以前ALICE PACKのメンバーだった縁から参加出来る運びになったのですが、
・・・なんていうのは、誤摩化しの言葉です。
ALICE PACKのHMVインストアライブを見に行ったときに、
「光のレコーディングをやるからドラムを叩いてくれないか」と打診されたのがきっかけです。
僕はそれを聞いて、
「あぁこの人たちは何やらのキャリアを築くためにまた一生懸命やっているところなんだな。それで都合の良さそうなドラム叩ける奴を捕まえにきたわけだ」
と思いました。
僕が抜けてからALICE PACKは多くの素晴らしいドラマーの方々とプレイしてきました。
その中で間違いなく一番下手くそな自分に今更声をかけるなんて、
酔狂か、妥協か、本当に切羽詰まっているか、それしかありえない。
けどGtの鉄郎は、「『光』をやるなら翔大のドラムがいい」と言ってくれました。
僕はそれも都合のいい嘘だと思いました。
俺は感情の奴隷です。
大事なことは全て感情で決めてきて、
何回も困ることになってきて、
今やもう取り返しのつかなくなった行く末で生きているようなものです。
どんどん馬鹿になっている。
昔できたことが色々できなくなってしまった。
セッションやレコーディングの現場というのは、感情の溶鉱炉みたいなもので
余りどっぷり浸かっているとアタマがおかしくなりそうです。
そこで大切なのが目的意識とかいうもの。
「何時間以内にどの程度のものをどこまで仕上げて」といった目的意識があると、
少しの間だけ感情の奴隷ではなくなります。
人として持つべき精神性を、自分でも発揮出来ている気になれるのです。
そうすれば長時間かかってもアタマがおかしくならない。
けど今回は多分くじけるだろうなと思っていました。
むかしの仲間と、大好きだった死んだ父親の声をサンプリングした曲を、別の人の名義で、
何よりも、
自分の無能さ無力さを晒すことに、
精神性を発揮できず、感情の奴隷の下らない自尊心によってくじけると思いました。
・・・何も行動せずに出てくる考えなんていうのは、こんなことばかりなんですよ。
自分のことがむかついて仕方ない。
だから行動した。
下手なりに練習したら、少しだけ上手くなった。
こちらからコミュニケーションとるようにしたら、それなりにレスポンスがあった。
ミックス中はエンジニアさんの挙動をなるべく見落とさないように集中した。
そしたら、
良い作品が仕上がった。
（＾＾）
今はレコーディングで学んだことをDendrobiumで活かそうと試行しているところですが、
劇的な変化なんてものはなかなか起こせず、難しいものです。
多分、僕はとっくに生きることに疲れきっているんだと思う。
もう色んなことがどうでもよくなってしまった。
けどそんな中でもどうしてもやりたいことがあって、
わたわた動いて、
へこんで。
けど、わたわた生きている中でときどき、
例えば昔の仲間と相見えることがあったりする。
過ぎていった光に敢えて手を伸ばしてみるような感覚。
当然、届きはしない。
けどその後、今この胸にある気持ちは、
昔の仲間で今は友達の人たちに対する
「ありがとう」の気持ちだと、素直にそう言います。
