2023年11月の国宝を巡る旅、3日目の25日は奈良市からのスタートです。
写真は京都 高山寺の国宝 石水院です


宿から近鉄奈良駅の方に向かう途中、興福寺の国宝 五重塔が見えました。

 この日は午前中に奈良市内の天皇陵を巡りましたが、これは次回にまとめて紹介します。

近鉄奈良線で向かった京都駅では、インバウンドが復活し多くの外国人でごった返していました。

京都駅から13km北西にある本日の目的地 高山寺へは、JRバス 高雄・京北行に乗車し50分ほどです。

栂ノ尾(とがのお)で下車すると、すぐそばに参道がありました。

石段の参道では紅葉が始まっていました。

参道を昇ると右側に石水院の門がありました。

こちらが国宝 高山寺石水院(五所堂)です。

鎌倉前期の建築で、世界文化遺産 古都京都の文化財にも指定されています。

高山寺所蔵の鳥獣戯画のレプリカも展示されていました。

縁側から見える紅葉も見頃で見事な襖絵のようです。

こちらは縁側からの眺めです。

欄間の透かし彫りや格子戸も見事な美しさです。

格子戸の中には可愛らしい善財童子の像が。欄間の木額は富岡鉄斎の筆だそうです。

境内の紅葉は緑とのコントラストが見事でした。

紅葉の中、本堂がひっそり佇んでいました。

本堂正面の石段から紅葉と杉木立の中を下山しました。

帰り道は、バスを途中下車し、京福嵐電 宇多野駅から嵐山方面へ。

ちょうど線路の先に、燃えるような夕焼けが見えました。

 鹿王院駅で下車し、本日のもう一つの目的、嵯峨野の広沢池へ。

夕暮れの中、満月に近いお月様が輝いていました。

広沢池は古くから月見の名所で、西行や後鳥羽上皇が和歌を詠んでいます。

松尾芭蕉も「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」の句を残しています。

お月様は見る場所により、池に映る夜空も含め色々な表情を見せてくれます。

水面に映る月の姿を捉えたかったのですが、この日はやや風があり、

うまく捉えることは出来ませんでした。

 何年か前に訪れた時は月が出る前でした。今回は月の出る時間を確認して来ましたが風もあり残念でした。またいつか、機会があれば挑戦したいと思います。

 この日は奈良に戻り、翌日は飛鳥などの天皇陵を巡りましたが、それはまた次回で。