西畑駅周辺には確かにアジサイの花が咲いていた。もう枯れ
始めている株もあったが色とりどり、しかもまとまった数。
でも...
「あそこでカメラを構えたら...」
と思う場所はあったものの、そこに入るのは許されるような
場所でもなく...
非常に悩ましいのだった。
いすみ鉄道・西畑-総元
アジサイとは無関係に広畑踏切で上り第102D列車を撮った後、
折返し正午に西畑にやってくる第103D列車をどう撮るのか...
迷いに迷った。
いすみ鉄道・総元-西畑
結局、この地点で最もありきたりな構図、バス停横からサイドがちに。
キハ2両をカツカツにしなかったのは、列車の前後、写真の左右に
アジサイが見えているのがおわかりだろうか!?
とはいえ、この大きさでは...
他にも3~4人の“同業者さん”。皆さん、同じような場所で。とはいえ
足場は十分広いので混雑している感は全くなく。
いすみ鉄道・西畑駅
振り返れば踏切脇から、西畑駅に停車中のキハを撮ることも
できるわけで。アジサイは目立ってくれるのだが、キハが半分、木の影に
入ってしまうのが玉に瑕。
なかなか、思ったように撮れない...、フラストレーションのたまる
撮影だった。
今度、キハはすぐに折り返してくる。西畑駅 12:16発は大多喜から
「急行2号」になる大原ゆきである。カメラポジションを変えるのには
あまり時間がなかった。さきほど、下り第103D列車を撮った付近、
線路の反対側に回って。
いすみ鉄道・西畑駅付近
あのときは列車の左右に、写真であまり目立たなかったアジサイを、
今度はアップで。画面左側に青い道路標識とバス停の上屋が見えている。
2枚上のサイドがちな写真はこのバス停のところでカメラを構えた。
その写真で、ちょうどキハがいたあたりにやって来たのである。
千葉県夷隅郡大多喜町庄司付近
すぐ目の前はこんな感じなのである。
ここで、カメラポジションをちょっと下げて、そう“花ピン”である。
何だか、ワンパターンな撮影なのだが...、これって意外と難しい。
「列車をどれだけボケさせるのか」、最初の頃はテキトーにアウト
フォーカスで撮っていただけだったのだが、ボケすぎても列車の姿が
わからず、ボケ味を抑えると画面のゴチャゴチャ感だけが高まり...
“良い塩梅”にできるか、そこに撮影者のセンスが現れてしまう難しい
撮影だと気付いたのはここ最近のこと。
絞りやシャッター速度の数値を少しずつ変えながら、あれこれと考えて...
あと数ミリ、カメラを左右に振ればどちらにせよ、無粋な柵が写り込んで...
でも、アジサイの花をできるだけボリューム感があるように盛り込みたくて。
いすみ鉄道・西畑駅
足りないアタマを必死に使って考えているうちに、西畑駅にキハが
戻ってきた。わずかな停車時間の後、DMH17エンジンのあの音が
聞こえてきたら...
さぁ、どうだ??
いすみ鉄道・西畑-総元
結果はコチラ。
アジサイの花ができるだけクッキリ写るように露出を設定したので、
キハが少し暗くなるのは“予定通り”。国鉄急行色とヘッドマークの白、
それとヘッドライト。キハは画面上で存在感十分だと見込んでの
判断だった。
と、言い訳がましく書いているが。自分としては納得できる1枚だった。
この「急行2号」が、大多喜駅でムーミン列車と交換する。それが後続列車。
<徒歩鉄>としては、その西畑 13:06発の第62Dが移動手段となるのだが...
普段ならその前の下り第61D列車でわざわざ上総中野へ下ることで冷房の
効いた車内でゆったりくつろぐところ。でも、この日はもう1箇所気になる
ポジションが。
いすみ鉄道・西畑駅
それがここ。西畑駅のホームを正面に見ながら手前に水田を配して。
キハの時にここを避けたのは、ホームでカメラを構える“同業者さん”
がいたらこの構図は台無し。その“リスク回避策”だったわけである。
国鉄時代を彷彿とさせる白い駅名看板、ゆっくりと到着してくる
黄色いディーゼル動車、ちょっとだけアジサイ。“これぞローカル線”と
いう1枚になる予定だったが...
こういう撮り方の場合、列車をどれだけ入れるか、そのバランス感覚こそ、
撮影者のセンスのような。列車の先頭部を中心線に重ねる形になって
しまったのはどうなのだろうか? ちょっと悔やまれる1枚だったのである。
さぁ、折返しの第62D列車で次の撮影地へ。
どこにするか迷っていたのだが、西畑での「アジサイ × キハ」はちょっと
消化不良感。ベタな撮影地かも知れないが、やはり小谷松駅で降りずには
居られなかった。
いすみ鉄道・小谷松駅(後追い)
もっと多くの人がいると思ったのだが、意外と“同業者さん”の姿は少なく。
い鉄に、国鉄型キハが走り始めて早5年。そろそろ落ち着いてきたのだろうか。
さぁ、「アジサイ × キハ」。最後の撮影チャンスだろうか?!