山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
自分は「滝の茶屋」という駅の存在自体、認識していなかったのだが、
海岸を見下ろすこの駅の佇まいが気になるようになった。
「いつか、山陽電車を撮りに行くときは晴れれば絶対、滝の茶屋!!」
そう思って居るまま時間が過ぎていった。
当初、この日の関西地方は「曇り」の予報だったのだが...
…… ……
半夏生の明石の街を歩いているあたりから、青空がひろがって。
暑かったのも確かだが、でも、五色塚古墳の見学を終え、霞ヶ丘駅に
向かうとき、「たきちゃ!!」を決意したのだった。
霞ヶ丘駅を13:46発の阪急三宮ゆき普通。わずか数分で滝の茶屋駅に到着。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
見よ!! この佇まい!!
江ノ電の鎌倉高校前駅にも、四国の下灘駅にも、ひけを取らない!?
真っ青な海、そして空。カメラを持つ手にも力が入るのだった。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
ちなみに、ホームの神戸方先端にいけば、隣の山陽塩屋駅がバッチリ見える。
これぞ、正しい「電鉄」の姿なのである。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
対向式ホーム2面2線の小さな駅である。橋上駅舎は姫路方にあり、
日中は15分に1本の普通電車が停車するだけ、直通特急は速度を落とさずに
駆け抜けていく。その普通電車も3~4両編成なので、6両分の有効長がある
このホームの神戸側までやってくるのは、物好きな私くらいなもの。
この駅の周辺、海岸沿いに国道2号線とJR山陽本線が通り、そこから一段
高い所に山陽電車の線路。その後ろには斜面が迫っており、上の方まで
住宅が並んでいる。
何だか自分には縁遠そうなハイソなセレブたちの街...のような。
上屋のあるホーム姫路方のベンチで静かに小説を読みながら電車の到着を待つ
上品そうなマダムたちの冷ややかな視線を感じながら、歩き回ってカメラを
構えるオッサンがひとり。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
<撮り鉄>として、この駅に着いて、最初に撮ったのが今日のトップ写真。
でも、このカット、なかなか難しいのである。停車直前の普通電車とは言え、
5D MarkⅢの秒間6コマで挑んでも、その一瞬を切り取るのは至難の業。
私に勝ち目はない。こういうショットは、正統派<鉄>の皆さんに
委ねることにして...
海側の姫路方面ホームに立って、狙うことにした。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅(後追い)
まずは、須磨ゆき普通電車を後追いで。
この車両こそ、最も山陽電車らしい山陽電車だと思っている3000系。
尤も、自分としてはこのギンギラギンより冒頭のクリーム色が好きなのだが。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
そして、こちらのホームには下り姫路ゆき普通。力が入るとカメラが
傾くのはいつものことなのである。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
その後ろを追いかけてきたのは、阪神からの直通特急。
何だか、阪神電車がこの塗色というのはちょっと...
やはり、クリーム色と赤の“赤胴”が似合うと思うのだが...。
実は阪神も山陽も車種のバラエティは豊富。だからこのまま撮り
続けたかったのだが、
でも...
そう、このとき撮影に集中できない理由があったのである。それはタコ。
魚の棚でついつい買ってしまったタコがカメラバッグを占拠していた。
保冷剤を付けてもらったとはいえ、そのまま持ち歩くのもムリ。
山陽電鉄本線・滝の茶屋駅
何だか名残惜しい気もしたが、この海の見える駅を後にすることにした。
…… ……
須磨を過ぎてしばらくすると電車は地下に入る。神戸高速線である。
神戸高速鉄道阪神神戸高速線・高速神戸駅
その中心駅が高速神戸。ちょっとレトロな感じの地下駅には山陽・阪神・阪急の
3社の電車がひっきりなしに発着する。山陽姫路発、阪神梅田ゆきの直通特急は
この駅で乗務員交替をしているみたい。向こうのホームに新開地ゆきの阪急電車を
見ながら、梅田ゆきの直通特急が入線してくる。阪神の運転士さんがその到着を
待ち構えているのだった。
えっ、高速神戸で何してたの??