2023年6月の国宝を巡る旅、3日目16日の前回の続きは諏訪湖からです。
 写真は上田市安楽寺の八角三重塔です。


 巨大な丸太が斜面を下る"御柱祭"で有名な諏訪大社は、諏訪湖南側の上社前宮・本宮、北側の下社春宮・秋宮の4箇所に分かれています。

 まずは高遠城からの峠を下ってすぐの上社前宮へ。

国道沿いの大きな鳥居をくぐり参道を進むと、林の両側に柱が見えてきました。

右側が、一の御柱、

左側が二の御柱。

 諏訪大社は各宮とも四隅に御柱が建っています。

 7年に一度の御柱祭では、計16本の御柱となる巨木を山から切り出し、坂を下る勇壮な"木落し"を経て、各宮に建てられます。

 804年の平安時代、桓武天皇の御代から続く大祭で、現代でも諏訪地方の氏子20万人以上が参加するそうです。

 林の奥には上社前宮の本殿が鎮座していました。

 次に1km余り北西の上社本宮に向かいました。

鳥居をくぐり境内を進むと

屋根付きの長い廊下の布橋が。

布橋を出ると右手に本宮一の御柱が。

左手の高い木立の中、参拝所を進むと

左右の片拝殿と中央に幣拝殿が。いずれも国の重要文化財です。

 次に諏訪湖の北東側の下社秋宮へ。

大鳥居を進むと正面に大きなしめ縄の神楽殿が。

その奥の左右の御柱の先には

幣拝殿が、左右の片拝殿と共に鎮座していました。いずれも国の重要文化財です。

 次に1km余り北西の下社春宮に向かいました。

鳥居の先の進むと

左右の御柱と神楽殿。その先へ進むと

こちらも左右の片拝殿と共に幣拝殿が鎮座していました。こちらも国の重要文化財です。

春宮の左手には砥川の清流が流れ、

浮島橋を渡って進むと

ユーモラスな形の"万治の石仏"が現れました。岡本太郎も、世界中でこんなに面白いものは見たことがない、と絶賛したそうです。

 ちなみに諏訪大社は富士山と立山を結ぶパワースポットのレイライン上にあり、特に下社は恋愛運・結婚運にご利益があるそうで、

年ごろの親族にお守りを購入しました。

 この後、峠を越えて北上し、上田市の別所温泉にある常楽寺へ。

立派な鐘楼と本堂の左手を進み、

木立の中、階段を昇ると、塔が見えてきました。

国宝 八角三重塔です。鎌倉後期の建築で、中国宋の時代の唐様を取り入れた、日本唯一の木造八角三重塔だそうです。

 この後、千曲川を北上し千曲市の姥捨へ。

棚田から長野市が見渡せる絶好のビュースポットです。

田植え後の水を溜めた水田は鏡のようで

青い空の下、

いつまでも佇んでいたい気分になります。

近くのお寺 長楽寺のお堂からも

この眺望が見渡せます。

山上にはノスタルジックな姥捨駅が。ここからの眺めは"日本三大車窓"だそうです。

 この後、日本海に向けて北上。上越妙高駅でレンタカーを返し、

特急しらゆきに乗車して、この日の宿、新潟へ。

 この続きは、また次回で。