あなたの憧れのアイドルも屁をこく、美しい女優も屁をこく、ナイスガイな俳優も屁をこく、才色兼備のお天気キャスターも屁をこく、老若男女問わず人間は皆、平等に屁をこく、あなたが好きで好きで堪らない憧れのあの人も屁をこく、しかし僕たちは彼ら彼女らが屁をこいている瞬間に立ち会ったことがない、こんなに密集した社会でいつの間に屁をこいているのであろうか?それは社会生活の一瞬の隙を突いた「オナラチャンス」でこいているのだ、有象無象の社会生活で一瞬訪れる孤立した瞬間、ここぞとばかりにこいている、ベテランの人はまるで手品のようにマナーモードで屁をこくので誰も気づかない、一点だけ厄介な事がある、それは匂いだ、オナラチャンスで放屁しても突然、予期せぬ侵入者が現れ怪訝な顔をする、そんな時は何食わぬ涼しい顔をしてやり過ごさなくてはならない、社会人は日々、己のオナラと戦っているのだ。