ルッキズムの時代である、人は見た目で判断され、料理は美味しいかではなく、美味しそうに見えるかが大事な時代である、出された料理が冷えるのはお構いなく食べる前に写真を撮ってSNSで投稿する、「こんな美味しそうな料理を食べるリア充な私ってどう?」と言わんばかりに肥大した承認欲求が時代の価値観を変えてしまった、一昔前までのオジサンたちは「胃袋に入ってしまえば一緒や」と料理を見た目ではなく味で判断していた、高島屋のケーキグチャグチャ問題が社会を賑わすのも時代の必然である、そんな時代の価値観をあざ笑うかのように嫁がバナナと牛乳を持ってきて一口ずつ口に含みグチュグチュと汚らしい音を立てて咀嚼し「ミックスジュース」とドヤ顔で言ってきた、昭和生まれの嫁にはルッキズムなどどこ吹く風、胃に入れば何でもいいらしい、きたねーよ、ドヤ顔がムカつくよ、ゲロでも食ってろ。