2023年5月の国宝を巡る旅、28日には所用の合間に熊谷市の歓喜院 かんぎいん を訪れました。写真は国宝の聖天堂です。


熊谷駅からバスで30分、妻沼めぬま聖天前で下車すると

立派な 貴惣門 が迎えてくれました。

横から見ると三つの破風を持つ珍しい形式です。国の重要文化財に指定されています

境内を進むと、平安末期の武将 斉藤実盛の像が。自己の守り本尊を祀って聖天宮と称したのが始まりだそうです。

境内を進むと中門があり、

その先には仁王門が。

仁王門をくぐると御本殿が見えてきました。

この本殿の建物 聖天堂が平成24年に国宝に指定されました。拝殿・中殿・奥殿からなり、江戸初期の火災の後、江戸中期に再建されました。

ひさしの下には見事な彫刻が。

中殿の壁面にも。

更に秀美は奥殿です。

色々な説話が透かし彫りになっています。


南側の次は西側へ



子供の持つ凧の糸も透かし彫りです。

そして北側です。


下の絵では相撲を取っています。

縁取りにも彫刻が。

 見事な彫刻に只ただ圧倒されました。埼玉の日光と称されているのも納得です。

右側の獅子の上の子供は、あかんべ をしているそうです。

大名・殿様ではなく庶民がお参りする寺院なので彫刻も自由でユーモラスとのことです。

 この日はまだ5月というのに最高気温は30度、さすが熊谷でした。

 次回は鎌倉の国宝の旅をご紹介したいと思います。