最近では鉄道誌を読む余裕も無く。でも、ネット上で見つけたニュースで、
この真紅の地下鉄が話題になっているのを知って、ちょっと気になっている。
尤も、写真は両運転台の400形、話題になっているのは同形車体の片運転台車
500形だが。
千葉県いすみ市・ポッポの丘
「キュロン!! ルロルロルロルロルロ...」
ちょっと湿っぽい感じの壁面、薄暗い地下ホームに響き渡る、
澄んだコンプレッサー音。
私が幼稚園の頃、初めて触れた電車は営団地下鉄だった。
その中でも、幼心にもオシャレな感じを受けたのは丸ノ内線。
真っ赤な車体に白い帯、その白帯には銀色のサインカーブ。
車内は臙脂色のシートに、ピンク色の内装。
とはいえ、けばけばしさは感じず。
各駅到着前に“瞬間停電”があるオレンジ色の銀座線電車が
大のお気に入りだった
後継の02形導入後は、遠く南半球のブエノスアイレスの地下鉄に
譲渡された...ところまでは知っていたのだが、現地でも退役し、
何とこの度、そのうちの4両が東京へと“里帰り”を果たしたとか。
どうやら、丸ノ内線での動態保存も視野に入れているのだとか...。
走るとなれば、四谷見附に撮りに行かないと。
でも、その前に。今日も7月最初の神戸の地下鉄の話題。
神戸には神戸市交通局が運行する地下鉄がある一方、もう1つ。
それが、今日の話題の中心、神戸高速線である。
…… ……
この日、私が予約していた倉敷ゆきの高速バスは三宮にある
神姫バスターミナルを16:30発の「ハーバープリンス」号。
滝の茶屋駅での撮影を終えた時点で、その発車までは、まだ2時間以上あった。
という訳で、山陽電車で戻ってきたのは三宮ではなくて高速神戸。
荷物のタコが気になっていたのだが...
でも、この朝のリベンジ。ブログでは1週間前の記事だが実際には5時間ほど前。
神戸に着いて、まず向かったのは高速長田駅の近くにある川崎重工業兵庫工場。
ここに保存されている「こだま型特急電車」クハ181-1号車が撮りたかったのだ。
それが...、残念ながら修復作業中。車体を包み込むような白いシートを撮っただけ。
ということで、静態保存車をちょっと探して...
高速神戸駅から地下の商店街を抜け、ほどなくJR神戸駅。こちらも三ノ宮に
主役の座を奪われ、歴史ある駅舎もちょっと寂しい感じ。
その南口近く、ちょっと夜だと歩くのを躊躇いそうな高架沿いの道路に...
神戸市中央区・神戸駅前付近
D51型蒸気機関車が保存されているのである。駅前の地図にも小さく
「D51機関車」と書かれていたので期待して来てみたのだが...
雑草は伸び放題、デフにはカラスが1羽。何だかガッカリだが...
神戸市中央区・神戸駅前付近
斜め前方から。形式写真風に。
「オマエ、<鉄>のクセして蒸気機関車の撮り方も知らないのか??」
と怒ることなかれ。確かに蒸気機関車の形式写真を撮るときは前方を
左に置くのが正しい撮り方(公式サイドという用語がある)。
それは知っている。でも...
神戸市中央区・神戸駅前付近
ちょうどこのスペース、地下駐車場の出入り口にあたっているのだ。
だから公式サイドからの撮影はちょっと無理。そんな事情があったのである。
神戸市中央区・神戸駅前付近
さて、再び。1,100両も製造され北海道から九州まで全国津々浦々で
活躍した貨物用蒸気機関車がD51形、<鉄>でない方にも知られた
「デコイチ」というのは一般にも蒸気機関車の代名詞としてすでに
広く認知されている通り。
このD51 1072号機、1,100両あまりの仲間の中では番号が示す通り
後期の製造。1944年2月に日本車輌製造名古屋工場で新製された。
大戦末期の資材不足の時期の新製。最も目立つところでは「かまぼこ」
ドームが目立つ。これは資材不足と熟練工の不足から工程を簡略化した
「戦時設計」の特徴。先日、津山で見た2号機が煙突からドームまでを
一体したデザイン、通称「ナメクジ」だったのとは好対照である。
切り詰めデフ、密閉キャブが示す通り、北海道での活躍が目立つ。
終戦の頃は、北海道の岩見沢、そこから旭川、新得、池田、五稜郭、
滝川と北海道内だけを転々としながら活躍し、1971年、追分機関区を
最後に27年間の現役を終えた。ちょうど蒸気機関車の最末期の頃である。
その後、神戸に運ばれ元町での保存の後、1992年4月に神戸駅前に移転。
よく見ると機関車には「4-9 鷹取工」と、その移転作業を検査標記として
表示していた。
立ち入れない構造になっているのもあってか、目立つところでの部品の
欠損など荒れた感じはないが、周囲は雑草が伸び放題、全体に埃っぽい感じが
ちょっと残念だったのである。
神戸市中央区・湊川神社付近
さて、ここからJR線のガードをくぐれば湊川神社前。
その下にあるのが、高速神戸駅である。
神戸高速鉄道阪神神戸高速線・高速神戸駅
2面4線は地下駅としては大きい方だろうか。向かいのホームには
マルーン色の阪急電車が到着である。
駅名板に付けられた「メトロ神戸」の広告、文字がちょっと昭和レトロな
雰囲気で、何だか味わい深い感じがしたのである。
まだ幼かった頃の話題。いまから30年以上前。当時、幼稚園児だった頃、
自宅にあった児童向けの鉄道図鑑は、貴重な“情報源”だった。
その中の一言に衝撃を受けた当時の私。それは、
「神戸には車両を1両も保有せず、駅員も乗務員も1人もいない
鉄道会社がある」
という話だった。それが当時の神戸高速鉄道。阪急、阪神、山陽、神鉄...
かつて、神戸市内に乗り入れる私鉄のターミナル駅はみなバラバラだった。
例えば、姫路から来る山陽電車は電鉄兵庫駅が終着駅で、長田駅からは
道路併用軌道だったという。私が生まれる10年前までは、あの山陽電車が
道路中央を走っていたというのだから...
そんな神戸の東西に分かれた私鉄のターミナル駅を結び、神戸都心部の利便性を
向上させるために、神戸市と関係する私鉄各社が出資してできた、いまで言う
第3セクターが「神戸高速鉄道」だった。
ちなみに、現在では阪急阪神東宝グループの企業となっている。
かつては、「神戸高速鉄道東西線」だった路線も、今では「阪神神戸高速線」と
なっている。ちょっとこのあたりは複雑。
神戸高速鉄道阪神神戸高速線・高速神戸駅
さて、向かいのホームの阪急電車が発車したのと入れ替わりにこちらの
ホームには阪神梅田ゆき直通特急が到着。オレンジと白のツートンカラーは
阪神の電車。これが山陽姫路から山陽電鉄をずっと走ってきたのである。
ちなみに、柱の影に阪急電車のテールライトとほんのかすかに、あの車体色が
見えている。
入線してくる阪神梅田ゆき直通特急を待っているのは、その阪神の運転士さん。
そして、自分もこの直通特急に乗って阪神神戸三宮駅に戻ったのだった。
そこからはバスの時刻ギリギリまで、もうドタバタ。
神戸市中央区・三宮センター街付近
道を間違え、たどり着いたら定休日...、他を探して歩き回って...
ようやく三宮駅近くのビルの中にクロネコの営業所を発見。無事、タコさんを
クロネコに託したのだった。クール宅急便の料金が、買ったタコの値段の1.5倍。
一体、何をやっているんだか...
神戸市中央区・神姫バス神戸三宮バスターミナル
再び、JR三ノ宮駅に戻れば、その灘寄りの高架下が神姫バスターミナル。
奥の青いテントが張りだしているところが待合室と発券窓口。
神戸市中央区・神姫バス神戸三宮バスターミナル
そこへ、ちょうど中鉄バスがやって来たのだった。
16:30発、半分くらいの乗車率だっただろうか、18時、兵庫と岡山の
県境に近い福石P.A.で休憩となった後はすぐ岡山市内へ。岡山からは
一般道経由。夕ラッシュに巻き込まれ、若干渋滞したがそれでも
ほぼ時刻通りに20時前に倉敷に到着したのだった。ホテルのすぐ隣にある、
チェーンの定食屋さんで夕食を済ませたら、翌日の臨鉄キハに備えて床に
就いたのだった。