2023年11月の国宝を巡る旅、2日目の24日は、大阪阿部野橋から近鉄に乗り、藤井寺駅からスタートです。
写真は紅葉の長谷寺です。
藤井寺市は、前日訪れた堺市と、羽曳野市とともに2019年、「百舌鳥・古市古墳群」として世界文化遺産に登録されています。
45件の古墳が構成資産となっていますが、そのうち天皇陵を今回の旅では巡りました。
藤井寺駅前でレンタカーを借り、まずは1kmほど北西の第21代雄略天皇陵へ。
雄略天皇は中国の史書 宋書の倭の五王の''武王''に比定されており、埼玉県行田市の稲荷山古墳からは名前の入った鉄剣が出土され、実在が確認される最古の天皇とされています。
次に3kmほど南の第14代仲哀天皇陵へ。
仲哀天皇は神話でお馴染みの日本武尊ヤマトタケルノミコトの子とされています。
次に1km南の第24代仁賢天皇陵へ。
仁賢天皇は仁徳天皇のひ孫で、皇位継承の争いを避けて弟と逃れていた後、弟の顕宗天皇に次いで即位したとされています。
次に1km南にある弟の顕宗天皇の前の第22代清寧天皇陵へ。
清寧天皇は雄略天皇の子で、前述のとおり顕宗天皇を後継に迎えたとされています。
次に1km東の第27代安閑天皇陵へ。
安閑天皇は仁賢天皇の2代あとの継体天皇の子で、66歳で即位されたそうです。
次に2kmほど北にある第15代応神天皇陵へ。
応神天皇は仲哀天皇の子で、仁徳天皇の父にあたります。
天皇陵は仁徳陵に次ぐ全国2番目の大きさです。
次に2km北東の第19代允恭天皇陵へ
允恭天皇は仁徳天皇の子で兄2人に次いで即位されました。
次に13km東の香芝市にある第23代顕宗天皇陵へ。
顕宗天皇は前述の仁賢天皇の弟で兄と一緒に逃れていた後、清寧天皇の後継とされ即位されました。
次に2km北、顕宗天皇、仁賢天皇の次に即位された第25代武烈天皇陵へ。
武烈天皇には後継の王がなく、崩御された後は、応神天皇の5世の孫、継体天皇が後継となられました。
この後は、約20km東にある桜井市の長谷寺へ。
駐車場から仁王門に向かう途中、紅葉が見事でした。
こちらの立派な仁王門は重要文化財に指定されています。
仁王門から本堂へと続くこの登廊も重要文化財で、石段は399段あるそうです。
この後、登廊は右に折れますが、
本堂まで真っすぐ続く石段には綺麗な鉢花が並べられ、撮影スポットになっていました。
再び登廊を昇ると、左側には石灯籠が並んでいました。
登廊は今度は左に折れ、本堂までの最後の昇りです。
左手に本堂の舞台が見えてきました。