「衛生とは希釈である」潔癖症の方に言われる名言である、生活をしている環境には目に見えない雑菌やウイルスがそこかしこにウヨウヨ存在している、僕たちがいくら除菌しようが屁のツッパリにもならない、ばい菌をゼロにしたいなら病院のクリーンルームで生活するしかないので、除菌は諦めて免疫力を鍛えた方が合理的である、とは言えだ、僕には泣く子も黙るトラウマがあって、あれは僕が中学生の時、友人三人と遊んでいて、「ちょっと小腹が減ったな、何か食おうぜ」と友人の一人が炊飯器からお米を取り出し手に塩を塗ったくって、おにぎりを作ってくれたのだ、「旨い旨い」と僕たちはそのおにぎりを全部食べた、家に帰ってお腹の様子がおかしい、悶絶する腹痛と吐き気と下痢でのたうち回り病院に連れられた「食中毒ですね」と言われた、それを機に潔癖症を発症した、あいつのおにぎりのせいで実に生きにくい人生を送っている。