甘酸っぱい初恋の話をする、小学五年生の時、同じクラスで隣の席の柴田さんに初恋をした、柴田さんは頭脳明晰、運動神経抜群、才色兼備の完璧な女の子だった、俗に言うクラスのマドンナでライバルは無数にいた、そんな柴田さんと隣の席になって優しくされていたので恋に落ちるのは必然だった、ある日、僕は教科書を忘れて隣の柴田さんに教科書を見せてもらうために席をくっつけた、算数の授業だったが先生の話は全く入ってこなかった、何故なら柴田さんと膝がくっついていたのだ、普通、膝が当たったらどちらかが離すであろうが僕と柴田さんは引っ付いたまま離さなかった、小学生で男女が膝を引っ付け合う、これはもはや性行為だった、高ぶる心拍数、紅潮する顔、僕たちは夢中で膝を擦り合わせた、興奮し過ぎた僕は柴田さんにブーブークッションを仕掛けた、ブリリ!教室に響き渡り、沈黙、柴田さんは泣いた、初恋は終わった。