僕は社会不適合人間だ、昨日、関西在住の漫画家志望者が集うオフ会に行ってきた、お店を貸し切って役20人くらい集まっていたと思う、その中に僕のファンだと名乗る物好きな女の子が三名いて矢継ぎ早に質問攻めにあって、そんな経験をしたことがない僕はパニックになって顔を赤らめてキョドってしまった、他の漫画家志望の男の子たちには目もくれず僕にばかり質問をしてくる空気が読めない女の子たち、これもファンサービスだと割り切って普段絶対にしない愛想笑いを振りまいてお茶を濁していた、余所行きの人格、皮じゃなくて猫を被った包茎野郎、使った事のない顔面の筋肉が硬直してきて後半は引きつり笑いになっていた、他の席はお通夜の様に静まり返っているが僕の席だけキャッキャウフフとコンパの様になっている、嫉妬と憎しみが入り混じった白い視線が突き刺さる、仲間を作りに行ったつもりが敵を増やしただけだった。