いすみ鉄道・城見ヶ丘駅
いすみ鉄道沿線には、四季折々の花が咲き、多くのファンが訪れるのだが、
アジサイもそう。国吉、小谷松の駅が有名だが、終着上総中野駅の1つ手前、
西畑駅もアジサイの撮影スポットとして知られている。
いままで行くことが少なかった西畑駅周辺、今回の撮影地に決めた。
果たして、「いすみキハ × アジサイ」は撮れたのか!?
…… ……
朝5時、自宅を出発。渋谷からの山手線は満員。
シナガワグースを6:20発の大多喜オリブゆきリムジンバスはいつも通り。
でも、普段とちょっと違ったのはゴルフバッグを持った先客が数名、
それと発車前のアナウンス、「道路混雑が...」
普段は大井競馬場前を過ぎ、首都高湾岸線へ...のところ勝島ICから羽田線。
大師でいったん一般道に下りてから再び高速にのって浮島へ。
やはり、アクアラインが渋滞していた。
千葉県夷隅郡大多喜町船子・大多喜オリブ付近
いつもの撮影では、8時半、キハの最初の運用、快速第100D列車を
城見ヶ丘でスナップするのでバスが多少遅れても気にならないが...
この日は、その快速を“犠牲”にしてでも城見ヶ丘駅を8:10発の下り
第55D列車に乗りたかった。
渋滞で動かないバスの車内、私はどうしようもない焦りと...
でも、幸い、終点・大多喜オリブには7:55頃の到着となった。
オリブから城見ヶ丘駅までは住宅街を200メートルほど。
すっかり歩き慣れたコースである。
でも、そんな私は列車を待つ間も落ち着いてはいられなかったのである。
いすみ350形以外の車両に来て欲しかったのだが...
あぁ、やってきたのは352号車。同社の一般運用の車両の中では最も
収容の大きな車両なので、観光客の多い土休日ダイヤでは特にこの車両が
動いていることが多いのは知っていたのだが...、300形との違いは、
トイレを設置していないこと。この日、目指していた撮影地である西畑駅
周辺はあまり商店もなく、駅もホームだけの無人駅。京急リムジンバスも
トイレ無し車だったので...
13時まで我慢を強いられるのか...!? 大変な事態が起こるかも知れない...
次の大多喜駅では4分ほどの停車時間。
いすみ鉄道・デンタルサポート大多喜駅
キハ20 1303号車による大原ゆきとすれ違った。この大原ゆきに続行する
形でキハたちが快速列車として大原に向かうことになる。
いすみ鉄道・第55D列車(いすみ352)車内
観光客がやって来るにはまだ少し早いようで、車内は地元の方と
<鉄>でも2~3名。窓を全開にして、動き出した車内から、構内で出発準備中の
キハの姿を。手前に留置されている300形に阻まれて全景は撮れなかったが、
キハ52 125。自分にとって、すっかり見慣れた景色ではあるがエンジンを
かけたキハの姿を見ると、やはりテンションが上がるのである。
さて、今回、私が狙っていたのは西畑駅付近でのアジサイとキハのショット。
その西畑駅は終着・上総中野駅の1つ手前の駅なのだが...
いすみ鉄道・上総中野駅
そのまま乗り越す形で、終着・上総中野駅には8:36着。
この駅も無人駅だが、竹を割ったような不思議な形、円筒型の
公衆トイレがあるのを知っていたから。「無人駅の公衆トイレ」、
できれば避けたいものの1つだが...ところが、ぬぁんと!!
(この時期には必要ないが)暖房便座まで付いていて...
ココロもカラダも落ち着きを取り戻したのだった。
「これで撮影に集中できる!!」
小湊鐵道・上総中野駅
さて、そんな終着駅。「房総横断鉄道」を構成する2路線、いすみ鉄道と
小湊鐵道の接続駅でもある。でも、残念ながら小湊キハの上総中野乗り入れは
本数が少なく...並びシーンは撮れないのだが。でも、昔ながらの駅名標と
少し離れてアジサイの花。
いすみ鉄道・上総中野駅
ログハウス風の駅舎、というか、待合室ごしに「ムーミン列車」が
チラッと見えている姿も何だか懐かしいような光景である。最近では
“一大観光地”の様相を呈してきて、のんびりできなくなってきた感のある
いすみ鉄道沿線だが、夏休みにはまだ早い土曜日の朝、これぞ「正しい
ローカル線の駅前」といった光景がそこにはあった。
さて、その352号車が折り返すのは9:02発の第56D列車。これが国吉駅で
下り第101D列車キハによる「急行1号」と交換する。その後は午後になるまで、
この区間にはキハだけが乗り入れてくることになる。「急行1号」「2号」
(くずれの普通)と間合い運用の1往復、合わせて撮影チャンスが4回、それを
西畑駅周辺で...というのがこの日のテーマ。
いすみ鉄道・西畑駅
ということで、折返しの第56D列車で1駅、西畑駅には9時過ぎに到着。
キハは10:23にこの駅にやって来る。
でも、ココ。アジサイの数も多く花の色も多種多様、撮りやすそうに
思ったのが...「キハとアジサイ」、この2つを入れた構図というのは
意外と限られそうな。
という訳で、カメラを提げて歩き回り、悩んだ挙げ句、駅の大多喜側に
ある踏切付近からホーム向かい側のアジサイを配して、停車中のキハを
狙うことに。
さぁ、どうだ?!
いすみ鉄道・西畑駅(後追い)
駅を発車する瞬間のキハである。キハが端にきてしまったが、
ホームの模様を入れるとちょっとゴチャゴチャしてしまう。
迷った末の構図だった。
いすみ鉄道・西畑駅(後追い)
上総中野に向かっていく姿を撮って、まず、第1のポイントは終了。
次は...
キハは上総中野駅で30分ほど停車、大多喜ゆき普通列車となって
戻ってくる。それは、西畑駅から総元駅方向に10分ほど歩いた地点に
ある広畑踏切で撮ることに。
道路から少し逸れた場所、でも、鬱蒼とした木々に阻まれ県道の
様子は見えない。クルマの音も聞こえるし、画面のすぐ左側には電柱も
あるのだが、それらをいれずにフレーミングすれば、何だか山深い区間を
ゆくローカル線のような...
いすみ鉄道・西畑-総元
ちょっとだけでも、この朝のスッキリした青空を入れたくてタテ位置を
選択した。露出もピントも、久々に、撮った瞬間、小さくガッツポーズ
してしまうような自分にとって、そんな1枚になった。ごくありきたりの
列車写真だが、自分としては大満足だったのだ。
ちなみにココ、振り返れば直線区間をゆく列車を撮ることもできそう。
ただ、その場合、光線状態が...。曇りの日も来てみたいポジションだった。
お目当てのアジサイは、ちょっと苦労しそうだったが、でも、早々に
「会心の1枚」足取り軽く正午に戻ってくるキハの第103D列車を撮るべく、
西畑駅へと歩き始めたのだった。