、人の集まりやすさ(=経営の面)で言えば、時給は高い方が無難なのかも知れませんネ。














ひとまず、税金トリビアでした!




今日もお読みくださりありがとうございます!