コンプレックスを挙げたらキリがないが、一番自分の嫌な所は目つきが悪い所だ、「目は口程に物を言う」と言うがまさにその通りで僕の目は絶望を象徴している、小学生の頃からよく友達に「怒ってるの?」と言われていた、「機嫌悪いの?」「具合悪いの?」もう聞き飽きた、人ら言われ続けるとますます暗示が掛かって目つきが悪くなる、大人になってやっとサングラスを付けても不自然ではなくなって、もう手放せなくなった、僕の目は恥部でありサングラスは下着である、もはや裸眼で外に出ることは局部を露出して外出するのと同じ事である、目つきが悪くなったきっかけには思い当たる節がある、小学生の頃、理科の授業でエンドウ豆の遺伝の話を聞いて、ふと悟った、努力しても無駄、夢や希望を持っても無駄、全ては生まれた瞬間に定められていると、絶望にどっぷりと食われた僕の瞳に光が宿る事は無くなった、死んだ魚と一緒だ。