10) 適正なブラケットポシショニング
矯正装置のうち直接歯に接着され
ワイヤーの力を歯に伝える部分を
ブラケットといいます
銀色のもの
・透明なもの
・歯の裏につけるものなどがあります
以前はスタンダードエッジワイズといって
すべてがベースに垂直にスロットがきってありましたが
現在では歯の角度に合わせてベースから
7°・14°というように
角度をつけてスロットがきってあり
まっすぐなワイヤーブランク(
アーチ型につくられたワイヤー)
・・・をセットすれば
自然と歯がいい角度でならぶ
ストレートワイヤー法が主流となっております
この方法はアンドリュース先生が開発した方法で
最初に先生が学会発表した際
私たち日本の矯正歯科医にはおなじみの
ハワイのジョージ・ウエサト先生が質問に立ち
わざわざハワイイから懐に忍ばせてきた
ストレート・レングス(まっすぐな針金)をだして
おもむろに
「ハワイイではこれがストレート・ワイヤーです」
といって満場の笑いを誘ったエピソードがあります
アンドリューズ先生には有名な
"Six keys to normal occlusion(正常な噛み合わせの6っつの鍵)"
なる論文が存在しますが
理想的な歯ならびと
噛み合わせの安定性の確立のために
当院が取り組んでいる方法では
既にこの基準を大きく超え
本稿で10を数えます
ストレートワイヤー法のブラケットに組み込まれるのは・・・
1)トルク(ベースとスロッットの角度)
2)アンギュレーション(歯の根が後ろの方=遠心に向くように組み込まれた角度)
3)インアウト(歯の大きい小さいにあわせた厚みの度合い)
・・・です
今日では
歯に貼付ける際の位置だけを考えればすむ事が多いのです
歯にブラケットを直接貼付ける方法は
ダイレクトボンディングといって
我が国の三浦不二夫先生の教室で
世界に先駆けて開発された方法です
それまではフルバンド法と言ってお獅子よろしくギンピカで
セメントもよくなったので
装置を外したら
ムシ歯だらけと言った事も珍しくありませんでした
いまでは模型上で技工士さんがセットアップし
型の中に埋め込んで
全部一緒にボンディングする
インダイレクトボンディング法もあります
症例によっても多少違うのですが
当院のブラケットポジショニングは
上1 2 3 5 6 7
|(4.0) (3.5) (5.0) (4.5) (3.5) (3.0)
|(4.0) (4.0) (5.0) (4.5) (3.5) (3.0)
下1 2 3 5 6 7
・・・です
国内から転院してくる症例や
専門医認定時の年かさの先生達の症例では
圧倒的に上下前歯部が3.5~3.0mmが多いのですが
このポジショニングですと
前歯の根を遠心に移動させるための
トルクが充分に発揮できません
また深い噛み合わせではあたってしまう事も多いのです
当院のポジショニングは
インディアナ大学の
コースに出席した際に
ハリソン・フォードにそっくりの
ユージーン・ロバーツ先生に教わったものです
このポジショニングでは
日本の大学で教えているポジショニングより
奥歯で遠心が浅くなる事となり
治療を始めた瞬間から
歯が遠心にティップして倒れ込む事を防止してくれます
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院長:歯科矯正医 山本一宏
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定矯正歯科医
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member