こんにちは、東京都大田区・田園調布税理士事務所の所長の山内です。
最近、飲食店・アパレル・ネイルサロンなどなど、人材がなかなか集まりません・・という業種が多いですね~。
地元の駅前などをフラフラ歩いていると、いたるところでバイト募集の看板や張り紙を見かけます。
時給1000円。
私が高校・大学ぐらいの頃でしたら、「なかなかいいじゃん!」と思った相場なんですけど、社会人ともなると、安く見えますよね~。
うーん、薄汚れたオトナになってしまいましたかね(汗)
さて、今日はそんなところから、お給料のハナシです。
社長としては、人件費というのは極力安上がりにしたいものですが、そんなこんなで採用がなかなか決まらない。
ここで、時給をちょっと上げた状態で、再度募集をかけようと考えた。
もともとは、時給は1,000円だったんだけど、これを1,100円にしようと思った。
でも、よくよく考えてみたら、この給料には、交通費は支給をしていないことを思い出した。
だから、2通りの考え方があるかも知れないと思った。
【A案】時給1,100円。交通費支給ナシ。
【B案】時給1,000円のままだけど、交通費支給アリ。
A案とB案、結局の支出額が同じだったとした時、果たしてどっちが良いのか???
税金的にはですね~、会社・従業員ともにB案が望ましいんです。
例えばですね、それぞれの条件で働いていって、次のようになったとします。
【A案】給与1,100,000円
【B案】給与1,000,000円+交通費100,000円
このとき、会社側としては?
【A案】給与1,100,000円が経費となる。
【B案】給与1,000,000円が経費となって、交通費も経費となる。
ただし!交通費は消費税がかかってるので、消費税を納める立場の会社であれば、消費税が安くなることになります。
(給与に消費税はかからないので、消費税が高くなったり安くなったりはしません。)
そして、従業員側はどうでしょう?
【A案】給与1,100,000円をベースに所得税計算 → 納付が若干あります。
【B案】給与1,000,000円をベースに所得税計算 → 納付ゼロ円で済みます。
ということで、できる限りであれば、給与+交通費支給の形態にした方が、税金的にはトクになることが分かります!
・・とは言うものの、これはあくまで税金的に述べているだけですからね?
やっぱり募集の張り紙を見たとき、まっさきに注目するのは時給。
1,100円か1,000円か。
見栄えの問題もありますから、人の集まりやすさ(=経営の面)で言えば、時給は高い方が無難なのかも知れませんネ。
ひとまず、税金トリビアでした!
今日もお読みくださりありがとうございます!